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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「カヤツリグサ科」の記事一覧

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小粒沼針藺(コツブヌマハリイ)



小粒沼針藺(コツブヌマハリイ)はカヤツリグサ科ハリイ属の多年草である。
ハリイ属は200種から250種くらいが世界に広く分布している。
本種は日本固有種である。
昭和16年に発見されて新種とされた。
本州の宮城県から静岡県にかけてと高知県、熊本県に分布し、池沼や湿地に生える。
環境省のレッドリスト(2012)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は30~40センチである。
茎は柔らかく、円柱形である。
葉は退化している。
地下には細い根茎が横に這う。
開花時期は5~6月である。
直立した茎先に長さ5ミリくらいの卵形の穂をつける。
属名の Eleocharis はギリシャ語の「eleos(沼)+charis(飾る)」からきている。この属の植物の多くが沼地性であることから名づけられた。
種小名の parvinux は「小さな実の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Eleocharis parvinux

★背の低い沼針藺の花見つけたよ
 小さいけれど負けずに生きろ



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大島寒萓(オオシマカンスゲ)



大島寒萓(オオシマカンスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の常緑多年草である。
伊豆諸島と熱海市の初島に分布し、林の中や草地に生える。
草丈は30センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は1月から4月である。
雌雄同株である。
頂小穂には雄花、側小穂には雌花がつく。
いずれも長さは3センチくらいで、赤褐色をしている。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
かつては筵や草鞋の材料としたり、飼料として利用したという。
花言葉は「物静か」である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の oshimensis は「(伊豆)大島の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
葉に斑が入るものを斑入り大島寒萓(フイリオオシマカンスゲ:Carex oshimensis f. variegata)として区別するものもあるが、撮影地では特に区別していなかった。
学名:Carex oshimensis

★さりげなくされど緑の恵みもち
 花も咲かせる大島寒萓




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髭萱(ヒゲスゲ)



髭萱(ヒゲスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の常緑多年草である。
本州の関東地方から沖縄にかけてと小笠原諸島に分布し、海岸の岩場や砂地に生える。
海外では、朝鮮半島や台湾にも分布する。
草丈は30~40センチくらいである。
葉は線形で硬く、艶がある。
開花時期は4~6月くらいで、雄性と雌性の小穂をつける。
頂小穂は雄性で、茶褐色をした棒状である。
側小穂は雌性で、太くて短い。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
和名の由来は、小穂につく長い芒(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)を髭に見立てたものである。
別名を磯萱(イソスゲ)という。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の wahuensis は「オアフ島の」という意味である。
変種名の bongardii はロシアで活動したドイツ人の植物学者「ボンガード(August Gustav Heinrich von Bongard, 1786-1839)さんの」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Carex wahuensis var. bongardii(syn. Carex oahuensis var. robusta)

★潮風に負けるものかと根を張って
 はためくように髭菅の花




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八丈寒萓(ハチジョウカンスゲ)



八丈寒萓(ハチジョウカンスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の常緑多年草である。
伊豆諸島の八丈島と御蔵島にのみ分布し、林の中や草地に生える。
環境省のレッドデータブック(2000)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されていた。
環境省のレッドリスト(2007)では指定からはずれた。
草丈は20~40センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
葉の幅は5~10ミリくらいと比較的広く、硬いのが特徴である。
開花時期は1~4月である。
雌雄同株である。
雄花は上のほうについてふくらみがあり、雌花は下のほうにつき細長い。
花の後にできる実は小堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の hachijoensis は「八丈島の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Carex hachijoensis

★限られた土地を根城に生い茂る
 草と知らされ腕組みをして




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深山寒萱(ミヤマカンスゲ)



深山寒萱(ミヤマカンスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の常緑多年草である。
スゲ属は世界に2000種くらいが分布する。
本種は北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中に生える。
変異も多くて日本固有種という言い方はあまりしないようだが、分布域は日本の領土に限られる。
漢字では「深山寒菅」とも書く。
草丈は20~50センチくらいである。
葉は幅が5~7ミリくらいの線形で柔らかく、縁はわずかにざらつく。
開花時期は3~5月くらいである。
小穂を直立させて上部に雄花をたくさんつける。
雌花は下方に小穂をつける。
花の後にできる実は小堅果である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の multiflora は「たくさん花が咲く」という意味である。
写真は3月に国立科学博物館附属目黒自然教育園で撮った。
学名:Carex multifolia

★ふさふさと茂る葉っぱの間から
 立てた小穂はちょいと小粋




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