新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
寒葵(カンアオイ)
寒葵(カンアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草である。
本州の関東地方から中部地方にかけて分布し、山地の木陰に生える。
別名を関東寒葵(カントウカンアオイ)という。
草丈は10センチくらいである。
茎は短く、地上を這う。
根茎から柄の長い葉が数枚出る。
分厚く、表面に不規則な白斑があり、長さが6~10センチ、幅が5~7センチのハート形をしている。
開花時期は10~4月である。
半ば土に埋もれるようにして、筒形で先が3つに裂けた暗い紫色の花をつける。
和名の由来は、冬でも葉が緑色おしており、葉の形が葵(アオイ)に似ていることからきている。
根茎を干したものを生薬の土細辛(どさいしん)といい、鎮痛、鎮静などの薬効がある。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の nipponicum は「日本の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Asarum nipponicum
★土の中潜り込み咲く寒葵
渋い色だがシックに見えて
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