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カテゴリー「クマツヅラ科」の記事一覧

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白花蔓荊(シロバナハマゴウ)

白花蔓荊(シロバナハマゴウ)

蔓荊(ハマゴウ)はクマツヅラ科ハマゴウ属の落葉低木である。
漢字では「浜香」「浜栲」とも書く。
本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、海岸の砂地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、東南アジアなどにも分布する。
稀に白花のものがあり、白花蔓荊(シロバナハマゴウ)と呼んでいる。
茎は砂上を這い、樹高は50~100センチくらいになる。
株全体に香気がある。
葉は灰緑色をした楕円形で波打っており、向かい合って生える(対生)。
葉の裏面は白い軟毛に覆われている。
開花時期は7~9月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い唇形の花をたくさんつける。
花径は10~15ミリくらいである。
花冠は上下2つの唇に分かれる。
上の唇は2つに裂ける。
下の唇は3つに裂け、真ん中の裂片は両側の裂片の5倍くらいある。
秋になると球形で硬い実が淡い黒色に熟する。
実はコルク質で、海流に運ばれて広がる。
写真は9月に氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Vitex rotundifolia form. albescens


★花の色変われば姿も違い見え
 気づくも遅し蔓荊の花


白花蔓荊(シロバナハマゴウ)

花図鑑
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蔓荊(ハマゴウ)

蔓荊(ハマゴウ)

蔓荊(ハマゴウ)はクマツヅラ科ハマゴウ属の落葉低木である。
漢字では「浜香」「浜栲」とも書く。
本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、海岸の砂地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、東南アジアなどにも分布する。
茎は砂上を這い、樹高は50~100センチくらいになる。
株全体に香気がある。
葉は灰緑色をした楕円形で波打っており、向かい合って生える(対生)。
葉の裏面は白い軟毛に覆われている。
開花時期は7~9月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、青紫色をした唇形の花をたくさんつける。
花径は10~15ミリくらいである。
花冠は上下2つの唇に分かれる。
上の唇は2つに裂ける。
下の唇は3つに裂け、真ん中の裂片は両側の裂片の5倍くらいあり、つけ根に2つの白い斑がある。
秋になると球形で硬い実が淡い黒色に熟する。
実はコルク質で、海流に運ばれて広がる。
実を乾燥させたものを生薬で蔓荊子(まんけいし)といい、滋養強壮、解熱、消炎などの薬効がある。
写真は7月に国営ひたち海浜公園で撮った。
学名:Vitex rotundifolia


★砂浜を埋めるがごとく咲くという
 蔓荊の花いつか見たいと
★砂浜を埋めるがごとく咲くという
 蔓荊の花求めひたちへ


蔓荊(ハマゴウ)

花図鑑

柳花笠(ヤナギハナガサ)

柳花笠(ヤナギハナガサ)

柳花笠(ヤナギハナガサ)はクマツヅラ科クマツヅラ属の多年草である。
原産地は中南アメリカである。
学名のバーベナ・ボナリエンシスで表示するものもある。
流通名を三尺バーベナ(サンジャクバーベナ)という。
主に切り花として流通している。
また、逸出したものが帰化をしており、道端や空き地などに生える。
和名の由来は、花序を「花笠」に譬え、細い葉を「柳」に譬えたものである。
草丈は50~150センチくらいである。
茎は直立をする。
茎の断面は四角形で毛が生えており、中空である。
葉は幅の広い線形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、つけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は4~11月くらいである。
茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を散房状(花序の上部がほぼ平らになる)を出し、小さな紅紫色の花をたくさんつける。
花序径は3~4センチくらいである。
花径は3~5ミリくらいの筒状花で、長さは1センチくらいあり、先が5つに裂ける。
花冠の外側には白い開出毛(ほぼ垂直に立っている毛)が生える。
写真は11月に千葉市花の美術館で撮った。
学名:Verbena bonariensis


★花見れば一つ一つは小さいが
 艶(あで)やかに咲く柳花笠


柳花笠(ヤナギハナガサ)

花図鑑

熊葛(クマツヅラ)

熊葛(クマツヅラ)

熊葛(クマツヅラ)はクマツヅラ科クマツヅラ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、道端や原野などに生える。
草丈は30~80センチくらいである。
地下茎が横に這う。
茎は直立して上部で枝分かれをし、断面は四角形である。
全体に細かい毛が生える。
根際から生える葉は卵形で3つから5つに裂け、裂片は更に羽状に切れ込む。
葉は向かい合って生える(対生)。
葉の表面は葉脈に沿ってへこみ、皺のようになっている。
開花時期は6~9月である。
茎の上部に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色の花をたくさんつける。
花径は4ミリくらいで、花冠は5つに裂けて横に平らに開く。
蕚は筒状で5つに裂ける。
雄しべは4本、雌しべは1本である。
全草を乾燥させたもの熊葛(クマツヅラ)を生薬の馬鞭草(ばべんそう)といい、黄疸や下痢の治療薬とされる。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Verbena officinalis


★しなる鞭震わせながら熊葛
 夏の野に咲く強さを秘めて


熊葛(クマツヅラ)

花図鑑

岩垂草(イワダレソウ)

岩垂草(イワダレソウ)

岩垂草(イワダレソウ)はクマツヅラ科イワダレソウ属の多年草である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、海岸の砂地や岩地などに生える。
茎は地面を這って伸びる。
草丈は10~20センチくらいである。
葉は倒卵形で厚く、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~10月である。
葉の脇から円柱形をした松笠(マツカサ)のような花序(花の集まり)を出し、淡い紅紫色の小さな花をたくさんつける。
花冠は先が5つに裂ける。
花は下から上へ咲き上がる。
和名の由来は、岩場に垂れるようにして咲くことからきている。
写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Lippia nodiflora


★不思議なる花の姿に魅せられて
 しばし眺める岩垂草を


岩垂草(イワダレソウ)

花図鑑

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