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仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「ツツジ科」の記事一覧

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エリカ・ファスティギアタ



エリカ・ファスティギアタはツツジ科エリカ属の常緑小低木である。
原産地は南アフリカのケープ地方である。
樹高は1メートルくらいまで育ち、直立性である。
葉は線形で輪のようになって生える(輪生)。
開花時期は3月から6月くらいである。
枝先に4輪ずつ筒状の花をつける。
花の色は白ないし淡いピンクである。
花は平開をする。
筒状の部分は長さが1センチくらい、花径は2センチくらいである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
英名はフォーシスターズヒース(four sisters heath)である。
そこから四姉妹エリカ(ヨンシマイエリカ)の流通名がある。
属名の Erica はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛が生える種類の多いことから名づけられた。
種小名の fastigiata は「束になって直立した」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Erica fastigiata


★花開く姿はエリカに珍しい
 葉を見なければわからないかも




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琉球躑躅(リュウキュウツツジ)



琉球躑躅(リュウキュウツツジ)はツツジ科ツツジ属の半落葉低木である。
原産地は不明である。
江戸時代から栽培されており、岸躑躅(キシツツジ)と黐躑躅(モチツツジ)の交雑種とする説が有力だという。
和名の由来は、琉球を経由して広まったことからきている。
樹高は1~2メートルである。
葉は倒披針形である。
両面に軟毛が生えるが、表面のものはやがて落ちる。
琉球躑躅(リュウキュウツツジ)の葉には春葉と夏葉がある。
春につき秋に落ちる葉を春葉という。
夏から秋にかけてつき越冬する葉を夏葉という。
春葉は先が尖り、夏葉は尖らない。
落葉をするが冬の間も葉があるということで、「半落葉」ないし「半常緑」という分類がされている。
開花時期は4~5月である。
花の色は白く大輪である。
そこから、白琉球(シロリュウキュウ)の別名がある。
花は径5~6センチの漏斗形で、先が5つに裂ける。
上の花びら(上弁)に淡い黄色の斑点が入る。
雄しべは10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、長さ1センチくらいの細長い卵形である。
園芸品種の中には花の色が紅紫色のものや八重咲きのものなどがある。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の mucronatum は「微凸頭の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Rhododendron x mucronatum


★純白の花に黄色い模様つけ
 琉球躑躅清楚に咲いて




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エリカ・マモサ



エリカ・マモサはツツジ科エリカ属の常緑小低木である。
種小名の読み方は「マンモサ」とするものもある。
原産地は南アフリカの西ケープ地方である。
英名はナインピン・ヒース(ninepin heath)という。
樹高は50~100センチくらいである。
葉は針状の細い線形で、密に生える。
開花時期は周年だが、夏から秋によく花を咲かせる。
鐘形の小さな花を横向きにたくさんつける。
花の色は花の色は白、ピンク、紫、オレンジ色、赤などである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Erica はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛が生える種類の多いことから名づけられた。
種小名の mammosa は「乳房のような」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Erica mammosa


★日本にはあんまり入ってないのかな
 ネットに少ないマモサの花は




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大米躑躅(オオコメツツジ)



大米躑躅(オオコメツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。
本州の秋田県から滋賀県にかけて主に日本海側に分布し、山地や亜高山に生える。
分類上は、米躑躅(コメツツジ)の変種とされている。
基本種に比べると文字通り花や葉が大きく、3脈が明瞭なのが特徴である。
樹高は50~150センチくらいである。
葉は長い楕円形で枝先に集まってつき、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の両面や縁には粗い毛が生える。
開花時期は5~8月くらいである。
花径10ミリくらいの白い漏斗形の花を咲かせる。
花の色は紅色を帯びるものもある。
花冠の先は4つか5つに裂ける。
裂片は筒部より長い。
雄しべは4~5本、雌しべは1本である。
いずれも花冠から長く突き出る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の tschonoskii は植物収集家「須川長之助さんの」という意味である。
種小名の trinerve は「3脈の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Rhododendron tschonoskii var. trinerve


★深山には深山の似合う花が咲く
 小振りで元気な大米躑躅




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樺太磯躑躅(カラフトイソツツジ)



樺太磯躑躅(カラフトイソツツジ)はツツジ科イソツツジ属の常緑小低木である。
北方領土を含む北海道に分布し、高山の岩場に生える。
海外では、朝鮮半島、サハリン、シベリアなどにも分布する。
海外では、サハリンなどにも分布する。
「磯」の名がつくが海浜植物ではない。
「イソ」は「蝦夷」の転訛したものだと考えられている。
樹高は30~70センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は硬くて厚い。
葉の裏面に生える白い毛は短い。
開花時期は6~7月である。
枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、花径1センチくらいの白い花をたくさんつける。
花冠は先が5つに裂けて横に開く。
雄しべが長くて花冠から飛び出している。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Ledum はハンニチバナ属の古代ギリシャ名 ledon に基づく。香りが似ていることからきている。
種小名の palustre は「沼地を好む」という意味である。
亜種名の diversipilosum は「不同の軟毛ある」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名 Ledum palustre ssp. diversipilosum


★高山の岩場に這って枝伸ばし
 そっと咲かせる白い小花を




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