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鰭玻璃草(ヒレハリソウ)

鰭玻璃草(ヒレハリソウ)

鰭玻璃草(ヒレハリソウ)はムラサキ科ヒレハリソウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパである。
日本へは明治時代に薬用及び牧草として渡来した。
一時は薬用、食用として広く栽培されたが、肝障害を起こす危険があるということで販売が禁止された。
現在では、野生化して北海道から九州にかけて分布する。
野生化しているものには大玻璃草(オオハリソウ)との雑種(Symphytum x uplandicum)が含まれる。
別名はコンフリー(comfrey)という。
草丈は30~100センチくらいである。
全体に白くて硬い粗毛が生える。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
上部の葉はつけ根の部分に翼がつく。
開花時期は6~8月である。
茎先が枝分かれをし、その先に淡い紅色をした釣鐘状の小さな花を垂れてつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
和名の由来は、上の葉が翼のように茎につく様子を鰭(ヒレ)に見立てたものである。
「玻璃」はガラスのことである。
属名の Symphytum はギリシャ語で「symphyton(癒合する)」からきている。切り傷の薬となることから名づけられた。
種小名の officinale は「薬用の」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Symphytum officinale


★食べられて本望なのとコンフリー
 俯く姿ふと手にとって


鰭玻璃草(ヒレハリソウ)

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