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葫(ニンニク)

葫(ニンニク)

葫(ニンニク)はユリ科ネギ属の多年草である。
原産地は中央アジアとされている。
栽培は古代エジプト、ギリシャ時代から行われ、中国へは漢の時代に伝わったという。
日本へは中国を経て奈良時代に伝わった。
北海道と本州北部に分布し、山野や平地の道端などに生える。
また、食用として畑で栽培もされる。
草丈は60センチくらいになる。
茎は円柱形である。
葉は幅の広い線形である。
開花時期は5~7月である。
茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、紫色を帯びた白い花をたくさんつける。
花被片は6枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
鱗茎を乾燥させたものを生薬で大蒜(だいさん)といい、健胃、発汗、利尿などの作用がある。
俳句では、「葫」「葫の花」が夏の季語である。
属名の Allium はニンニクの古いラテン名である。
種小名の sativum は「栽培された」という意味である。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Allium sativum


★葫の花は何やら優しくて
 星散りばめた鞠を思わせ


葫(ニンニク)

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