新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「ウマノスズクサ科」の記事一覧
- 2024.11.26
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- 2011.12.17
カナダ細辛(カナダサイシン)
- 2011.12.16
尾長寒葵(オナガカンアオイ)
- 2011.12.13
厚葉細辛(アツバサイシン)
- 2011.12.12
薄葉細辛(ウスバサイシン)
- 2011.12.11
乱葉葵(ランヨウアオイ)
カナダ細辛(カナダサイシン)
カナダ細辛(カナダサイシン)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
英名はワイルドジンジャー(wild ginger)である。
ジンジャーは生姜のことである。
草丈は10~40センチくらいである。
茎は地を這って伸びる。
冬には枯れ、春になると地面から伸びる長い柄の先に、2枚の葉が左右に向かい合って生える(対生)。
葉の柄には毛が生えている。
葉は卵心形(ハート形)である。
葉の表面は濃い緑色、裏面は淡い緑色である。
開花時期は4~6月である。
2枚の葉の間から花柄を出し、地面の上に花を1個つける。
紫褐色をした花びらのように見えるものは萼である。
3つに裂けた萼がつけ根の部分で合わさって筒状をしている。
根は吐剤、利尿剤、頭痛薬として用いられる。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の canadensis は「カナダの」という意味である。
写真は5月に北大植物園のカナディアン・ロックガーデンで撮った。
学名:Asarum canadensis
★葉をめくり花はどこかと探し出す
不思議の姿カナダ細辛
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尾長寒葵(オナガカンアオイ)
尾長寒葵(オナガカンアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草である。
宮崎県の固有種で、照葉樹の林の中に生える。
かつては1000株以上あったものが、乱獲によって危機に瀕している。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
草丈は5~10センチくらいである。
葉は長さ10センチくらいの卵形である。
葉には長い柄があり、つけ根の部分は心形である。
柄の部分は暗い紫色である。
葉の表面には雲のような形の紋がある。
開花時期は5月である。
特徴は萼片の先が伸びて、長いものでは15センチにもなることである。
萼筒は上部がくびれて壺状となり、内側には縦のひだがある。
萼片は黒い紫色で白い縁どりがある。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の minamitanianum は「南谷忠志さんの」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Asarum minamitanianum
★素晴らしい咲いた姿を目にしたい
そして残そうみんなのために
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厚葉細辛(アツバサイシン)
厚葉細辛(アツバサイシン)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
原産地は朝鮮半島の南部(済州島、南海島)である。
和名の由来は、「細辛」は生薬名であり、仲間の中で葉が厚いというところからきている。
草丈は10~15センチくらいである。
茎は地を這って伸びる。
葉はハート形で、白い斑点がある。
開花時期は4~6月である。
葉の間から花柄を出し、花径10~15ミリくらいの花を1個つける。
暗い紫色をした花びらのように見えるものは萼である。
3つに裂けた萼がつけ根の部分で合わさって筒状をしている。
萼片の先は尖っている。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の sieboldii は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
変種名の maculatum は「斑点のある」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園の山野草展で撮った。
学名:Aasrum sieboldii var. maculatum
★葉の模様迷彩のよう綺麗だね
見応えのある厚葉細辛
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薄葉細辛(ウスバサイシン)
薄葉細辛(ウスバサイシン)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地のやや湿った林の中に生える。
北海道には、よく似た仲間の奥蝦夷細辛(オクエゾサイシン)が分布する。
海外では、中国にも分布する。
和名の由来は、「細辛」は生薬名であり、仲間の中で葉が薄いというところからきている。
草丈は10~15センチくらいである。
茎は地を這って伸びる。
冬には枯れ、春になると地面から伸びる長い柄の先に、2枚の葉が左右に向かい合って生える(対生)。
葉の柄は暗い紫色をしている。
葉の長さは5~8センチくらいで卵心形(スペード形)をしており、先が尖っている。
葉は薄くて艶はなく滑らかで、緑色をしている。
葉のつけ根の部分は深い心形である。
開花時期は4~6月である。
2枚の葉の間から2~4センチくらいの花柄を出し、花径10~15ミリくらいの花を1個つける。
暗い紫色をした花びらのように見えるものは萼である。
3つに裂けた萼がつけ根の部分で合わさって筒状をしている。
萼片の先は尖っている。
根は生薬で細辛(さいしん)といい、鎮痛、鎮咳、去痰の薬効がある。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の sieboldii は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
写真は6月に戸隠森林植物園で撮った。
学名:Asarum sieboldii
★葉の下をそっと払って探し出す
不思議の姿薄葉細辛
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乱葉葵(ランヨウアオイ)
乱葉葵(ランヨウアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
分布域は、東京都、山梨県、静岡県、神奈川県である。
草丈は10センチくらいである。
葉は心形で、里芋(サトイモ)の葉に似ている。
葉の形や模様には変異が多いようである。
葉の表面は光沢がある。
葉の縁や裏面の葉脈にそって短い毛が疎らに生える。
開花時期は3~5月である。
萼筒は短く、花は質が薄い。
岐阜蝶(ギフチョウ)の食草として知られる。
根は生薬で杜衡(とうこ)といい、解熱、鎮痛、鎮咳などの薬効がある。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の blumei はオランダ人の植物分類学者「ブルーム(K. L. Blume)さんの」という意味である。
写真は5月に箱根湿性花園で撮った。
学名:学名:Asarum blumei
★かじかんだ手で掘り当てた土色の
花の名前は乱葉葵
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