新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「ユリ科」の記事一覧
- 2024.11.27
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- 2010.08.19
浜萓草(ハマカンゾウ)
- 2010.08.18
藪萱草(ヤブカンゾウ)
- 2010.08.17
野萓草(ノカンゾウ)
- 2010.08.16
水擬宝珠(ミズギボウシ)
- 2010.08.15
丸葉玉の簪(マルバタマノカンザシ)
浜萓草(ハマカンゾウ)
浜萓草(ハマカンゾウ)はユリ科ワスレグサ属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、海岸の草地や岩場などに生える。
野萓草(ノカンゾウ)とよく似ているが、葉が厚く、冬期も枯れないで残る。
草丈は50センチから90センチくらいである。
根際から生える葉は幅の広い線形で艶がある。
開花時期は7月から10月である。
茎先に3輪から6輪の花を上向きにつける。
濃いオレンジ色をした一日花で、朝開いて夕方にはしぼむ。
花被片は6枚である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Hemerocallis littorea(=Hemerocallis fulva var. littorea)
★オレンジの色が眩しい浜萓草
海の香りの届くがごとく
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藪萱草(ヤブカンゾウ)
藪萱草(ヤブカンゾウ)はユリ科ワスレグサ属の多年草である。
有史以前に中国から帰化したといわれ、栽培されていたものが野生化して全国で見られる。
今日では北海道から九州にかけて分布し、道端や土手に生える。
野萓草(ノカンゾウ)は一重の花だが、藪萱草(ヤブカンゾウ)は八重の花を咲かせる。
草丈は80センチから100センチくらいである。
根際から生える葉は線形で、長さは40センチから60センチ、幅は2センチから4センチくらいである。
開花時期は7月から8月である。
葉の間からの花茎を出し、上端に橙色の百合(ユリ)に似た八重の一日花を咲かせる。
花径は10センチくらいあり、雄しべと雌しべが花弁化している。
若葉と花は食用になる。
また、利尿剤として利用される。
俳句では「萱草の花」が夏の季語である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Hemerocallis fulva var. kwanso
★花茎を立てて咲かせる八重の夢
藪萱草は一日に生きて
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野萓草(ノカンゾウ)
野萓草(ノカンゾウ)はユリ科ワスレグサ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、雑木林の縁や野原に生える。
海外では、中国にも分布する。
草丈は50センチから70センチくらいである。
葉は根際から生え、細長い線形で弓状に曲がって垂れる。
主脈はへこんでいる。
開花時期は6月から8月である。
太くて強い茎を出し、下から順番に2つに分かれた先に花をつけていく。
花の形は百合(ユリ)に似ていて、橙色をしている。
花びら(花被片)は6枚で、花びらの真ん中に黄白色の筋が入っている。
なお、花は一日花で、朝開き夕方にはしぼむ。
近縁種の藪萓草(ヤブカンゾウ)は八重咲きだが、よく似ていて花が咲くまでは区別がつかない。
若葉は食用にされる。
俳句の季語は夏である。
写真は7月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Hemerocallis longituba
★一日の命なれども野萓草
次から次へ花咲き乱れ
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水擬宝珠(ミズギボウシ)
水擬宝珠(ミズギボウシ)はユリ科ギボウシ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の愛知県から九州にかけて分布し、湿地の周辺に生える。
別名を長葉水擬宝珠(ナガバミズギボウシ)という。
草丈は40センチから80センチくらいである。
同じような場所に生える小葉擬宝珠(コバギボウシ)に比べて、葉が細長い。
開花時期は8月から9月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、細長いラッパ形をした薄紫色の花を疎らにつける。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Hosta longissima var. brevifolia
★湿原に眠るがごとき姿見せ
水擬宝珠の花は静かに
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