新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「ヤシ科」の記事一覧
- 2024.11.26
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- 2009.12.05
八重山椰子(ヤエヤマヤシ)
- 2009.12.04
ココ椰子(ココヤシ)
- 2009.12.03
ヤタイ椰子(ヤタイヤシ)
- 2009.12.02
ブラジル椰子(ブラジルヤシ)
- 2009.12.01
マニラ椰子(マニラヤシ)
八重山椰子(ヤエヤマヤシ)
八重山椰子(ヤエヤマヤシ)はヤシ科ヤエヤマヤシ属の常緑高木である。
わが国の石垣島と西表島だけに分布する。
1属1種である。
自生地は石垣島に1か所、西表島に2か所あるのみで、いずれも国指定の天然記念物に指定されている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている
近縁のノヤシ属は南太平洋に分布し、台湾やフィリピンには存在しないとのことで、琉球列島の植生を知る上で重要な意味をもつ。
樹高は10~20メートルである。
高いものでは25メートルに達する。
幹は円柱形で、直径30~40センチである。
色は赤褐色で、葉が落ちた後の環状紋がある。
葉は羽状複葉である。
鳥の羽のように左右に小葉がたくさん並んで1枚の葉が構成される。
長さは5メートルくらいある。
小葉の形は線状の剣形で、先が少し裂けている。
葉は幹の先に数枚束になって生える(束生)。
葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)は赤色を帯び、筒状となって幹を包む。
花序は肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)である。
雌雄同株である。
雌花は花序の下部につき、雄花は花序の上部につく。
萼片と花弁がそれぞれ3枚ずつある。
花の色は淡い黄色で、雄花のほうが少し小さく、雄しべは6本である。
実は楕円形で、黒く熟する。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Satakentia liukiuensis
★孤立して生えた椰子の木台風と
闘いながら群落つくり
花図鑑
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ココ椰子(ココヤシ)
ココ椰子(ココヤシ)はヤシ科ココヤシ属の常緑高木である。
原産地はメラネシアだと推測されている。
現在では、熱帯地方の各地で栽培されている。
英名はココナッツパーム(coco nuts palm)である。
樹高は10~30メートルくらいである。
幹は電信柱のように真っ直ぐに伸びる。
幹には環状紋がある。
これは葉痕と呼ばれ、葉の落ちた跡である。
葉は羽状複葉で、幹の先につく。
羽状複葉というのは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成されるもののことである。
長さはさ5メートルもあり、鳥の羽を伸ばしたように広がる。
葉の脇から花茎を伸ばし、花をつける。
花茎の先のほうにはたくさんの雄花がつき、つけ根の方には少数の雌花がつく。
実の大きさは品種によって異なるが、大きいものでは重さが4キロもある。
実は熟するにつれて緑色から黄色、黄橙色、灰褐色と変化する。
いわゆる「椰子の実」で、食用となる。
果肉を紐状にして乾かしたものがココナッツである。
胚乳はココナッツミルクとして利用される。
幼果の果実水は清涼飲料水とされる。
ヤシ油はマーガリンの原料になる。
殻を焼いたものは良質の木炭になり、燃料や活性炭として利用される。
繊維はロープやマットの材料となる。
写真は11月に沖縄の東南植物楽園で撮った。
学名:Cocos nucifera
★首筋か痛くなるほど上空に
鎮座ましますココ椰子の実は
花図鑑
ヤタイ椰子(ヤタイヤシ)
ヤタイ椰子(ヤタイヤシ)はヤシ科ブラジルヤシ属の常緑高木である。
原産地はアルゼンチン、パラグアイである。
樹高は10~15メートルくらいになる。
葉は大きな羽状複葉で、葉の裏面は白っぽい。
近縁種のブラジル椰子(ブラジルヤシ)と似るが、本種のほうが葉が長い。
耐寒性があるので都内でも庭園樹として植えられている。
実は直径2センチくらいの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、赤橙色に熟して食用になる。
写真は2月に夢の島熱帯植物館で撮った。
学名:Butia yatay
★珍しい名前のついたヤタイ椰子
連想するは屋台なれども
花図鑑
ブラジル椰子(ブラジルヤシ)
ブラジル椰子(ブラジルヤシ)はヤシ科ブラジルヤシ属の常緑低木である。
原産地はブラジル、アルゼンチン、ウルグアイなどである。
樹高は5~7メートルくらいである。
葉は大きな羽状複葉である。
葉の色は薄緑色で灰白色を帯びる。
葉の長さは1~3メートルくらいあり、途中で大きく曲がる。
春には白い花を咲かせる。
秋には実が黄橙色に熟する。
実は食用になる。
写真は11月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Butia capitata
★寒さなど気にはしないとずんと立つ
ブラジル椰子の実ぼろぼろこぼれ
花図鑑
マニラ椰子(マニラヤシ)
マニラ椰子(マニラヤシ)はヤシ科フィジーノヤシ属(ビーチア属)の常緑小高木である。
属名の片仮名表示は「ベイチィア属」とするものもある。
原産地はフィリピンである。
樹高は4~6メートルである。
幹は細く、つけ根の部分がやや膨らむ。
葉は羽状複葉である。
鳥の羽のように左右に小葉がたくさん並んで1枚の葉が構成される。
小葉の先端は不定形に切れ込んでいる。
葉は幹の先に数枚束になって生える(束生)。
複葉は弓のように湾曲している。
花は房状につき、クリーム色である。
雌雄異株で、雌株には真っ赤な赤い実が房状につく。
英名はクリスマスパーム(Christmas palm)である。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Veitchia merrillii
★小形でも姿かたちが美しく
これが椰子さと誇るがごとく
花図鑑
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