新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「ナデシコ科」の記事一覧
- 2024.11.25
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- 2014.03.28
赤花霞草(アカバナカスミソウ)
- 2014.03.27
姫サボン草(ヒメサボンソウ)
- 2009.08.04
蝦夷河原撫子(エゾカワラナデシコ)
- 2009.08.03
岩爪草(イワツメクサ)
- 2009.08.02
鳥海衾(チョウカイフスマ)
赤花霞草(アカバナカスミソウ)
- 2014/03/28 (Fri)
- ナデシコ科 |
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赤花霞草(アカバナカスミソウ)はナデシコ科カスミソウ属(ギプソフィラ属)の一年草である。
カスミソウ属はユーラシア、アフリカ、オーストラリア、南太平洋諸島に40種くらいの固有種が分布する。
属名の読み方は「ジプソフィラ」とするものもある。
本種の原産地はウクライナ、コーカサス、トルコ、イランなどである。
霞草(カスミソウ)の変種で、基本種が白花なのに対し、本種は赤花である。
別名を紅花霞草(ベニバナカスミソウ)ともいう。
基本種よりもやや小形である。
草丈は20~60センチくらいである。
茎はよく枝分かれをする。
葉は細長い披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は4~5月である。
花径1センチに満たない小さな花を霞のようにたくさんつける。
花弁数は5枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Gypsophila はギリシャ語の「gypsos(石灰)+philein(好む)」からきている。石灰質の土地によく生える種があることから名づけられた。
種小名の elegans は「優美な」という意味である。
変種名の carminea は「洋紅色(カーマインレッド)の」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園で撮った。
学名:Gypsophila elegans var. carminea
★花の色変われば見栄えもまた違う
小さいながら群れる撫子
植物図鑑
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姫サボン草(ヒメサボンソウ)
- 2014/03/27 (Thu)
- ナデシコ科 |
- CM(0) |
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- ▲Top
姫サボン草(ヒメサボンソウ)はナデシコ科サボンソウ属の多年草である。
原産地はイタリアである。
学名のサポナリア・カラブリカで表示するものもある。
草丈は20~30センチくらいである。
萼や茎、葉に腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は3~5月くらいである。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い紅紫色の花をつける。
花径は2センチくらいで小さい。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Saponaria はラテン語の「sapo(石鹸)」からきている。粘液質の汁が水に溶けると泡が出ることから名づけられた。
種小名の calabrica は「(イタリア南部の)カラブリア州(Calabria)の」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園で撮った。
学名:Saponaria calabrica
★背は低く花も可愛いサボン草
姫の名前がとても似合って
植物図鑑
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蝦夷河原撫子(エゾカワラナデシコ)
蝦夷河原撫子(エゾカワラナデシコ)はナデシコ科ナデシコ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、低地から山地にかけての海岸沿いの草地などに生える。
分類上は河原撫子(カワラナデシコ)の基本種とされている。
「撫子」の名の由来は、「撫(な)でるようにかわいい花」ということである。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は線形ないし披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉のつけ根は茎を抱く。
開花時期は6~9月である。
淡い紅色の可憐な花を咲かせる。
花びら(花弁)は5枚で、先が細かく裂ける。
雄しべは10本、雌しべ(花柱)は2本である。
萼筒のつけ根の部分に苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)が2~3対あり、尾状に伸びる。
河原撫子(カワラナデシコ)のほうが萼筒が長く、苞の数も多い。
写真は8月に津軽半島の龍飛崎で撮った。
学名:Dianthus superbus
★北の地を望み静に花咲かす
色は薄紅風走り抜け
花図鑑
岩爪草(イワツメクサ)
岩爪草(イワツメクサ)はナデシコ科ハコベ属の多年草である。
本州の中部地方に分布し、亜高山や高山の岩場や砂礫地に生える。
草丈は10~20センチくらいである。
茎は細くて軟らかく、上部で枝分かれをする。
葉は線形で、向かい合って生える(対生)。
葉には艶があって先が尖り、脈が1本ある。
開花時期は7~9月である。
茎先に花径1センチくらいの白い5弁花をつける。
花弁は深く裂けていて10枚あるように見える。
萼片は線状の披針形で細い3本の脈がある。
雄しべは10本である。
和名の由来は、岩場に生えて葉の形が鳥の爪のようだということからきている。
別名を大葉爪草(オオバツメクサ)という。
写真は7月に中央アルプスの千畳敷カールで撮った。
学名:Stellaria nipponica
★柔らかな茎と葉っぱで風かわし
岩爪草は清楚に咲いて
花図鑑
鳥海衾(チョウカイフスマ)
鳥海衾(チョウカイフスマ)はナデシコ科ノミノツヅリ属の多年草である。
東北地方の鳥海山と月山のみに分布し、高山の岩場や砂礫地に生える。
乾燥に強く、他の植物が生育できないようなところに群落をつくる。
「衾」は夜具を意味し、群落を形成する様子を譬えたものである。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は5~15センチくらいである。
葉は卵形で、十字対生をする。
開花時期は7~8月である。
花の色は白く、花径は15ミリくらいである。
5弁花が星形に開く。
分類上は雌阿寒衾(メアカンフスマ)の変種とされている。
写真は6月に山形市野草園で撮った。
学名:Arenaria merckioides var. chokaiensis
★びっしりと葉を茂らせてぽつぽつと
白花つける鳥海衾
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