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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「シソ科」の記事一覧

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ボッグセージ

ボッグセージ

ボッグセージ(bog sage)はシソ科アキギリ属の多年草である。
原産地は南アメリカでである。
ブラジルからアルゼンチンにかけて分布し、沼地や湿地に生える。
ボッグというのは湿地帯のことである。
片仮名表記は「ボックセージ」になるものもある。
学名のサルビア・ウリギノサの名でも流通している。
草丈は50~150センチくらいである。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~11月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、スカイブルーの花を咲かせ続ける。
葉は香りがよくハーブとされる。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。
種小名の uliginosa は「湿地に生える」という意味である。
写真は11月に千葉市花の美術館で撮った。
学名:Salvia uliginosa


★爽やかなスカイブルーの花姿
 ボッグセージの香り仄かに


ボッグセージ

植物図鑑
花図鑑






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モナルダ・プンクタータ

モナルダ・プンクタータ

モナルダ・プンクタータはシソ科ヤグルマハッカ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
英名はスポッテッド・ホースミント(spotted horsemint)である。
つくば植物園では「ホースミント」と表示していたが、ホースミントはメンタ・ロンギフォリア(Mentha longifolia)の一般名のようなので紛らわしい。
草丈は90~120センチくらいである。
茎の断面は四角形で、下部は木質化する。
葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉には短い柄があり、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎や葉には毛が生えている。
開花時期は6~10月くらいである。
花の色は淡い黄色で紫色の斑点があり、あまり目立たない。
白い大きな苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)のほうがよく目立つ。
苞は淡いピンクに色づく。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
一般的には観賞用とされる。
ネイティブアメリカンはお茶を風邪薬としたという。
属名の Monarda はスペインの医師「モナルデ(N. Monardes)さん」の名からきている。
種小名の punctata は「斑点のある」という意味である。
写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Monarda punctata


★謎解きは面白いけど大変だ
 ホースミントを鍵に探して


モナルダ・プンクタータ

植物図鑑
花図鑑






台湾薄荷(タイワンハッカ)

台湾薄荷(タイワンハッカ)

台湾薄荷(タイワンハッカ)はシソ科ハッカ属の多年草である。
原産地は中国、台湾、朝鮮半島、ロシアなどである。
草丈は60センチくらいである。
茎の断面は四角形である。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉には軟らかな毛が生えている。
開花時期は6月から9月くらいである。
葉の脇に淡い紅紫色の花を段々につける。
花冠は唇形で、雄しべ4本と雌しべ1本がある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
かつては赤痢の治療に用いられたという。
現在も風邪の治療薬とされる。
属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。
種小名の haplocalyx は「単一の萼の」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Mentha haplocalyx


★和薄荷とどこが違っているのかな
 色も鮮やか台湾薄荷


台湾薄荷(タイワンハッカ)

植物図鑑
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姫薄荷(ヒメハッカ)

姫薄荷(ヒメハッカ)

姫薄荷(ヒメハッカ)はシソ科ハッカ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の湿地に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は20~40センチくらいである。
全体にほとんど毛は生えていない。
茎の断面は四角形で細く、直立をする。
つけ根の部分から地下茎を出して増える。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、よい香りがする。
開花時期は8~10月くらいである。
茎の上部に短い花穂を出し、淡い紅紫色をした唇形の小さな花をつける。
花径は2~4ミリくらいで、花冠の先は4つに裂ける。
萼片は5枚、雄しべは4本である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Mentha japonica


★野に咲いて芳香を放つ姫薄荷
 小さき姿いついつまでも


姫薄荷(ヒメハッカ)

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ラベンダーミント

ラベンダーミント

ラベンダーミント(lavender mint)はシソ科ハッカ属の多年草である。
分類上は、西洋薄荷(セイヨウハッカ)の園芸品種とされる。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~10月くらいである。
葉の脇に淡い紫色をした花を球状に数段つける。
花はラベンダーに似た強い香りがする。
香料、ティー、ポプリなどに利用される。
属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。
種小名の piperita は「コショウ属のような」という意味である。
品種名の Lavandula「ラベンダー属」の意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Mentha piperita 'Lavandula'


★美しい姿に誘われ近寄れば
 強い香りが辺りに漂い


ラベンダーミント

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