新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「キキョウ科」の記事一覧
- 2024.11.26
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- 2011.06.12
糸沙参(イトシャジン)
- 2011.06.11
カンパヌラ・ケファレニカ
- 2011.06.10
カンパヌラ・ショイヒツェリ
- 2011.06.09
カンパヌラ・コクレアリフォリア
- 2011.06.07
カンパニュラ・ケントベル
糸沙参(イトシャジン)
糸沙参(イトシャジン)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
北アメリカ、ヨーロッパ、シベリアなど北半球に広く分布し、低山から亜高山にかけて草地や岩場などに生える。
学名のカンパヌラ・ロツンディフォリアで表示するものもある。
英名はヘアベル(harebell:野兎の鐘)である。
草丈は10~40センチくらいである。
茎は細く、上部で枝分かれをする。
根際から生える葉は円形で、ロゼット状となる。
茎につく葉は細長い披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~10月である。
茎先に淡い青紫色をした鐘状の花を下向きないし横向きにつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
「沙参」は釣鐘人参(ツリガネニンジン)を意味するが、本種はホタルブクロ属でカンパニュラの仲間である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の rotundifolia は「円形葉の」という意味である。
写真は10月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Campanula rotundifolia
★細い茎しならせながら涼しげに
糸沙参咲く鈴振るように
☆さやさやと細葉を揺らし花つけて
何の合図か鈴音の響き
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花図鑑
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カンパヌラ・ケファレニカ
カンパヌラ・ケファレニカはキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
属名の読み方は「カンパニュラ」とするものもある。
原産地はギリシャのケファロニア島である。
分類上は、カンパヌラ・ガルガニカの亜種とされている。
草丈は10~15センチくらいである。
地を這ってマット状に広がる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~9月くらいである。
茎先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、淡い青紫色をした小さな花をたくさんつける。
花冠は幅の広い鐘形で、先は星形に5つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の garganica は「(イタリアの)ガルガノ半島の」という意味である。
亜種名の cephallenica は「(ギリシャの)ケファロニア島の」という意味である。
写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Campanula garganica subsp. cephallenica
★名を聞いてさてどこだろうケファロニア
イオニア海を地図で探して
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カンパヌラ・ショイヒツェリ
カンパヌラ・ショイヒツェリはキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
種小名の読み方は「シェウキツェリ」とするものもある。
原産地はヨーロッパのアルプス山脈である。
高山の草地に生える。
和名を姫糸沙参(ヒメイトシャジン)という。
草丈は10~30センチくらいである。
根際から生える葉は卵形、茎につく葉は狭い披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は7~8月である。
長さ2センチくらいの釣鐘形をした青い花を1~4輪つける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の scheuchzeri はスイスの植物学者「ショイヒツァー(J. J. Scheuchzer)さんの」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Campanula scheuchzeri
★アルプスの急な斜面に乱れ咲く
カンパヌラの花色青くして
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カンパヌラ・コクレアリフォリア
カンパヌラ・コクレアリフォリアはキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
属名の読み方は「カンパニュラ」とするものもある。
原産地はヨーロッパのアルプス山脈やピレネー山脈である。
山地の岩場や礫地に生える。
流通名は矮鶏桔梗(チャボギキョウ)という。
草丈は5~15センチくらいである。
全体に毛が生える。
根際から生える葉は心形、茎につく葉は線形である。
開花時期は6~8月くらいである。
花径2センチくらいの釣鐘形をした淡い青色の花を下向きにつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の cochlearifolia は「さじ形の葉の」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Campanula cochlearifolia
★背の低いカンパニュラの花岩肌を
飾る姿が瞼に浮かび
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カンパニュラ・ケントベル
カンパニュラ・ケントベルはキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
イギリスのケント州で作出された園芸品種である。
種苗法による品種登録によれば、「品種名不詳のカンパニュラからの偶発実生」とされている。
1997年にサントリーフラワーズから発売された。
草丈は70~100センチくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~9月くらいである。
濃い青紫色をした艶のある釣鐘形の花が鈴なりにつく。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
写真は9月に帯広市の真鍋庭園で撮った。
学名:Campanula 'Kent Bell'
★艶やかな鐘形の花ケントベル
群がり咲けば心も踊り
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