新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
舞鶴天南星(マイヅルテンナンショウ)
- 2012/06/09 (Sat)
- サトイモ科 |
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舞鶴天南星(マイヅルテンナンショウ)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草である。
本州の岩手県から九州にかけて分布し、山地の湿地や河原などに稀に生える。
海外では、台湾、朝鮮半島、中国などにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は60~120センチくらいである。
葉は1枚で、鳥足状の複葉である。
葉の柄は35~70センチくらいあり、小葉17~21枚くらいで1枚の葉が構成される。
小葉の形は幅の狭い倒卵形で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
頂小葉が次の側小葉よりもいちじるしく小さいのが特徴である。
開花時期は5~6月である。
小さな個体は雄花だけからなり、大きな個体は両性花となる。
仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)は緑色である。
仏炎苞のつけ根のほうは筒状である。
上部は卵形で、先は尾状となって曲がる。
肉穂花序は棒状である。
付属体が糸状に上へ向かって長く伸びる。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
和名の由来は、葉と花序の様子を鶴が舞う姿にたとえたものである。
属名の Arisaema はギリシャ語の「aris(植物名の1つ)+haima(血)」からきている。血のような斑点が葉にある植物といった意味合いになる。
種小名の heterophyllum は「いろいろの形の葉の」という意味である。
写真は6月に東北大植物園で撮った。
学名:Arisaema heterophyllum
★鶴の舞う姿に擬して名づけらる
天南星の緑爽やか
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樺太磯躑躅(カラフトイソツツジ)
- 2012/06/08 (Fri)
- ツツジ科 |
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樺太磯躑躅(カラフトイソツツジ)はツツジ科イソツツジ属の常緑小低木である。
北方領土を含む北海道に分布し、高山の岩場に生える。
海外では、朝鮮半島、サハリン、シベリアなどにも分布する。
海外では、サハリンなどにも分布する。
「磯」の名がつくが海浜植物ではない。
「イソ」は「蝦夷」の転訛したものだと考えられている。
樹高は30~70センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は硬くて厚い。
葉の裏面に生える白い毛は短い。
開花時期は6~7月である。
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、花径1センチくらいの白い花をたくさんつける。
花冠は先が5つに裂けて横に開く。
雄しべが長くて花冠から飛び出している。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Ledum はハンニチバナ属の古代ギリシャ名 ledon に基づく。香りが似ていることからきている。
種小名の palustre は「沼地を好む」という意味である。
亜種名の diversipilosum は「不同の軟毛ある」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名 Ledum palustre ssp. diversipilosum
★高山の岩場に這って枝伸ばし
そっと咲かせる白い小花を
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項垂れ鰭薊(ウナダレヒレアザミ)
- 2012/06/07 (Thu)
- キク科 |
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項垂れ鰭薊(ウナダレヒレアザミ)はキク科ヒレアザミ属の多年草である。
原産地はユーラシア大陸である。
花がよい香りを放つので麝香薊(ジャコウアザミ)の別名がある。
近縁種の鰭薊(ヒレアザミ)は日本に帰化しており、本種も進入が危惧されている。
草丈は100~150センチくらいである。
茎は直立して枝分かれをする。
茎には翼(よく)という表皮が変化した膜のようなものがあり、先には棘がある。
和名は、これを魚の鰭にたとえたものである。
葉は羽状に裂け、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には鋭い棘がある。
開花時期は5~7月である。
花径30~50ミリくらいの紅紫色の花(頭花)が1輪ずつ下向きにつく。
頭花は筒状花からなる。
総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)も鋭い披針形で、棘のようになって反り返る。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Carduus はラテン語でラシャカキグサなどを表す言葉が転用された。
種小名の nutans は「頷く」という意味である。
写真は6月に木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Carduus nutans
★ただ独り俯き咲くの風情見て
危うきなるもついほだされて
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岩石蘭(ガンゼキラン)
- 2012/06/06 (Wed)
- ラン科 |
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岩石蘭(ガンゼキラン)はラン科ガンゼキラン属の多年草である。
紀伊半島、伊豆七島、四国、九州、沖縄などに分布し、渓谷沿いの林の中などに生える地生種である。
海外では、台湾、フィリピン、マレーシア、インドなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は40~60センチくらいである。
卵形の偽球茎(ラン科植物の地上茎や花茎の一部が肥大した器官で、水分や養分の貯蔵場所となっている)から3~5枚くらいの葉が出る。
葉の形は細長い楕円形で大きく、皺がある。
開花時期は5~7月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、やや疎らに10輪前後の淡い黄色の花をつける。
唇弁には褐色を帯びた襞が入る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Phaius はギリシャ語の「phaios( 暗い)」からきている。カクチョウランの花の色が暗い褐色をしていることから名づけられた。
種小名の flavus は「黄色の」という意味である。
写真は4月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Phaius flavus
★花開く岩石蘭はきらきらと
命の不思議伝えるように
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色曲がり花(イロマガリバナ)
- 2012/06/05 (Tue)
- アブラナ科 |
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色曲がり花(イロマガリバナ)はアブラナ科マガリバナ属(イベリス属)の常緑多年草である。
園芸的には一年草として扱われる。
学名のイベリス・ウンベラタで表示するものもある。
原産地は南ヨーロッパで、砂礫地や石灰岩地に生える。
日本では花壇から逸出したものが帰化している。
草丈は30~40センチくらいである。
葉は線形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚い。
開花時期は4月から6月くらいである。
茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、青紫色の小さな花を半球状に集まってつける。
花の色には白、桃色、赤などのものもある。
花弁は4枚で、十字状に開く。
萼片は4枚である。
雄しべは6本あり、4本が長い。
雌しべは1本である。
花の後にできる実は長角果(アブラナなどの果実で細長いもの)である。
英名はグローブ・キャンディタフト(globe candytuft)である。
「キャンディタフト」はイベリスの仲間のことで、砂糖菓子のように盛り上がった形を表している。
属名の Iberis はギリシャ語の「Iberia(イベリア半島)」からきている。この属の植物の多くがスペインやポルトガルを原産地とすることから名づけられた。
種小名の umbellata は「散形花序の」という意味である。
写真は6月に木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Iberis umbellata
★イベリスに色のつくものあったのか
来てみてよかった新たな発見
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