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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

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平家犬蕨(ヘイケイヌワラビ)



平家犬蕨(ヘイケイヌワラビ)はイワデンダ科メシダ属(アティリウム属)の常緑多年草である。
アティリウム属は北半球の温帯を中心に180種くらいが分布するシダ植物である。
日本にも深山雌羊歯(ミヤマメシダ)などが分布し、属名の和名をメシダ属という。
本種の原産地は本州の兵庫県から山口県にかけてで、渓流沿いのやや湿度の高い林の中に生える。
海外では、台湾や中国にも分布する。
和名の由来は、最初の発見地である島根県の生育地に平家の落人伝説が伝わっていたことからきている。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
根茎は短く斜上する。
葉の長さは20センチから50センチで、少数の葉を叢生する。
葉身は披針形でほとんど単羽状複生である。
葉の柄や軸は紅紫色に染まる。
属名の Athyrium はギリシャ語の「athyros(入口のない)」からきている。胞子嚢の成長の様子から名づけられた。
種小名の eremicola は「孤独に住む」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Athyrium eremicola(syn. Athyrium epirachis)

★洪水で消えてしまった株もある
 自然の変化に抗いながら




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アメリカ大茄子(アメリカオオナス)



アメリカ大茄子(アメリカオオナス)はナス科ナス属(ソラヌム属)の一年草である。
ソラヌム属は世界に1500種以上が分布する。
代表種は茄子(ナス)で、属名の和名もナス属という。
茄子(ナス)の原産地はインドである。
アメリカ大茄子(アメリカオオナス)はその変種で、アメリカから導入されたことから名づけられた。
英名はエッグプラント(egg plant)である。
別名を米茄子(ベイナス)や白茄子(シロナス)という。
草丈は50センチから100センチくらいである。
茎の色は緑色である。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から10月くらいである。
葉の脇に紫色をした浅い皿形の花をつける。
花冠は5つに深く裂ける。
雄しべは5本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色である。
花の後にできる実は長さ15センチくらいの長形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、白から黄色に熟する。
萼片が大きく、緑色をしているのが特徴である。
品種によっては紫色に熟すものもあるが、これも萼片は緑色である。
いずれも作物として栽培され、食用とされる。
属名の Solanum はラテン語の「solamen(安静)」からきているという説がある。
種小名の melongena は「ウリのなる」という意味である。
変種名の esculentum は「食用になる」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Solanum melongena var. esculentum

★実の色が白から黄色へ変わるという
 食べてみたいな味はどうかな





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平茄子(ヒラナス)



平茄子(ヒラナス)はナス科ナス属の一年草である。
原産地はアフリカないしブラジルである。
日本へは明治時代に渡来し、小石川植物園で栽培された。
現在は茄子(ナス)の接木用台木として用いられ、逸出したものが本州で野生化している。
環境省の移入種(外来種)リストにも掲載されている。
別名を飾り茄子(カザリナス)という。
草丈は50センチから100センチくらいである。
全体に棘や毛が多い。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から10月くらいである。
葉の脇に花径15ミリくらいの淡い紫色や白の花をつける。
花冠は浅い皿形で5つに深く裂ける。
雄しべは5本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色である。
花の後にできる実は扁球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと赤くなる。
実は直径3センチから5センチくらいで、形は茄子(ナス)よりもトマトに似ている。
弱い毒を含んでいて食用にはならない。
観賞用として植えられるほか、生け花の花材として栽培もされる。
属名の Solanum はラテン語の「solamen(安静)」からきているという説がある。
種小名の integrifolium は「全縁葉の」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Solanum integrifolium

★艶やかな赤い実きらきら平茄子の
 色づきどこか毒々しくて




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野村楓(ノムラカエデ)



大紅葉(オオモミジ)カエデ科カエデ属の落葉小高木である。
分類体系によっては(APGIII)ムクロジ科とされる。
カエデ属は北半球の温帯を中心に150種くらいが分布する。
大紅葉(オオモミジ)は北海道から九州にかけて分布し、山地の谷沿いや尾根筋などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
野村楓(ノムラカエデ)はその園芸品種で、庭木とされる。
江戸時代から武蔵野(ムサシノ)の古称で知られた伝統的な品種である。
別名を野村紅葉(ノムラモミジ)ともいう。
特徴は春に成長する新しい葉が深い赤色をしていることである。
夏になると葉の色は緑色を帯びるが、秋には濃い紅色に紅葉する。
樹高は3メートルから8メートルくらいである。
幹の色は若い枝は暗い紫色だが、後に灰褐色となる。
葉は手のひら状に7つから8つに裂け、向かい合って生える(対生)
裂片の縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
花言葉は「大切な思い出」である。
属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語からきている。
種小名の amoenum は「愛すべき」という意味である。
園芸品種名の Sanguineum は「血のように赤い」という意味である。
写真は9月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Acer amoenum 'Sanguineum'

★たおやかな青空少し眩しげに
 春の紅葉は葉陰に揺れて




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ホヤ・ケリー



ホヤ・ケリーはガガイモ科サクララン属(ホヤ属)の常緑蔓性低木である。
分類体系によっては(APGIII)キョウチクトウ科とされる。
ホヤ属は太平洋諸島や東南アジア、インドを中心に200種くらいが分布する。
日本にも沖縄に桜蘭(サクララン)が分布し、属名の和名もサクララン属という。
本種の原産地は東南アジアである。
中国の南部、ベトナム、タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマー、ジャワ島などに分布する。
種小名の読み方はカーリーとするものもある。
和名はシャム桜蘭(シャムサクララン)という。
樹高は2~3メートルである。
葉はハート形で、向かい合って生える(対生)
葉の質は厚くて艶があり、濃い緑色をしている。
開花時期は春から秋である。
葉の脇から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、手鞠状に白い花が集まってつく。
花冠は5つに裂け、淡い紅色を帯びる。
花冠の真ん中は星形に赤く色づく。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
和名の由来は、桜蘭(サクララン)に似てシャム(タイ)に産することからきている。
属名の Hoya はイギリス人の園芸家「ホイ(Thomas Hoy, 1750?-1821)さん」の名からきている。
種小名の kerrii はイギリス人の医師で植物学者の「カール(Arthur Francis George Kerr, 1877-1942)さんの」という意味である。
写真は12月につくば植物園で撮った。
花の写真はまだ撮れていない。
学名:Hoya kerrii

★ぽってりと厚みをもったハート形
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