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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

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鬼菱(オニビシ)



鬼菱(オニビシ)はヒシ科ヒシ属の一年草である。
分類体系によっては(APGIII)ミソハギ科とされる。
本州から九州にかけて分布し、池沼などに生える浮葉植物である。
海外では、ユーラシア大陸や北アメリカに広く分布する。
泥の中に根を伸ばし、菱形の葉がたくさん水面に浮く。
葉の幅は3センチから5センチくらいで、葉柄と葉の裏面には毛が生える。
葉柄は膨らんで浮き袋の役目をする。
水中葉は糸状に深く切れ込む。
開花時期は7~10月くらいである。
花径1センチくらいの白い4弁花で、一日花である。
花の後にできる実は横から見ると菱形で、4本の棘がある。
近縁種の菱(ヒシ)は棘が2本である。
属名の Trapa はラテン語の「calcitrapa(まきびし)」の短縮形である。果実に四方に出た棘があることから名づけられた。
種小名の natans は「浮遊する」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Trapa natans

★はっきりと撮れたわけではないけれど
 存在を知りまずは満足




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花槙(ハナマキ)



花槙(ハナマキ)はフトモモ科ブラシノキ属(カリステモン属)の常緑低木である。
カリステモン属はオーストラリアに34種が分布する。
カリステモン・スペキオスス(Callistemon speciosus)にブラシの木(ブラシノキ)の和名があり、属名の和名もブラシノキ属という。
本種の原産地はオーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州である。
和名の由来は、木が槇(マキ)に似ているところからきている。
別名を金宝樹(キンポウジュ)という。
樹高は2メートルから5メートルくらいである。
葉は幅の狭い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は硬い革質である。
葉には柑橘系の香りがある。
開花時期は春から秋である。
枝先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、ブラシのような花穂をつける。
濃い赤色のブラシの毛のように見えるものは雄しべである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Callistemon はギリシャ語の「kallos(美しい)+ stemon(雄しべ) 」からきている。
種小名の citrinus は「シトロンのような」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
園芸品種のスプレンデンス(Splendens)で、撮影地では f. splendens の表示があった。
学名:Callistemon citrinus

★シトロンの香りするかと確かめる
 不思議な花に手を触れながら




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ニデュラリウム・ビルベルギオイデス



ニデュラリウム・ビルベルギオイデスはパイナップル科ニデュラリウム属の常緑多年草である。
ニデュラリウム属はブラジルの東部を中心に50種くらいが分布する。
分類の仕方によってはカニストロプシス属(Canistropsis)とされることもある。
本種の原産地もブラジルの東部である。
熱帯雨林の樹上に着生する。
草丈は25センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は披針形(笹の葉のような形)で、ロゼット状となる。
葉の色は艶のある濃い緑色である。
開花時期は春である。
葉の真ん中から長さ10センチくらいの花茎を伸ばす。
苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)はオレンジ色から黄色である。
苞は長い間鑑賞できる。
苞の間や真ん中に咲く花は白く、寿命は短い。
花には3枚ずつの外花被片と内花被片があり、内花被片はすぐに落ちる。
和名の由来は花穂の様子をインコの頭にたとえたものである。
属名の Nidularium はラテン語の「nidulus(小さな巣)」からきている。
種小名の billbergioides は「Billbergia(ビルベルギア属)に近い外観の」という意味である。
写真は9月に宇治市植物公園で撮った。
園芸品種のキトリヌム(Citrinum)の表示があった。
学名:Nidularium billbergioides

★調べてもたどり着けないもどかしさ
 抱えつつ見るブラジルの花




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クルクマ・インディアンサプライズ



クルクマ・ファエオカウリスはショウガ科ウコン属(クルクマ属)の多年草である。
クルクマ属は世界に80種くらいが分布する。
香辛料などに利用される同属のクルクマ・ロンガ(Curcuma longa)に鬱金(ウコン)の和名があり、属名の和名もウコン属という。
ファエオカウリス種の原産地はマレーシア、インド、ヒマラヤである。
莪朮(ガジュツ)の和名がある。
インディアンサプライズ(Indian Surprise)はその園芸品種である。
草丈は90センチから120センチくらいである。
葉は長い楕円形で先が尖り、長い柄がある。
開花時期は5月から6月である。
葉の間から長さ20センチくらいの花穂を出す。
花のように見えるのは苞である。
苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)は淡い緑色で、上のほうは淡い紅紫色になる。
花は小さくて黄色く、一日花である。
花はよい香りがする。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Curcuma はアラビア語の「kurkum(黄色)」からきている。根茎から黄色の色素を得ることから名づけられた。
種小名の phaeocaulis は「褐色の茎の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Curcuma phaeocaulis 'Indian Surprise'

★美しい花の姿が目を奪う
 名前の通りサプライズだね




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バーベナ・ヒブリダ



バーベナ・ヒブリダはクマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)の一年草である。
バーベナ属は南北アメリカを中心に200種くらいが分布する。
日本にも熊葛(クマツヅラ)などが分布するので、属名の和名をクマツヅラ属という。
なお、最新の研究(葉緑体の遺伝子分析)の結果、バーベナ属の多くはグランデュラリア属(Glandularia)に移行しているとのことで、日本でも多くの品種についていずれはこの名称が使われるようになる。
本種は園芸的に作出された交配種で、和名を美女桜(ビジョザクラ)という。
日本へは大正時代の初期に渡来した。
現代では違和感のある名なので現実にはバーベナの名で流通しており、YListでも別名をバーベナとしている。
草丈は15~30センチくらいである。
茎は地を這うように伸び、先は立ち上がる。
葉は長い楕円形で深く切れ込み、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~10月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな花をボール状にたくさんつける。
花の色は白、ピンク、紫色、青、オレンジ色、朱色など多彩である。
花冠は5つに裂けて横に開く。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
花言葉は「魔力」である。
属名の Verbena は宗教上で神聖なある草のラテン名と考えられている。
種小名の hybrida は「交配種の」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
園芸品種のロングランミックス(Longrun Mix)である。
学名:Verbena x hybrida(syn. Glandularia x hybrida)

★なんとなくくすぐったいねこの和名
 古い時代がいまなお生きて




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