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笑窪細辛(エクボサイシン)

笑窪細辛(エクボサイシン)

笑窪細辛(エクボサイシン)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
沖縄県の西表島の固有種で、山地の林の中に生える。
草丈は15センチくらいである。
葉は卵心形である。
葉先はやや尖り、裏面は紫色を帯びる。
自生地での開花時期は1~4月くらいである。
花の色は暗い紫色である。
花弁はなく、3枚の萼片からなる。
つけ根の部分の萼筒は長さ1センチくらいで短い。
別名を笑窪寒葵(エクボカンアオイ)ともいう。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の gelasinum の由来はまだ解明できていない。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Asarum gelasinum


★踏み入るを阻むがごとき西表
 あの島に咲く笑窪細辛
☆隠れ蓑誰も咲きしを知りもせず
 時を刻むよ独り静かに


笑窪細辛(エクボサイシン)

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