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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「シソ科」の記事一覧

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グレープフルーツミント

グレープフルーツミント

グレープフルーツミント(grapefruit mint)はシソ科ハッカ属の多年草である。
アップルミントとペパーミントの交雑種である。
グレープフルーツに似た香りがするというのが名の由来である。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の色は明るい緑色で、綿毛が生える。
開花時期は7~9月くらいである。
茎先に淡い紫色の花を穂状につける。
属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。
種小名の suaveolens は「甘い香りがする」という意味である。
種小名の piperita は「コショウ属のような」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Mentha suaveolens x piperita


★ミントにもどれほど種類あることか
 新たな名を知り驚くばかり


グレープフルーツミント

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スペアミント

スペアミント

スペアミント(spearmint)はシソ科ハッカ属の多年草である。
名の由来は、先が尖った槍状の葉の形からきている。
和名は緑薄荷(ミドリハッカ)という。
和名の由来は、葉や茎の緑色が濃いことからきている。
原産地は地中海沿岸地方である。
草丈は30~50センチくらいである。
茎の断面は四角形で、よく枝分かれをする。
毛は生えておらず、強い薄荷の臭いがする。
葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉に柄はなく、葉のつけ根はハート形で茎を抱く。
和種の薄荷(ハッカ)の場合は柄がある。
開花時期は7~9月である。
茎先に淡い紅紫色をした小さな唇形の花をたくさんつける。
西洋薄荷(ペパーミント)に比べて花穂が長く、花の色が淡い。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
採取される精油は香料や薬用に用いられる。
属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。
種小名の spicata は「穂状の」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Mentha spicata


★先っぽが尖った葉っぱ槍のよう
 スペアミントは香りほのかに


スペアミント

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エルサレムセージ

エルサレムセージ

エルサレムセージ(Jerusalem sage)はシソ科オオキセワタ属の多年草である。
名称は英名からきているが、セージ(サルビア)の仲間ではない。
原産地は地中海沿岸地方である。
ヨーロッパでは古くから観賞用として植えられてきた。
また、香りがよいのでポプリやドライフラワーとしても利用される。
学名からフロミス・フルティコサの名でも流通している。
和名は黄花被綿(キバナキセワタ)という。
草丈は80~120センチくらいである。
よく枝分かれをしてこんもりと茂る。
葉は楕円形ないし卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には白い毛がたくさん生えていて、灰白色を帯びる。
また、葉の縁には白い縁取りがある。
開花時期は5~9月である。
茎の上部に10~20輪くらいの黄色い筒状花が輪生状につく。
花の先は唇形に裂けている。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
属名の Phlomis はギリシャ語の「phlogos(火炎)」からきている。
種小名の fruticosa は「低木状の」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Phlomis fruticosa


★見た目ではセージとだいぶ違うけど
 それもよきかなエルサレムセージ


エルサレムセージ

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ウインターサボリー

ウインターサボリー

ウインターサボリー(winter savory)はシソ科キダチハッカ属の常緑小低木である。
読み方は「ウインターセイボリー」とするものもある。
和名は山木立薄荷(ヤマキダチハッカ)という。
原産地は南ヨーロッパや北アフリカである。
ハーブの一種で、古代ギリシャ・ローマの時代から料理の臭み消しなどに利用されてきた。
日本へは明治時代に渡来した。
樹高は40~80センチくらいである。
葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉には艶がある。
開花時期は7~10月くらいである。
葉の脇に白い唇形の小さな花をたくさんつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックでできている。
属名の Satureja はギリシャ神話に登場する森の精「Satyros(サテュロス)」からきている。媚薬効果があると信じられたことから名づけられた。
種小名の montana は「山地生の」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Satureja montana


★なるほどね木立薄荷の名が似合う
 香りはどうと鼻寄せながら


ウインターサボリー

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ウッドカラミント

ウッドカラミント

ウッドカラミント(wood calamint)はシソ科トウバナ属の多年草である。
西ヨーロッパや北アフリカ、西アジアなどに分布し、乾いた草地などに生える。
草丈は80センチくらいである。
茎や葉にはたくさん毛が生える。
茎は針金のように細い。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉はミントの香りがする。
開花時期は7~10月くらいである。
やや濃い紫色の小さな唇形の花をつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
ハーブとして利用される。
属名の Clinopodium はギリシャ語の「cline(床)+podion(小足)」からきている。
種小名の menthifolium は「ハッカ属(Mentha)に似た葉の」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Clinopodium menthifolium(=Calamintha sylvatica)


★爽やかな香りにほっと息をつく
 狙ってみるが風にゆらゆら


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