新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「シソ科」の記事一覧
- 2024.11.25
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- 2016.07.28
西洋薄荷(セイヨウハッカ)
- 2016.06.11
ラバンデュラ・デンタータ
- 2016.06.03
ホルミヌム・ピレナイクム
- 2015.08.05
コリウス
- 2014.07.16
苦薄荷(ニガハッカ)
西洋薄荷(セイヨウハッカ)
- 2016/07/28 (Thu)
- シソ科 |
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西洋薄荷(セイヨウハッカ)はシソ科ハッカ属(メンタ属)の多年草である。
メンタ属は世界に10数種が分布する。
また、多くの栽培品種がある。
日本にも薄荷(ハッカ)が分布し、属名の和名はハッカ属という。
本種は、メンタ・アクアティカ(Mentha aquatica)とスペアミント(Mentha spicata)の自然交雑種である。
原産地はヨーロッパである。
全草にメントール(menthol)を含み、古代ギリシャやローマの時代から栽培され、香料や風味付けとして使用されてきた。
また、薬用にも利用されてきた。
日本へは明治時代に導入されたが、本格的に栽培されるには至らず、ハーブとして家庭用に栽培されてきた。
逸出したものが全国的に野生化している。
英名はペパーミント(peppermint)という。
日本でも別名とされており、この名称のほうが通りがよいかもしれない。
また、YListでは和名を胡椒薄荷(コショウハッカ)としている。
草丈は30センチから100センチくらいである。
葉は楕円形ないし卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月から9月である。
淡い紫色の花を穂状につけるか輪生させる。
花冠は唇形で、雄しべ4本と雌しべ1本がある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
花言葉は「有徳の人」である。
7月22日の誕生花である。
属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。
種小名の piperita は「コショウ属(Piper)のような」という意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Mentha x piperita
★傍に来てペパーミントのこの香り
楽しんでねと花は囁き
☆爽やかな香りは心安らぎて
夏の暑さもしばし忘れて
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ラバンデュラ・デンタータ
- 2016/06/11 (Sat)
- シソ科 |
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ラバンデュラ・デンタータはシソ科ラバンデュラ属の常緑小低木である。
ラバンデュラ属は地中海沿岸地方を中心に40種くらいが分布する。
また、新たにさまざまな栽培品種が作出されている。
本種の原産地はスペイン、北アフリカである。
YListでは和名を切れ葉ラベンダー(キレハラベンダー)としている。
英名はデンタータラベンダー(Dentata lavender)、フリンジラベンダー(Fringed lavender)などである。
樹高は40センチから90センチくらいである。
よく枝分かれをする。
葉に特徴がある。
披針形(笹の葉のような形)で縁に鋭いぎざぎざ(鋸歯)があり、シダの葉のようである。
葉の色は濃い緑色で、白い綿毛がたくさん生えている。
開花時期は4月から5月くらいである。
気候が合えば周年開花をする。
花穂は長さが5センチから8センチくらいで、先にウサギの耳のような苞がつく。
花は淡い紫色をした筒形で、先が唇形に5つに裂ける。
花にはよい香りがある。
ハーブとして栽培され、香料、ポプリ、入浴剤、お茶などに利用される。
属名の Lavandula はラテン語の「lavare(洗う)」からきている。ローマ時代に入浴時の香水として使われていたことから名づけられた。
種小名の dentata は「鋭い鋸歯の」という意味である。
写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Lavandula dentata
★ぎざぎざの葉っぱがとても個性的
立てた花穂は貴婦人の色
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ホルミヌム・ピレナイクム
- 2016/06/03 (Fri)
- シソ科 |
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ホルミヌム・ピレナイクムはシソ科ホルミヌム属の多年草である。
ホルミヌム属は1属1種である。
原産地はヨーロッパである。
ピレネー山脈やアルプス山脈に分布し、標高1400メートルから2500メートルの草地や山の斜面に生える高山植物である。
草丈は20センチから45センチくらいである。
茎の断面は四角形で腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
根際から生える葉は卵円形で皺があり、ロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
自生地での開花時期は7月から8月である。
平地では5月から9月くらいが開花時期である。
茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、暗い青紫色をした唇形の花をたくさんつける。
稀にピンクや白の花も咲く。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
英名はドラゴンマウス(dragonmouth)という。
「竜の口」という意味になる。
属名の Horminum の語源は不明だがセージを意味する言葉のようである。
種小名の pyrenaicum は「ピレネー山脈の」という意味である。
写真は5月に川口市立グリーンセンターの野草展で撮った。
学名:Horminum pyrenaicum
★はるばるとやって来たよね日本へ
ピレネーに咲く花見せたくて
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コリウス
- 2015/08/05 (Wed)
- シソ科 |
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コリウスはシソ科コリウス属(コレウス属)の多年草である。
非耐寒性なので園芸的には一年草として扱う
文献によってはコレウス属を旧属名とし、プレクトランツス属として表示するものもある。
ここではYListの表示に沿ってコレウス属として扱う。
標準和名は金襴紫蘇(キランジソ)というが、ほとんど使われることはない。
園芸的にはコリウスの名で流通している。
原産地は熱帯アフリカなどである。
多くの園芸品種が作出されている。
斑入りの葉がカラフルで美しい観葉植物で、花はあまり目立たない。
草丈は20センチから80センチくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、多彩な色や模様が入る。
開花時期は6月から10月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色の小さな花を穂状につける。
花冠は筒状で、先は唇形に裂ける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
花言葉は「絶望の恋」である。
属名の Coleus はギリシャ語の「koleos(管)」からきている。雄しべの形状に由来する。
種小名の scutellarioides は「タツナミソウ属(Scutellaria)に似た」という意味である。
写真は7月に清水公園花ファンタジアで撮った。
品種名はウインターサンである。
学名:Coleus scutellarioides (syn. Plectranthus scutellarioides)
★鮮やかな模様敷き詰め夏花壇
出番が来たと輝くコリウス
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苦薄荷(ニガハッカ)
- 2014/07/16 (Wed)
- シソ科 |
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苦薄荷(ニガハッカ)はシソ科ニガハッカ属の多年草である。
ニガハッカ属はヨーロッパやアジアに40種くらいが分布する。
本種は地中海沿岸地方から西アジアにかけて分布する。
英名をホワイト・ホアハウンド(white horehound)という。
ローマ時代から薬用とされ、中世以降も咳止めのハーブとして利用されてきた。
日本へは明治時代に香料植物として渡来した。
逸出したものが関東地方や近畿地方で野生化している。
環境省の「我が国に定着している外来生物のリスト(暫定版)」(2006)に掲載されている。
草丈は40~60センチくらいである。
全体に白い綿毛に覆われる。
茎は直立をする。
葉は円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、ハッカに似た強い香りがする。
開花時期は6~8月くらいである。
葉の脇に白い小さな唇形の花を輪生させる。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Marrubium はヘブライ語の「marror(マーロール:苦味のある香味野菜)」からきている。
種小名の vulgare は「普通の」という意味である。
写真は6月に都立木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Marrubium vulgare
★愛嬌もたっぷりに咲く苦薄荷
夏の花壇を飛び跳ねるよう
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