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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「クマツヅラ科」の記事一覧

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斑入り源平臭木(フイリゲンペイクサギ)



源平臭木(ゲンペイクサギ)はクマツヅラ科クサギ属の蔓性常緑低木である。
分類体系によってはシソ科とされる。
原産地は西アフリカである。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
別名を源平葛(ゲンペイカズラ)という。
白い萼と紅色の花の対比が美しい。
斑入り源平臭木(フイリゲンペイクサギ)はその園芸品種である。
特徴は葉に白い斑点が入ることである。
樹高は1~2メートルである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は4~10月くらいである。
花冠からは4本の長い雄しべが飛び出す。
後から雌しべが飛び出すと、雄しべは丸まってしまう。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
属名の Clerodendrum はギリシャ語の「cleros(運命)+dendron(樹木)」からきている。スリランカにあった同属の2種を「幸運の木」「不運の木」と呼んだことからきている。
種小名の thomsoniae はイギリス人の宣教師で医師の「トムソン(William Cooper Thomson, 1829-1878)さんの」という意味である。
品種名の Variegatum は「斑入りの」という意味である。
写真は8月に北大植物園で撮った。
学名:Clerodendrum thomsoniae 'Variegatum'

★斑入りの葉温室にとても似合ってる
 派手な色合い更に引き立て




植物図鑑
花図鑑


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白実の小紫(シロミノコムラサキ)

白実の小紫(シロミノコムラサキ)


白実の小紫(シロミノコムラサキ)はクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉小低木である。
小紫(コムラサキ)の実が白い変種である。
北海道から沖縄にかけて分布し、山地の湿地に稀に生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。
別名を白玉小式部(シラタマコシキブ)という。
樹高は1~2メートルくらいである。
枝は細くて枝垂れる。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
葉の脇に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
結実期は9~10月くらいである。
直径3ミリくらいの球形の真っ白な実を鈴なりにつける。
花の写真は6月に向島百花園で撮った。
実の写真は9月に向島百花園で撮った。
学名:Callicarpa dichotoma var. albi-fructus


★白玉のそこはかとなき清らかさ
 敷き詰め実る姿愛でつつ


白実の小紫(シロミノコムラサキ)

花図鑑

黄花ランタナ(キバナランタナ)

黄花ランタナ(キバナランタナ)

ランタナはクマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)の常緑低木である。
原産地は南アメリカである。
和名を七変化(シチヘンゲ)というように、花の色が黄色から橙色、赤色へと変化する。
黄花ランタナ(キバナランタナ)は園芸品種で、花の色が黄色から変化をしない。
樹高は50~100センチくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉には短い柄があり、艶があって縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~11月である。
暖地では周年開花をする。
散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな黄色い花をつける。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Lantana x hybrida



★七変化するが妙味のランタナを
 黄花のままにするも妙味や


黄花ランタナ(キバナランタナ)

花図鑑

小葉のランタナ(コバノランタナ)

小葉のランタナ(コバノランタナ)

小葉のランタナ(コバノランタナ)はクマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)の常緑低木である。
種名のモンテビデンシス(montevidensis)の名でも流通している。
原産地は南アメリカである。
樹高は20~50センチである。
匍匐性があり、地面を這って横に広がる。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の長さは2~3センチと小さく、それが和名の由来でもある。
葉には短い柄があり、艶があって縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~11月だが、暖地では周年開花をする。
散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな花をつける。
花の色は、淡い紅紫色、白、黄色、桃色などである。
花の色は変化しない。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Lantana montevidensis


★地を這って色とりどりの花咲かす
 小葉のランタナ寒さに強く


小葉のランタナ(コバノランタナ)

花図鑑

雁草(カリガネソウ)

雁草(カリガネソウ)

雁草(カリガネソウ)はクマツヅラ科カリガネソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の湿った林の中や林の縁などに生える。
草丈は1メートルくらいである。
茎の断面は四角形で直立し、上部で枝分かれをする。
葉は幅広い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は鋭く尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~9月である。
花のつけ根は筒形で、先が5つに裂けている。
そのうちの下につく1つの裂片が舌状に長く伸びて上側に曲がり、濃い斑点が入る。
雄しべ4本と雌しべは大きく飛び出して弓形に下側へ曲がる。
和名の由来はこの花の様子を雁の首に見立てたものである。
青紫色の花はとても美しいが、全草に強い臭気がある。
別名を帆掛草(ホカケソウ)ともいう。
これは帆掛舟に譬えたものである。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Caryopteris divaricate


★珍しい姿に顔を近づけて
 臭いに驚く雁草は


雁草(カリガネソウ)

花図鑑

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