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仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「ユキノシタ科」の記事一覧

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アスチルベ

アスチルベ

アスチルベはユキノシタ科チダケサシ属の総称である。
原種は日本、中国、アメリカなどにある。
それらが改良された園芸品種群をアスチルベと呼んでいる。
日本には、曙升麻(アケボノショウマ)、乳茸刺(チダケサシ)、赤升麻(アカショウマ)、泡盛升麻(アワモリショウマ)などが自生している。
細かな花が穂状に咲く多年草である。
草丈は40~80センチくらいである。
葉は2回から4回の奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形で、縁には不揃いのぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~7月である。
茎先に細長い円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、小さな花を密につける。
花の色は赤、赤紫、ピンク、白などである。
花弁は5枚である。
雄しべは10本あり、先が赤い。
雌しべの先は2つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Astilbe はギリシャ語の「a(無)+stilbe(光沢)」からきている。この属の1種の葉がヤマブキショウマ属と比べて艶がないということで名づけられた。
写真は6月に千葉県野田市の清水公園花ファンタジアで撮った。
学名 Astilbe spp.


★ふんわかと花の穂つけてアスチルベ
 パステルカラーが煌くように


アスチルベ

植物図鑑
花図鑑



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玉紫陽花(タマアジサイ)

玉紫陽花(タマアジサイ)

玉紫陽花(タマアジサイ)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木である。
分類体系によってはアジサイ科とされる。
日本固有種である。
福島県以南から中部地方にかけて分布し、山地の谷間や沢筋などに生える。
和名の由来は、開花前の蕾が球形をしていることからきている。
樹高は50~200センチくらいである。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
両端が尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の両面に毛が生え、ざらついている。
開花時期は8~10月である。
真ん中に淡い紫色の両性花を密生させ、周囲に少数の白い装飾花がある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Hydrangea はギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきている。さく果の形からから名づけられた。
種小名の involucrata は「総苞のある」という意味である。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Hydrangea involucrata


★ふんわりと薄紫の花咲かせ
 白い飾りを回りにつけて


玉紫陽花(タマアジサイ)

植物図鑑
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ハイドランジア・ビロサ

ハイドランジア・ビロサ

ハイドランジア・ビロサはユキノシタ科アジサイ属の落葉低木である。
分類体系によってはアジサイ科とされる。
原産地は中国である。
種小名の読み方は「ウィローサ」とするものもある。
日本に自生する玉紫陽花(タマアジサイ)に近い仲間である。
蕾に三角形の小さな苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)がたくさんある。
樹高は2~3メートルである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉には艶はなく、褐色の長い毛が生える。
開花時期は6~9月くらいである。
花序の中央部は両性花で、花径1センチにも満たない青白い五弁花が集まる。
周囲には淡い紅色を帯びた4枚の白い装飾花がつく。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Hydrangea はギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきている。さく果の形からから名づけられた。
種小名の villosa は「軟毛のある」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Hydrangea villosa


★花開く姿はそのまま額紫陽花
 違いはどこと目を皿にして


ハイドランジア・ビロサ

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水無月(ミナヅキ)

水無月(ミナヅキ)

水無月(ミナヅキ)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木である。
分類体系によってはアジサイ科とされる。
糊空木(ノリウツギ)の園芸品種で、花が全部装飾花になっている。
両者の関係は、両性花と装飾花からなる額紫陽花(ガクアジサイ)と装飾花のみの紫陽花(アジサイ)との関係に似ている。
日本原産で、古くから栽培されている。
和名の由来は、旧暦の6月(水無月)ころに咲くことからきている。
園芸名をピラミッド紫陽花(ピラミッドアジサイ)という。
樹高は2~3メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~9月である。
花の色は淡いクリーム色である。
結実はしない。
属名の Hydrangea はギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきている。さく果の形からから名づけられた。
種小名の paniculata は「円錐花序の」という意味である。
品種名の grandiflora は「大きな花の」という意味である。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Hydrangea paniculata f. grandiflora


★美しく咲くが定めと水無月は
 重なるように花びらつけて


水無月(ミナヅキ)

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糊空木(ノリウツギ)

糊空木(ノリウツギ)

糊空木(ノリウツギ)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木である。
分類体系によってはアジサイ科とされる。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の林の縁や草地、岩礫地などに生える。
また、庭木ともされている。
海外では、中国やサハリンにも分布する。
樹高は3~5メートルくらいである。
アジサイの仲間としては大きい。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~8月である。
大きな円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出して白い両性花をたくさんつけ、周囲に数個の装飾花をつける。
両性花の花弁は5枚で、雄しべは10本である。
装飾花の萼片は花弁状となっている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、樹液が和紙をすく際の糊に利用されたことと、枝の髄を抜くと空洞ができることからきている。
北海道ではサビタと呼ばれる。
アイヌの女性は髪を洗うのに使用したという。
この木の根は堅いので、「サビタのパイプ」の材料として利用される。
サビタの花は、原田康子の小説「挽歌」に登場し一世を風靡した。
俳句では「さびたの花」「花さびた」が夏の季語である。
属名の Hydrangea はギリシャ語の「hydro(水)+angeion(容器)」からきている。さく果の形からから名づけられた。
種小名の paniculata は「円錐花序の」という意味である。
写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Hydrangea paniculata


★古(いにしえ)のメノコが髪を洗いたる
 サビタの花の香る山裾


糊空木(ノリウツギ)

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