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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「サトイモ科」の記事一覧

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綿毛葛(ワタゲカズラ)



綿毛葛(ワタゲカズラ)はサトイモ科フィロデンドロン属の蔓性常緑多年草である。
フィロデンドロン属は熱帯アメリカや西インド諸島などに900種くらいが分布する。
本種の原産地は南アメリカの北部である。
ブラジル北部、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、ペルー、仏領ガイアナ、スリナムなどの熱帯雨林に生える。
気根を出して木などをよじ登りながら成長する。
学名のフィロデンドロン・スクアミフェルムで表示するものもある。
草丈は2メートルくらいである。
葉はハート形で5つに裂ける。
先につく裂片は卵形で大きく、下部に2対の裂片がつく。
葉は革質で分厚く濃い緑色をしており、葉脈が目立つ。
葉の柄には毛が密生している。
若いものは赤味を帯びる。
また、裏面は赤褐色を帯びる。
開花時期は不定期である。
仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)は紅紫色で10センチくらいあり、肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)は白っぽい。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。
属名の Philodendron はギリシャ語の「phileo(愛する)+dendron(樹木)」からきている。樹木に絡みつくことから名づけられた。
種小名の squamiferum は「鱗片のある」という意味である。
写真は10月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Philodendron squamiferum

★面白い葉っぱの形が目を奪う
 だけど葉の柄はもっと変だよ




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フィロデンドロン・リンナエー



フィロデンドロン・リンナエーはサトイモ科フィロデンドロン属の蔓性常緑多年草である。
フィロデンドロン属は熱帯アメリカや西インド諸島などに900種くらいが分布する。
本種の原産地は南アメリカである。
ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、ペルーの熱帯雨林に生える。
気根を出して木などをよじ登り、その長さ10メートルを超えるものもある。
葉は倒卵形で、長さは30センチから60センチくらいあり大形である。
葉は革質で分厚く濃い緑色をしており、中央脈はへこむ。
また、裏面は赤褐色を帯びる。
仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)は紅紫色で、肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)は白っぽい。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。
属名の Philodendron はギリシャ語の「phileo(愛する)+dendron(樹木)」からきている。樹木に絡みつくことから名づけられた。
種小名の linnaei はスウェーデンの植物学者「リンナエウス(Carolus Linnaeus, 1707-1778)さんの」という意味である。分類学の父と称されるリンネの別名である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Philodendron linnaei

★突然につながった名がリンネとは
 驚きながら興味も募り




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八手団扇(ヤツデウチワ)



八手団扇(ヤツデウチワ)はサトイモ科ベニウチワ属(アンスリウム属)の常緑多年草である。
アンスリウム属は中南アメリカに1000種くらいが分布する。
日本にも明治時代には紅団扇(ベニウチワ:Anthurium scherzerianum)が渡来しており、属名の和名をベニウチワ属という。
本種の原産地はメキシコである。
南部のベラクルズ州、チアパス州、タバスコ州に分布し標高800メートルまでの地域に生える。
学名のアンスリウム・ペダトラディアツムで表示するものもある。
草丈は1メートル以上になる。
葉は手のひら状に裂ける。
小葉の形は披針形(笹の葉のような形)である。
小葉の先は尖り、縁は波状になる。
仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)は淡い緑色、肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)は紅紫色で、花はあまり目立たない。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。
もっぱら葉を観賞する。
属名の Anthrium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。
種小名の pedatoradiatum は「鳥足のように放射状の」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Anthurium pedatoradiatum

★この葉っぱ八手のように裂けている
 アンスリウムも不思議がいっぱい




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ネフティティス・ポイソニー



ネフティティス・ポイソニーはサトイモ科ネフティティス属の常緑多年草である。
ネフティティス属は西アフリカやカリマンタン島に8種が分布する。
属名はオリゴギニウム属(Oligogynium)とされることもある。
本種の原産地は西アフリカで、ナイジェリア、カメルーン、カボンなどに分布する。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Ver. 3.1, 2001)では軽度懸念(LC)に指定されている。
草丈は50センチから60センチくらいである。
葉は矢尻形で、長さが30センチから40センチくらいある。
葉の色は濃い緑色で艶がある。
開花時期は夏である。
花序は肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)である。
上部は白っぽく、下部は黄緑色になる。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果で、朱赤色に熟する。
属名の Nephthytis はエジプト神話に登場する夜を司る女神「ネフティス(Nephthys)」の名からきている。
種小名の poissonii はフランス人の植物学者「ポアソン(Jules Poisson, 1833-1919)さんの」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Nephthytis poissonii(syn. Oligogynium poissonii)

★艶のある葉っぱが深く切れ込んで
 なかなか楽しいこれはこれかな





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アンスリウム・ベイケリ



アンスリウム・ベイケリはサトイモ科ベニウチワ属(アンスリウム属)の常緑多年草である。
アンスリウム属は中南アメリカに1000種くらいが分布する。
日本にも明治時代には紅団扇(ベニウチワ:Anthurium scherzerianum)が渡来しており、属名の和名をベニウチワ属という。
本種の原産地はグアテマラからコロンビアである。
海岸沿いから標高1000メートルまでの湿った森に生える。
種小名はそのまま読めばバケリだが、ベイケリとして紹介するものが多いのでそれに倣う。
なお、人名の場合は母国語の読みに沿ったほうがいいという説も見かけるが、そうでなければいけないというものでもない。
いわばローカルルールの類である。
草丈は20センチから50センチくらいである。
根際から生える葉は線状の披針形(笹の葉のような形)で、群がり生える(叢生)。
葉には長い柄があり、両端が尖る。
開花時期は不定期である。
葉の間から花茎を伸ばして仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)をつけ、緑色の肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)を出すが、地味である。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。
艶のある赤い実を長い間つけており、こちらのほうが観賞価値がある
属名の Anthrium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。
種小名の bakeri はイギリス人の植物分類学者「ベイカー(John Gilbert Baker, 1834-1920)さんの」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Anthurium bakeri

★ちょっと見はグロテスクだがベイケリの
 姿に思わず笑みをこぼして




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