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仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「キキョウ科」の記事一覧

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髭桔梗(ヒゲギキョウ)

髭桔梗(ヒゲギキョウ)

髭桔梗(ヒゲギキョウ)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
原産地はヨーロッパである。
学名のカンパヌラ・トラケリウムの名でも流通している。
草丈は60~100センチくらいである。
茎には硬い毛が生える。
葉は楕円形で、先がわずかに尖る。
葉の縁は重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)である。
開花時期は7~9月である。
葉の脇に濃い青紫色をした鐘状の花をつける。
花冠は先で5つに裂け、内側に髭のような毛がたくさん生える。
萼は5つに裂け反り返る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の trachelium は「喉の」という意味である。由来ははっきりしない。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Campanula trachelium


★裏側にびっしり髭を生やし咲く
 髭桔梗は個性に満ちて


髭桔梗(ヒゲギキョウ)

植物図鑑
花図鑑



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島蛍袋(シマホタルブクロ)

島蛍袋(シマホタルブクロ)

島蛍袋(シマホタルブクロ)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
関東地方の太平洋沿岸と伊豆諸島に分布し、海岸に近い斜面や岩場に生える。
分類上は、蛍袋(ホタルブクロ)の変種とされている。
伊豆諸島に多いことから「島」の名が冠せられている。
草丈は30センチくらいである。
根際から生える葉は卵心形である。
茎につく葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~7月である。
茎先や葉の脇に釣鐘形の花を下向きにつける。
花の色は白い。
花冠は長さが3センチくらいで基本種に比べて小さいが、花の数は多い。
また、花冠の内側には斑点はほとんどない。
萼片は5枚で、萼片の間の小さな付属体は反り返るものと反り返らないものがある。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の punctata は「斑点のある」という意味である。
変種名の microdonta は「小さい歯の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Campanula punctata var. microdonta


★小さくてだけどたくさん花つけて
 海辺が好きな島蛍袋


島蛍袋(シマホタルブクロ)

植物図鑑
花図鑑



及部桔梗(オヨベギキョウ)

及部桔梗(オヨベギキョウ)

及部桔梗(オヨベギキョウ)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
千島桔梗(チシマギキョウ)の大輪選別種である。
基本種は北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、高山の岩礫地などに生える。
本種は戦前に東京山草会会員の及部さんによって色丹島で発見され育成された。
草丈は5~15センチくらいである。
根際から生える葉はへら形である。
茎につく葉は小さい。
葉には艶があり、縁には波状の鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。
自生地での開花時期は7~8月である。
平地では5~6月に花を咲かせる。
花冠は長さ3~4センチで、先が5つに裂ける。
花の色は濃い青紫色である。
雌しべの花柱は3つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の chamissonis はドイツの植物分類学者「シャミッソー(A. von Chamisso)さんの」という意味である。
写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Campanula chamissonis 'Oyobe-gikyou'


★先人の知恵と努力の賜物か
 輝くように及部桔梗


及部桔梗(オヨベギキョウ)

植物図鑑
花図鑑



乙女桔梗(オトメギキョウ)

乙女桔梗(オトメギキョウ)

乙女桔梗(オトメギキョウ)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
原産地はクロアチアのダルメシア地方である。
英名はダルメシアン・ベルフラワー(Dalmatian bellflower)である。
そのせいもあってベルフラワーの名でも流通している。
しかし、英名のベルフラワー(bellflower)は風鈴草(フウリンソウ:Campanula medium)のことなので紛らわしい。
学名のカンパヌラ・ポルテンシュラギアナで表示するものもある。
属名の読み方は「カンパニュラ」とするものもある。
草丈は10~15センチくらいである。
葉は心形で長い柄があり、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~7月である。
花径2センチくらいの濃い青紫色をして鐘形の花を密生させる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の portenschlagiana はオーストリアの植物学者「ポテンシュログ(F. von Portenschlag-Ledermayer)さん」の名からきている。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Campanula portenschlagiana


★ぐんぐんと縄張り広げ競い咲く
 乙女桔梗の花愛らしく


乙女桔梗(オトメギキョウ)

植物図鑑
花図鑑



小川桔梗(オガワギキョウ)

小川桔梗(オガワギキョウ)

小川桔梗(オガワギキョウ)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
四国の小川聖一さんによって作出された栽培品種である。
交配親は石立蛍袋(イシダテホタルブクロ)と及部桔梗(オヨベギキョウ)である。
石立蛍袋(イシダテホタルブクロ)は石立山の石灰岩地に稀に生える。
草丈は低く花は大き目の品種である。
及部桔梗(オヨベギキョウ)は戦前に東京山草会会員の及部さんによって色丹島で発見された千島桔梗(チシマギキョウ)の大輪選別種である。
花冠が太くて短く丸みを帯びており、大きな濃い紫色の花を上向きにつける。
本種の草丈は10~15センチくらいである。
葉は楕円形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
青紫色をした鐘形の花を下向きにつける。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
写真は5月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Campanula 'Ogawa-gikyou'


★選りすぐり育てた花を掛け合わせ
 作り出される品種の不思議


小川桔梗(オガワギキョウ)

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