新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「ユキノシタ科」の記事一覧
- 2024.11.26
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- 2011.07.09
花乳茸刺(ハナチダケサシ)
- 2011.07.08
富士赤升麻(フジアカショウマ)
- 2011.07.07
八丈升麻(ハチジョウショウマ)
- 2011.07.06
鳥足升麻(トリアシショウマ)
- 2011.07.05
泡盛升麻(アワモリショウマ)
花乳茸刺(ハナチダケサシ)
花乳茸刺(ハナチダケサシ)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の中部地方に分布し、山地や亜高山の林の中や林の縁に生える。
別名を深山乳茸刺(ミヤマチダケサシ)ともいう。
分類上は、赤升麻(アカショウマ)の変種とされている。
草丈は40~70センチくらいである。
葉は3回3出複葉で、茎の下部に互い違いに生える(互生)。
3出複葉は三つ葉のことで、3回枝分かれをして三つ葉をつけて1枚の葉となる。
小葉は卵形で、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
頂小葉の先は尾状に尖る。
開花時期は7~8月である。
葉の展開に先駆けて花をつける。
茎先によくよく枝分かれした円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花弁は5枚である。
花弁の形はへら形である。
雄しべは10本で花弁よりも短い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Astilbe はギリシャ語の「a(無)+stilbe(光沢)」からきている。この属の1種の葉がヤマブキショウマ属と比べて艶がないということで名づけられた。
種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した「ツンベルクさんの」という意味である。
変種名の formosa は「美しい」という意味である。
写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。
学名:Astilbe thunbergii var. formosa
★よく見れば繊細だけど全体は
豪放にに咲く花乳茸刺
植物図鑑
花図鑑
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富士赤升麻(フジアカショウマ)
富士赤升麻(フジアカショウマ)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の神奈川県、山梨県、静岡県に分布し、山地の草原や岩場に生える。
名の通り富士、箱根、丹沢に多く自生する。
フォッサマグナ要素の植物の1つである。
赤升麻(アカショウマ)の変種で、基本種に比べて全体にやや小さく、葉の緑が濃くて硬いという特徴がある。
なお、「赤升麻」の名の由来は、地下茎が赤いところからきている。
「升麻」というのは生薬名であるが、本種が薬草というわけではない。
キンポウゲ科の晒菜升麻(サラシナショウマ)の根茎が生薬に用いられることから、よく似た穂状の花をつける植物にこの名が充てられている。
草丈は20~30センチくらいである。
葉は3回3出複葉といって、枝分かれを繰り返して先に3出複葉(1つの葉が3枚の小さな葉に分かれた形)をつける。
小葉の形は長い卵形で、先が尖り、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
花穂は側枝があまり枝分かれをせず横に長く広がり、白い5弁花をたくさんつける。
萼片は緑白色だが、先がやや赤みを帯びる。
花びらは雄しべと同じくらいの長さになる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Astilbe はギリシャ語の「a(無)+stilbe(光沢)」からきている。この属の1種の葉がヤマブキショウマ属と比べて艶がないということで名づけられた。
種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した「ツンベルクさんの」という意味である。
変種名の fujisanensis は「富士山の」という意味である。
写真は7月に東北大学植物園で撮った。
学名:Astilbe thumbergii var. fujisanensis
★横長に白い花穂を繰り広げ
富士赤升麻岩場を飾り
植物図鑑
花図鑑
八丈升麻(ハチジョウショウマ)
八丈升麻(ハチジョウショウマ)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草である。
伊豆諸島の八丈島、御蔵島、三宅島の固有種で、山地の岩場に生える。
分類上は赤升麻(アカショウマ)の変種とされている。
草丈は50~70センチくらいである。
根際から生える葉は4回3出複葉である。
3出複葉というのは三つ葉のことで、枝分かれを繰り返して先に三つ葉をつけて1枚の葉となる。
小葉の形は楕円形で、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の表面には艶がある。
開花時期は6~7月である。
茎先に細長い円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花径は5ミリくらいで、花弁は5枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Astilbe はギリシャ語の「a(無)+stilbe(光沢)」からきている。この属の1種の葉がヤマブキショウマ属と比べて艶がないということで名づけられた。
種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した「ツンベルクさんの」という意味である。
変種名の hachijoensis は「八丈島の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Astilbe thunbergii var. hachijoensis
★ふんわりと綿毛のような花つけて
乙女のごとく八丈升麻
植物図鑑
花図鑑
鳥足升麻(トリアシショウマ)
鳥足升麻(トリアシショウマ)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地の林の中や草原に生える。
草丈は40~100センチくらいである。
葉は3回3出複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形である。
先は尾状に尖り、縁には不規則な重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は6~8月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花弁は5枚である。
雄しべは10本で、花弁よりも短い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名の由来は、茎が真っ直ぐに伸びて3つに分かれる様子を鳥の足にたとえたものである。
「升麻」というのは生薬名であるが、本種が薬草というわけではない。
キンポウゲ科の晒菜升麻(サラシナショウマ)の根茎が生薬に用いられることから、よく似た穂状の花をつける植物にこの名が充てられている。
属名の Astilbe はギリシャ語の「a(無)+stilbe(光沢)」からきている。この属の1種の葉がヤマブキショウマ属と比べて艶がないということで名づけられた。
種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した「ツンベルクさんの」という意味である。
種小名の congesta は「いっぱいになった」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Astilbe thunbergii var. congesta
★木漏れ日を浴びて林を彷徨えば
鳥足升麻密に花つけ
植物図鑑
花図鑑
泡盛升麻(アワモリショウマ)
泡盛升麻(アワモリショウマ)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の近畿地方から九州にかけて分布し、山地の谷川の岩場などに生える。
また、観賞用として栽培される。
草丈は40~60センチくらいである。
茎は直立し、硬い。
葉は2~4回3出複葉で、互い違いに生える(互生)。
数回枝分かれをさせて、先に三つ葉をつける。
小葉の形は長い卵形で、縁には不揃いなぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉は硬くて艶がある。
開花時期は6~7月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
それぞれの花は、花弁が5枚、萼片が5枚である。
雄しべは10本、雌しべは2本である。
白い小さな5弁花を泡を盛るように咲かせる。
和名の由来は、花の様子を泡にたとえたものである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
「升麻」というのは生薬名であるが、本種が薬草というわけではない。
キンポウゲ科の晒菜升麻(サラシナショウマ)の根茎が生薬に用いられることから、よく似た穂状の花をつける植物にこの名が充てられている。
別名を泡盛草(アワモリソウ)ともいう。
属名の Astilbe の語源は「a(無い)+stilbe(艶)」である。インド種の葉が艶が少なかったことからきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Astilbe japonica
★せせらぎの音を静かに聞きながら
泡盛草は小花を開き
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