新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
日向夏(ヒュウガナツ)
- 2016/05/15 (Sun)
- ミカン科 |
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日向夏(ヒュウガナツ)はミカン科ミカン属(キトルス属)の常緑低木である。
キトルス属は分類法によるが160種くらいが東アジアからインドにかけて分布する。
本種の原産地は日本である。
原産地は九州の宮崎県で、1820年(文政年間)に発見された。
果実の特徴から柚子(ユズ)の突然変異か、柚子(ユズ)に関連のある雑種と考えられている。
樹高は2メートルから3メートルである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月である。
花は白い5弁花で、よい香りがする。
結実時期は5月から6月である。
花の後にできる実は直径8センチくらいの柑果(多心皮性の液果)である。
果肉のまわりの白い部分が美味しいというのが特徴である。
宮崎県の特産品であるが他県でも栽培されている。
静岡県産のものはニューサマーオレンジと呼ばれる。
高知県産のものは土佐小夏(トサコナツ)と呼ばれる。
そのほか、熊本県や愛媛県などでも栽培されている。
属名の Citrus はギリシャ語の「kitron(箱)」に由来するラテン語で、レモンに対する古い呼び名である。
種小名の tamurana は命名者である「田村利親(たむら・としちか, 1856-1934)さんの」という意味である。
花の写真は5月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
実の写真は2月に新宿御苑で撮った。
学名:Citrus tamurana
★柑橘の香り豊かな日向夏
趣変えた味が好まれ
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酸い葉(スイバ)
- 2016/05/13 (Fri)
- タデ科 |
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酸い葉(スイバ)はタデ科ギシギシ属 (ルメクス属)の多年草である。
ルメクス属は北半球を中心に200種くらいが分布する。
日本にも羊蹄(ギシギシ)などが分布し、属名の和名をギシギシ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、日当たりの良い畦や荒地、原野などに生える。
海外では、ユーラシア大陸などに広く分布する。
草丈は50センチから80センチくらいである。
全体に赤みを帯びる。
根際から生える葉は細長い楕円形である。
葉のつけ根の部分は矢尻状となる。
開花時期は5月から6月である。
茎先に円錐状の花穂をつける。
雌雄異株である。
雄花の色は淡い緑色、雌花の色は紅色である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
実は紅色を帯びており、3片の翼状の萼がある。
茎や葉を噛むと酸っぱい味がする。
これはシュウ酸を含むためである。
若い茎葉は食べられるが、多食すると有毒であり、肝臓に障害を起こす場合があるので注意が必要である。
別名をスカンポという。
根茎を乾燥したものを生薬で酸模(さんも)といい、健胃、整腸、抗がん作用などがある。
俳句の季語は春である。
花言葉は「いつも愛して」である。
属名の Rumex はラテン語の「rumex(槍の1種)」からきている。スイバの葉の形をたとえたものである。
種小名の acetosa は「酸っぱい」という意味である。
写真は4月に南足柄市の足柄森林公園丸太の森で撮った。
学名:Rumex acetosa
★スカンポを齧り歩いた野の道を
ふと思い出す記憶の隅に
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姫寒萓(ヒメカンスゲ)
- 2016/05/12 (Thu)
- カヤツリグサ科 |
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姫寒萓(ヒメカンスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属(カレクス属)の多年草である。
カレクス属は世界におよそ2000種くらいが広く分布する。
日本にも寒萱(カンスゲ)など200を超える種や変種があり、属名の和名をスゲ属という。
本種は北海道の西南部から九州にかけて分布し、やや乾いた林の中などに生える。
海外では、朝鮮半島の南部にも分布する。
和名の由来は、常緑の萓で小形であることからきている。
草丈は20センチから30センチくらいである。
葉は線形で硬く、濃い緑色をしている。
葉は扁平で、艶はない。
開花時期は4月から6月である。
花茎を伸ばして小穂をつける。
茎先につくのは雄小穂で、褐色の棍棒状となる。
脇につく細い小穂が雌小穂で黄褐色である。
花の後にできる実は小堅果である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の conica は「円錐形の」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Carex conica
★目立たぬが見れば風情の溢れ出る
姫寒菅に頬を緩めて
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姫五加木(ヒメウコギ)
- 2016/05/11 (Wed)
- ウコギ科 |
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姫五加木(ヒメウコギ)はウコギ科ウコギ属(エレウテロコックス属)の落葉低木である。
エレウテロコックス属は東アジア、極東ロシア、東南アジアなどに38種が分布する。
日本にも蝦夷五加木(エゾウコギ)など10数種が分布し、属名の和名をウコギ属という。
本種の原産地は中国である。
中国名は異株五加という。
日本へは古い時代に薬用として渡来した。
現在では日本の各地に帰化している。
別名で単に五加木(ウコギ)と呼んでいるものも本種である。
根や樹皮を乾かしたものを生薬で五加皮(ごかひ)といい、強壮薬とされる。
和名の由来は、中国名の「五加」の音読みに「木」を加えたもので、小形であることからきている。
樹高は1メートルから2メートルである。
葉は手のひら状の複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
雌雄異株である。
開花時期は5月である。
枝先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、緑色の小さな花をたくさんつける。
花径は3ミリから5ミリくらいで、花弁数は5枚から7枚である。
雄しべも5本から7本くらいある。
花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと黒くなる。
属名の Eleutherococcus はギリシャ語の「eleutheros(自由)+kokkos(種子)」からきている。
種小名の sieboldianus はドイツ人で日本植物の研究者だった「シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796-1866)さんに関連した」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Eleutherococcus sieboldianus
★目立たない花を咲かせて姫五加
神秘の力隠すごとくに
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紅花の衝羽根空木(ベニバナノツクバネウツギ)
- 2016/05/10 (Tue)
- スイカズラ科 |
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紅花の衝羽根空木(ベニバナノツクバネウツギ)はスイカズラ科ツクバネウツギゾク属(アベリア属)の落葉低木である。
アベリア属は東アジアやメキシコに30種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
日本にも衝羽根空木(ツクバネウツギ)などが分布し、属名の和名をツクバネウツギゾク属という。
本種は衝羽根空木(ツクバネウツギ)の近縁種で、日本固有種である。
本州の関東地方から中部地方にかけて分布し、標高500メートルから2000メートルの山地に生える。
樹高は1メートルから2メートルである。
枝は細くてよく枝分かれをし、赤褐色を帯びる。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尾状に長く尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉のつけ根はくさび形で、短い柄がある。
開花時期は5月から6月である。
枝先に2輪ずつ濃い紅色をした筒状の花をつける。
花冠は長さが2センチくらいで、先は5つに裂ける。
花の内側には淡い紅色と橙色の網目模様があり、白い毛が生える。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
和名の由来は、5枚の萼片の形状を羽根突きの羽根に見立て、赤い花であることからきている。
属名の Abelia はイギリス人の医師で採集家の「アベル(Clarke Abel, 1789-1826)さん」の名からきている。
種小名の spathulata は「さじ形の」という意味である。
変種名の sanguinea は「血のように赤い」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Abelia spathulata var. sanguinea
★紅色の花が何やらチャーミング
小振りだけれどいっぱい咲かせ
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