新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
浅葱(アサツキ)
浅葱(アサツキ)はユリ科ネギ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地や海岸の草地に生える。
また、野菜として栽培される。
海外では、中国、シベリアにも分布する。
分類上は、蝦夷葱(エゾネギ)の変種とされている。
蝦夷葱(エゾネギ)にはチャイブ(chive)とか西洋浅葱(セイヨウアサツキ)などの別名がある。
草丈は30~40センチくらいである。
根際から生える葉は線形で、細い筒状をしている。
開花時期は6~7月である。
半球形で淡い紫色をした花序をつける。
1つ1つの花には内側と外側に3枚ずつの花びら(花被片)がある。
花の真ん中には6本の雄しべと1本の雌しべがある。
和名の由来は、葉の色が葱(ネギ)よりも淡いことから「浅つ葱(き)」とされた。
葱(ネギ)には球根がないが浅葱(アサツキ)にはある。
茎や葉を乾燥したものを生薬で細香葱(さいこうそう)といい、頭痛、痛風、筋肉痛などに効く。
俳句の季語は春である。
属名の Allium はニンニクの古いラテン名である。
種小名の schoenoprasum は「ノグサ属(Schoenus)のようなニラ」という意味である。
変種名の foliosum は「葉の多い」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Allium schoenoprasum var. foliosum
★浅葱の花は紫手毬歌
恥じらうように風と戯れ
☆紫の手鞠は跳ねて手の中へ
小さき花の囁き聞こえ
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