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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「ブナ科」の記事一覧

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棈(アベマキ)



棈(アベマキ)はブナ科コナラ属(クエルクス属)の落葉高木である。
クエルクス属は北半球の温帯から熱帯にかけて300種以上が分布する。
日本にも小楢(コナラ)などが分布し、属名の和名をコナラ属という。
本種は東北地方の南部から沖縄にかけて分布し、平地や山地に生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。
和名の由来は、樹皮の凹凸をあばたに見立てたことからきている。
「アベ」はあばたの岡山県での方言、「マキ」は真木ないし薪ではないかと推測されている。
漢字では「阿部槇」とも書く。
樹高は10メートルから20メートルくらいである。
樹皮は灰黒色で、縦に割れ目が入る。
葉は細長い楕円形で長さが10センチから15センチくらいあり、互い違いに生える(互生)。
葉の先は芒状(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)に尖り、縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は濃い緑色で艶があり、裏面は灰白色で星状毛(放射状に伸びる毛)が生える。
開花時期は4月から5月である。
雌雄同株である。
雄花は黄色くて房状に垂れ下がり、雌花は赤っぽく葉の脇につく。
結実期は9月から10月である。
実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、ドングリの1つである。
ほぼ球形で直径は2センチくらいあり、下部はお椀のような殻に包まれる。
葉は秋には黄葉をする。
材は椎茸(シイタケ)栽培の原木とされたり薪炭材とされる。
櫟(クヌギ)に似ているが、樹皮に厚いコルク層ができて深い割れ目があり、葉の裏面に星状毛(放射状に伸びる毛)がある点が異なる。
かつてはコルクをとるために栽培されたこともある。
樹皮を乾燥させたものを生薬で樸そく(ぼくそく)といい、解毒、抗炎作用がある。
属名の Quercus はケルト語の「quer(良質の)+cuez(材木)」を語源とするこの属の一種のラテン古名からきている。
種小名の variabilis は「変化に富む」という意味である。
写真は11月に愛媛県の松山城で撮った。
学名:Quercus variabilis

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姥目樫(ウバメガシ)



姥目樫(ウバメガシ)はブナ科コナラ属の常緑高木である。
本州の神奈川県から沖縄にかけて分布し、海岸に近い山の斜面などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国にも分布する。
樹高は5~15メートルくらいである。
樹皮は黒っぽい褐色で、縦に浅く裂ける。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の表面は濃い緑色、裏面は緑色である。
上部の葉の縁には波状の浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質は革質で、やや艶がある。
開花時期は4~5月である。
雌雄同株である。
葉の展開と同時に花を咲かせる。
雄花序は枝から垂れ下がり、雌花は葉の脇につく。
花の色は目立たない黄緑色である。
花の後にできる実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、翌年の秋に熟して長さ2センチくらいのドングリになる。
材は備長炭の材料とされる。
和歌山県の「県の木」に指定されている。
花言葉は「良質な」である。
属名の Quercus はケルト語の「quer(良質の)+cuez(材木)」を語源とするこの属の一種のラテン古名からきている。
種小名の phillyraeoides は「(モクセイ科の)フィリレア属(Phillyrea)に似た」という意味である。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Quercus phillyraeoides

★目立たずも時の至れば花咲かす
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白樫(シラカシ)



白樫(シラカシ)はブナ科コナラ属の常緑高木である。
本州の福島県から九州にかけて分布し、低地に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
樹高は20メートル以上になる。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は厚く、上部の縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は艶があって濃い緑色をしており、裏面は淡い緑色である。
開花時期は5月である。
雄花は黄褐色の尾状花序を下に垂らし、雌花は直立する。
花の後にできる実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、下部は浅いお碗形の殻斗(はかま)に包まれる。
和名の由来は材が白いことからきている。
材は器具材や建築材とされる。
樹皮は黒い。
属名の Quercus はケルト語の「quer(良質の)+cuez(材木)」を語源とするこの属の一種のラテン古名からきている。
種小名の myrsinifolia はヤブコウジ科の「タイミンタチバナ属(Myrsine)のような葉の」という意味である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Quercus myrsinifolia

★滑らかな樹皮に手のひら当ててみる
 白樫の木の梢は高く






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柏(カシワ)



柏(カシワ)はブナ科コナラ属の落葉高木である。
漢字では「槲」とも書く。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地や寒地の海岸に生える。
海外では、台湾、中国、ウスリー地方などにも分布する。
樹高は10~20メートルくらいである。
樹皮は黒灰色で、縦に深く裂ける。
葉は長さ10~30センチの倒卵形で、互い違いに生える(互生)。
先は尖らずに丸みがあり、縁には波状の大きなぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の柄はほとんどない。
開花時期は5~6月である。
葉の展開と同時に開花する。
雌雄同株である。
雄花は長さ10~15センチの尾状花序(単性の花が穂状につき、垂れ下がる)をなす。
雌花は葉の脇に少数つく。
花の色は黄緑色である。
花の後にできる実はドングリ状の堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
ドングリは櫟(クヌギ)に似て横幅が広い。
葉は縄文時代には土器の底に敷いて、ご飯などを蒸すのに利用したという。
和名は「炊(かし)ぐ葉」の転訛したものである。
古来より食物を包むのに用いられ、今でも柏餅に使われる。
また、樹皮は染料として用いられた。
材は建築用材、家具材、ビール樽などに利用される。
属名の Quercus はケルト語の「quer(良質の)+cuez(材木)」を語源とするこの属の一種のラテン古名からきている。
種小名の dentata は「鋭い鋸歯の」という意味である。
写真は6月に市川市万葉植物園で撮った。
実は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Quercus dentata

★独特の形がとても面白い
 柏の葉っぱ今も昔も






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山毛欅(ブナ)



山毛欅(ブナ)はブナ科ブナ属の落葉高木である。
北海道の南西部から九州にかけて分布し、山地に生え時に純林をつくる。
白神山地のブナ林は世界遺産に登録されている。
樹高は15~30メートルくらいになる。
樹皮は灰白色で滑らかである。
葉は卵形で、波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月ころである。
雌雄同株である。
花の色は淡い黄色である。
雄花は枝の下部の葉の脇に短い尾状花序(単性の花が穂状につき、垂れ下がる)を出し、密につく。
雌花は枝の上部の葉の脇に総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)に包まれて2つくらい上向きにつく。
花の後にできる実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、三角錐形をしている。
ただし、成長が遅いので50~60年かけて初めて実がつき、その後も5年に一度しか実をつけない。
秋には黄葉をする。
材は細工物や家具などに用いられる。
花言葉は「繁栄」である。
属名の Fagus はギリシャ語の「phagein(食べる)」からきている。堅果が食用になることから名づけられた。
種小名の crenata は「円鋸歯状の」という意味である。
写真は8月に白神山地で撮った。
学名:Fagus crenata

★すっと立つ山毛欅の姿は美しく
 木漏れ日浴びて神秘を増して




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