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新・花の仲間調べ

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スイートラベンダー



スイートラベンダー(sweet lavender)はシソ科ラバンデュラ属の常緑小低木である。
ラバンデュラ属は地中海沿岸地方を中心に40種くらいが分布する。
また、新たにさまざまな栽培品種が作出されている。
本種は、いずれも地中海沿岸地方を原産地とするラバンデュラ・アングスティフォリア(Lavandula angustifolia)とラバンデュラ・デンタータ(Lavandula dentata)の交配種である。
フランスやイタリアで栽培されている。
ドライフラワーやポプリに利用されている。
また、精油には鎮静作用があり、薬用ともされる。
樹高は80センチから100センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、灰白色を帯びる。
開花時期は6月から7月である。
四季咲き性がある。
長い花穂を伸ばし、淡い紫色やピンクの唇形の花をたくさんつける。
花はよい香りがする。
属名の Lavandula はラテン語の「lavare(洗う)」からきている。ローマ時代に入浴時の香水として使われていたことから名づけられた。
種小名の heterophylla は「いろいろの形の葉の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Lavandula x heterophylla

★香につられ近寄り見れば愛らしい
 花いっぱいの姿に触れて



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フレンチラベンダー



フレンチラベンダー(French lavender)はシソ科ラバンデュラ属の常緑小低木である。
ラバンデュラ属は地中海沿岸地方を中心に40種くらいが分布する。
また、新たにさまざまな栽培品種が作出されている。
本種の原産地も地中海沿岸地方である。
別名をストエカスラベンダー(Stoechas lavender)といい、ストエカス種ともいわれている。
本種は、花穂の先つく花弁状の苞が目立ち、園芸的に人気がある。
また、耐暑性に優れているので日本の気候にも適合している。
樹高は30センチから60センチくらいである。
葉は羽状に切れ込み、灰色を帯びる。
開花時期は5月から8月くらいである。
花の色は濃い紫色で、花穂の長さは5センチくらいである。
花冠は唇形で、上唇が2つ、下唇が3つに裂ける。
花穂の先に花弁状の苞(葉の変形したもの)があるのが特徴である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
精油は抗菌作用などがあり薬用とされるほか、香水や化粧水、入浴剤などの原料として栽培される。
花言葉は「私に答えてください」である。
属名の Lavandula はラテン語の「lavare(洗う)」からきている。ローマ時代に入浴時の香水として使われていたことから名づけられた。
種小名の stoechas はギリシャ語でフレンチラベンダーを指す古語からきている。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Lavandula stoechas

★ちょんと出る兎の耳が可愛いね
 風にゆらゆらフレンチラベンダー



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パープルレディ



チューリップはユリ科チューリップ属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地方から中央アジアにかけた一帯である。
17世紀のオランダで熱狂的なブームを巻き起こした。
今日では園芸品種の数は4000種を超えるという。
パープルレディもその中の1つである。(チューリップ図鑑参照)
中生咲き(4月中旬から5月上旬)のトライアンフ系 (T:Triumph) に含まれる。
トライアンフ系というのは、一重早咲き系(SE:Single Early)と一重遅咲き系(SL:Single Late)の交配種である。
草丈は長茎(55センチから60センチ)である。
根際から生える葉は帯状である。
花の色は暗い紫色である。
属名の Tulipa はペルシャ語の「tulipan(ターバン)」からきている。花の形が似ているということで名づけられた。
写真は4月に国営昭和記念公園で撮った。
学名:Tulipa 'Purple Lady'

★気品あるご婦人思わす色合いに
 これは凄いとため息の出て



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ペペロミア・オブツシフォリア



ペペロミア・オブツシフォリアはコショウ科サダソウ属(ペペロミア属)の多年草である。
ペペロミア属はコショウ属の近縁で、世界の熱帯・亜熱帯地方に1500種くらいが分布する。
日本にも暖地に佐田草(サダソウ:Peperomia japonica)が分布するので、属名の和名をサダソウ属という。
本種の原産地はメキシコ、西インド諸島、中南アメリカである。
日本では観葉植物とされる。
英名はマーブル・ペペロミア(marble peperomia)という。
草丈は30センチくらいである。
葉は倒卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は多肉質で、濃い緑色をしている。
葉の先は尖らず、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は夏である。
葉と対生して穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、小さな花をたくさんつける。
属名の Peperomia はギリシャ語の「peperi(胡椒)+homoios(似た)」からきている。
種小名の obtusifolia は「先が鈍形の葉を持った」という意味である。
写真は2月に北大植物園で撮った。
園芸品種のグリーンゴールド(Green Gold)で、葉に斑が入る。
学名:Peperomia obtusifolia

★葉の様子仲間と少し違ってる
 互生のようだオブツシフォリア




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泥の木(ドロノキ)



泥の木(ドロノキ)はヤナギ科ハコヤナギ属の落葉高木である。
別名を泥柳(ドロヤナギ)ともいう。
材木としては柔らかいので「泥のように役に立たない」というところからつけられた名である。
ポプラの仲間である。
北方領土を含む北海道から中部地方にかけて分布し、湖岸や河岸などに生える。
海外では、朝鮮半島やサハリンなどにも分布する。
樹高は20~30メートルである。
若木の樹皮は灰緑色で滑らかだが、老木は暗い灰色で縦に裂け目が入る。
葉は幅の広い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は丸く、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質はやや革質で、表面は濃い緑色、裏面は緑白色である。
開花時期は4~6月である。
雌雄異株で、穂状の花をつける。
雄花は暗い紅褐色、雌花は黄緑色である。
果実は尾状のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、6月ころに白い綿毛のついた種子をまき散らす。
材はマッチの軸木やパルプなどに用いられる。
属名の Populus はラテン語の古名からきている。諸説があるが語源ははっきりしていない。
種小名の maximowiczii はロシアの植物学者「マキシモビッチ(Carl Johann Maximowicz, 1827-1891)さんの」という意味である。
写真は11月に十和田湖畔で撮った。
学名:Populus maximowiczii

★強い風ものともせずにどっしりと
 泥の木は立つ小雪舞うなか




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