新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「ユリ科」の記事一覧
- 2024.11.27
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- 2010.07.25
鹿の子百合(カノコユリ)
- 2010.07.24
山百合(ヤマユリ)
- 2010.07.23
作百合(サクユリ)
- 2010.07.22
笹百合(ササユリ)
- 2010.07.21
小鬼百合(コオニユリ)
鹿の子百合(カノコユリ)
鹿の子百合(カノコユリ)はユリ科ユリ属の多年草である。
四国から九州にかけて分布し、海岸の崖や山中の岩場に生える。
また、栽培もされる。
海外では、台湾の北部と中国の江西省にも分布している。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
自生地は限られており、四国では愛媛、徳島県の山間部、九州では薩摩半島から熊本、長崎、福岡の海岸線や薩摩川内市の甑島、佐世保市の南九十九島などに生える。
薩摩川内市、佐世保市、魚津市などが「市の花」に指定している。
草丈は100センチから150センチくらいである。
葉は線形で長さが10センチから18センチくらいあり、革質で艶がある。
開花時期は7月から8月である。
茎先で枝分かれをして、数個から十数個の花をやや下向きにつける。
花径は8センチから10センチくらいあり、花びら(花被片)は反り返っている。
花の色は白ないし淡い紅色で、内側に赤い斑点がある。
雄しべは6本、雌しべは1本である。
名の由来は、花の斑点を鹿子絞りに見立てたものである。
シーボルトがヨーロッパに紹介し、オランダで品種改良が行われて、カサブランカなどが生まれた。
鱗茎には食用になる。
また、生薬では百合(ひゃくごう)といい、滋養強壮、利尿、咳止め、解熱、消炎などの薬効がある。
土用百合(ドヨウユリ)、七夕百合(タナバタユリ)などの別名がある。
開花時期にちなんで名づけられたものであろう。
俳句の季語は夏である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Lilium speciosum
★俯けど色に出にけり鹿の子百合
紅い斑点艶かしくて
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山百合(ヤマユリ)
山百合(ヤマユリ)はユリ科ユリ属の多年草である。
日本原産である。
北海道から本州の近畿地方にかけて分布し、山地の林の縁や草地に生える。
庭で育てられることも多い。
自生地によって、箱根百合(ハコネユリ)、吉野百合(ヨシノユリ)、叡山百合(エイザンユリ)、鳳来寺百合(ホウライジユリ)などの名称で呼ばれる。
神奈川県では「県の花」に指定されている。
草丈は100センチから150センチくらいである。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から8月である。
茎先に香りのよい漏斗状の花をつける。
花径は20センチくらいあり、大形である。
花被片は6枚である。
花の色は白く、花被片の先端が反り返るように横向きに咲く。
花被片の真ん中には黄色の筋が入り、赤褐色の斑点がある。
鱗茎は食用になる。
俳句の季語は夏である。
写真は7月に芦ノ湖野草園で撮った。
学名:Lilium auratum
★山百合のここにいますと咲く姿
息飲むように佇み眺め
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作百合(サクユリ)
作百合(サクユリ)はユリ科ユリ属の多年草である。
伊豆諸島と伊豆半島に分布し、草原に生える。
フォッサマグナ要素植物の1つである。
利島村では「村の花」に指定されている。
草丈は150センチから200センチくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から7月である。
花径25センチから30センチくらいの大きな白い花をつける。
草丈も花の大きさもユリ属では世界最大だと言われる。
分類上は山百合(ヤマユリ)の変種として位置づけられている。
基本種に比べて、花びら(花被片)に赤褐色の斑点がないことや葉の幅が広いこと、香りが強いことなどが特徴である。
別名を為朝百合(タメトモユリ)という。
園芸品種の「カサブランカ」の交配親の1つとなっている。
俳句の季語は夏である。
写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Lilium auratum var. platyphyllum
★大輪となりしわが身に堪えかねて
為朝百合は頭(こうべ)を垂れて
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笹百合(ササユリ)
笹百合(ササユリ)はユリ科ユリ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の中部地方から九州にかけて分布し、丘陵地や山地の林の中などに生える。
和名の由来は、葉の形が「笹」に似ることからきている。
草丈は50センチから100センチくらいである。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質はやや厚い。
開花時期は6月から7月である。
ユリの仲間の中では開花時期が早い。
茎先に2、3輪の淡い紅色の花をつける。
稀に白花もある。
花は大輪で、長さが10センチから15センチくらいある漏斗状で、横向きに花をつける。
花には独特の香りがある。
雄しべは6本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は赤褐色である。
雌しべは1本である。
球根は、古来、食用にされてきた。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Lilium japonicum
★鮮やかな雄しべの色とマッチさせ
花色淡く笹百合の咲き
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小鬼百合(コオニユリ)
小鬼百合(コオニユリ)はユリ科ユリ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の少し湿った場所に生える。
海外では、朝鮮半島や中国、アムール地方にも分布する。
近縁種の鬼百合(オニユリ)は中国から渡来したものと考えられている。
両者の違いは、本種のほうが花が小さく、珠芽(むかご)がつかないことで区別できる。
草丈は1メートルから2メートルくらいである。
湿原などでは背丈の低いものもある。
葉は線状の披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、つけ根の部分はくさび形である。
葉脈は並行脈である。
葉には柄はなく、茎を抱く。
開花時期は7月から9月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄赤色の花を下向きに2輪から10輪くらいつける。
花被片は6枚あり、披針形で上部がそり返る。
花被片の内側には黒紫色の斑が散りばめたように入る。
俳句では「百合の花」が夏の季語である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Lilium leichtlinii var. tigrinum
★ゆんゆらと地面めざしてパラシュート
降るがごとくに小鬼百合咲き
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