新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「キンポウゲ科」の記事一覧
- 2024.11.26
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- 2016.06.02
飛燕草(ヒエンソウ)
- 2016.04.20
プルサティラ・プラテンシス・フンガリカ
- 2015.05.16
八重咲き這い金鳳花(ヤエザキハイキンポウゲ)
- 2014.09.14
西洋翁草(セイヨウオキナグサ)
- 2014.09.13
千島瑠璃苧環(チシマルリオダマキ)
飛燕草(ヒエンソウ)
- 2016/06/02 (Thu)
- キンポウゲ科 |
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飛燕草(ヒエンソウ)はキンポウゲ科オオヒエンソウ属(デルフィニウム属)の一年草である。
デルフィニウム属は北半球の温帯などに300種くらいが分布する。
同属のデルフィニウム・グランディフロルム(Delphinium grandiflorum)に大飛燕草(オオヒエンソウ)の和名があり、属名の和名はオオヒエンソウ属という。
なお、本種などをコンソリダ属(ヒエンソウ属)としてデルフィニウム属から分離する見解もある(Catalogue of Lifeなど)が、これについてYListではまだシノニムの扱いをしている。
本種の原産地は南ヨーロッパである。
英名はラークスパー(larkspur)ないしロケットラークスパー(rocket larkspur)という。
文献によっては別名を千鳥草(チドリソウ)とするものもある。
日本へは明治時代の初めに渡来したが、気候が合わずになかなか定着しなかった。
普及し始めたのは戦後のことである。
草丈は60センチから90センチくらいである。
茎は直立をする。
葉は手のひら状に細かく切れ込み、互い違いに生える(互生)。
開花時期は4月から7月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径3~4センチくらいの大きな青紫色をした花をつける。
花の後ろに飛び出た距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)が目立つ。
園芸品種には青色、藤色、紅色、白などのものがあり、八重咲きのものもある。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
アルカロイドの1種であるデルフィニンを有し、有毒である。
花言葉は「慈悲」である。
属名の Delphinium はギリシャ語の「delphinos(イルカ)」からきている。蕾の形から名づけられた。
種小名の ajacis はギリシャ神話に登場する英雄「アイアス(Ajax)の」という意味である。
写真は5月に京都府立植物園で撮った。
園芸品種のブルースイングである。
学名:Delphinium ajacis(syn. Consolida ajacis, Consolida ambigua)
★様々に解釈されるラークスパー
定説はどれと目を皿にして
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プルサティラ・プラテンシス・フンガリカ
- 2016/04/20 (Wed)
- キンポウゲ科 |
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プルサティラ・プラテンシスはキンポウゲ科オキナグサ属(プルサティラ属)の多年草である。
プルサティラ属は北半球に45種くらいが分布する。
日本にも翁草(オキナグサ)などが分布し、属名の和名をオキナグサ属という。
ただし、分類の仕方によってはイチリンソウ属(Anemone)とされることもある。
プルサティラ・プラテンシスは中央ヨーロッパから東ヨーロッパにかけて分布する。
フンガリカ(hungarica)はその亜種である。
スロバキア、ハンガリー、ルーマニアに分布する。
スロバキアやルーマニアでは絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されている。
また、ハンガリーでは法律で保護されている。
なお、ITIS の Catalogue of Life では、亜種として区別せずプルサティラ・プラテンシスに含める考え方をとっている。
草丈は10センチから30センチくらいである。
根際から生える葉は羽状複葉で長い柄があり、小葉は手のひら状に深く裂ける。
茎につく葉には柄はなく、線形である。
葉や茎には長くて白い絹のような毛が密に生える。
開花時期は3月から4月である。
茎先に1つずつ花をつける。
花の色は紅紫色で、花径は2センチから3センチくらいである。
花弁はなく、6枚の萼片が花弁のようにつき、釣鐘状で横向きに咲く。
外側は長くて白い毛で被われている。
中にはたくさんの雄しべと雌しべが詰まっている。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)で、球状に集まったたくさんの種子がつく。
属名の Pulsatilla はラテン語の「pulso(鳴る)」の縮小形である。花の形を鐘にたとえて名づけられた。
種小名の pratensis は「草原に生える」という意味である。
亜種名の hungarica は「ハンガリー(Hungary)の」という意味である。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Pulsatilla pratensis subsp. hungarica(syn. Anemone hungarica)
★いくつかの亜種があるんだプラテンシス
ヨーロッパでも保護に取り組み
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八重咲き這い金鳳花(ヤエザキハイキンポウゲ)
- 2015/05/16 (Sat)
- キンポウゲ科 |
