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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「スミレ科」の記事一覧

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桜立坪菫(サクラタチツボスミレ)



桜立坪菫(サクラタチツボスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、山野に生える。
分類上は、立坪菫(タチツボスミレ)の品種の1つとされている。
特徴は花の色が紅紫色になることである。
距は濃い紅紫色になる。
草丈は5~20センチくらいである。
地上茎がある。
根際から生える葉は心形である。
茎が伸びると葉も茎につくようになる。
開花時期は3~5月である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の grypoceras は「曲がったつのの」という意味である。
品種名の rosipetala は「バラ色の花弁の」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の菫展で撮った。
学名:Viola grypoceras f. rosipetala


★ほんのりとピンクに染まる花の色
 桜の花を見るがごとくに




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小諸菫(コモロスミレ)



小諸菫(コモロスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
菫(スミレ)の品種の1つである。
特徴は雄しべが弁化していて重弁咲きをすることである。
和名の由来は、小諸市の海応院で発見されたことからきている。
小諸市の「市の花」に指定されている。
草丈は5~10センチくらいである。
無茎種である。
根際から生える葉はへら形で、束になって生える(束生)。
葉には柄があり、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~5月である。
花の色は濃い紫色である。
多弁化するが花弁の数は決まっていない。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の mandshurica は「満州(中国東北部)の」という意味である。
品種名の plena は「八重の」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の菫展で撮った。
白花といわれる系統のものである。
学名:Viora mandshurica f. plena


★八重に咲く菫の花は珍しく
 花の不思議に心打たれて




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小仏菫(コボトケスミレ)



小仏菫(コボトケスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
分類上は、茜菫(アカネスミレ)の品種の1つとされている。
特徴は、基本種の花の色が紅紫色なのに対し、白花であることである。
和名の由来は、高尾山の西にある小仏峠付近で発見されたことからきている。
基本種は北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中や林の縁に生える。
草丈は5~10センチくらいである。
地上茎はない。
全体に細かい毛が密生する。
根際から生える葉の形はさじ形である。
開花時期は4~5月である。
花径は15ミリくらいである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の phalacrocarpa は「果実に毛のない」という意味である。
種小名の chionantha は「雪のように白い花の」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の菫展で撮った。
学名:Viola phalacrocarpa f. chionantha


★真っ白な花色どこかか弱げに
 花を揺らせて小仏菫




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小立坪菫(コタチツボスミレ)



小立坪菫(コタチツボスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
本州の近畿地方から九州にかけて分布し、山地の林の中などに生える。
分類上は、立坪菫(タチツボスミレ)の変種とされている。
基本種との違いは、匍匐性があって茎は立ち上がらずに地面を這うこと、葉のつけ根の部分が深く切れ込まず切形ないし浅い心形であることなどである。
研究者によって見解の分かれる種であるという。
草丈は5~10センチくらいである。
根際から生える葉は心形である。
開花時期は4~5月である。
花径は15ミリくらいで、花の色は淡い紫色である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の grypoceras は「曲がったつのの」という意味である。
変種名の exilis は「細かく小さい」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の菫展で撮った。
学名:Viola grypoceras var. exilis


★這うように仲間を増やし咲くという
 花色淡き小立坪菫




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霧ヶ峰菫(キリガミネスミレ)



霧ヶ峰菫(キリガミネスミレ)はスミレ科スミレ属の多年草である。
菫(スミレ)と白花菫(シロバナスミレ)の交雑種で、両者の成育する場所に稀に生える。
いずれも国内では各地に分布する。
和名の由来は、長野県の霧ヶ峰で最初に発見されたことからきている。
両者の形状を引き継ぐので、花の色は白に近いものから紫色に近いものまで変異がある。
草丈は5~15センチくらいである。
根際から生える葉は披針形で、毛の生えるものも生えないものもある。
開花時期は5~6月である。
白地に青紫色のぼかしが入るものが多い。
また、花弁には紫色の筋が入る。
属名の Viola はラテン語の「viola(菫)」からきている。
種小名の mandshurica は「満州(中国東北部)の」という意味である。
種小名の patrinii はフランスの植物採集家「パトラン(E. L. M. Patrin)さんの」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の菫展で撮った。
学名:Viola mandshurica x Viola patrinii


★ほんのりと入るぼかしの美しく
 しばし見とれる霧ヶ峰菫




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