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這い金鳳花(ハイキンポウゲ)はキンポウゲ科キンポウゲ属(ラヌンクルス属)の多年草である。
種小名の読み方は園芸的にはラナンキュラスとすることが多い。
ラヌンクルス属は世界に600種くらいが分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
日本にも金鳳花(キンポウゲ)などが分布し、属名の和名はキンポウゲ属という。
這い金鳳花(ハイキンポウゲ)は北海道から本州の関東地方にかけて分布し、林の中や湿った草地に生える。
海外では、北半球の温帯から亜寒帯にかけて広く分布する。
八重咲き這い金鳳花(ヤエザキハイキンポウゲ)は、ヨーロッパで改良された園芸品種である。
ラナンキュラス・ゴールドコインの名でも流通している。
草丈は20センチから30センチくらいである。
長い匍匐枝を出し、地面を這って広がる。
根際から生える葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。
小葉は2つから3つに深く裂ける。
茎につく葉も3出複葉である。
開花時期は4月から6月である。
花径2センチから3センチくらいの鮮やかな黄色い八重の花をつける。
実は結ばないが匍匐枝で増え、逸出したものが野生化している。
属名の Ranunculus はラテン語の「rana(蛙)」からきている。この属の水生の種が蛙の棲むような所に生えることから名づけられた。
種小名の repens は「匍匐する」という意味である。
園芸品種名の Gold Coin は「金貨」という意味である。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Ranunculus repens 'Gold Coin'
★真ん中が緑がかって綺麗だよ
小さいけれど華麗に咲いて
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西洋翁草(セイヨウオキナグサ)
- 2014/09/14 (Sun)
- キンポウゲ科 |
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西洋翁草(セイヨウオキナグサ)はキンポウゲ科オキナグサ属(プルサティラ属)の多年草である。
プルサティラ属は北半球に45種くらいが分布する。
日本にも翁草(オキナグサ)などが分布するので、属名の和名をオキナグサ属という。
ただし、分類の仕方によってはイチリンソウ属(Anemone)とされることもある。
本種はヨーロッパのイギリスからウクライナにかけて分布し、石灰岩の草地に生える。
また、多くの園芸品種が作出されている。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
草丈は15センチから30センチくらいである。
花の咲く時期には丈は低いが、花の後には40センチくらいまで伸びる。
根際から生える葉は羽状複葉で長い柄があり、小葉は手のひら状に深く裂ける。
茎につく葉には柄はなく、線形である。
葉や茎には長くて白い毛が密に生える。
開花時期は4月から5月である。
茎先に1つずつ花をつける。
花の色は青紫色や紅紫色である。
花弁はなく、6枚の萼片が花弁のようにつき、釣鐘状で下向きに咲く。
外側は長くて白い毛で被われている。
中にはたくさんの雄しべと雌しべが詰まっている。
葯(雄しべの花粉を入れる袋)の色は黄色である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)で、球状に集まったたくさんの種子がつく。
種子の先の1つ1つに長い花柱が伸びる。
花柱には灰白色の羽毛が密に生える。
和名の由来は、このような実の様子を老人の白髪に見立てたものである。
花言葉は「清純な心」である。
属名の Pulsatilla はラテン語の「pulso(鳴る)」の縮小形である。花の形を鐘にたとえて名づけられた。
種小名の vulgaris は「普通の」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Pulsatilla vulgaris(syn. Anemone pulsatilla)
★呼びたくば若年寄と呼ぶがよい
されど翁の真価はここに
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千島瑠璃苧環(チシマルリオダマキ)
- 2014/09/13 (Sat)
- キンポウゲ科 |
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千島瑠璃苧環(チシマルリオダマキ)はキンポウゲ科オダマキ属の多年草である。
千島列島産として山野草愛好家の間に出回っている。
しかし、それを裏づけるような根拠はなく、産地など詳細は不明である。
形状は深山苧環(ミヤマオダマキ:Aquilegia flavellata var. pumila)に似ている。
同種は朝鮮半島やサハリンにも分布しており、本種と近い仲間だと推測される。
草丈は10~20センチくらいである。
根際から生える葉は、手のひらのような形をした小葉3枚1組で1つの葉になっている。
平地での開花時期は5~6月である。
下向きないし横向きに青紫色の花をつける。
花径は3センチくらいである。
深山苧環(ミヤマオダマキ)よりもやや小振りで、花の色は濃い。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Aquilegia はラテン語の「aquila(鷲)」からきている。曲がった距がワシの距に似ていることから名づけられた。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Aquilegia sp.
★いつ誰が連れてきたのかこの花を
謎を秘め咲く瑠璃の苧環
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