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仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「ベンケイソウ科」の記事一覧

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子持ち万年草(コモチマンネングサ)

子持ち万年草(コモチマンネングサ)

子持ち万年草(コモチマンネングサ)はベンケイソウ科キリンソウ属の越年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、道ばたや田の畦などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は5センチから20センチくらいである。
葉は肉厚でへら状をしており、向かい合って生える。
茎の丈夫では互い違いに生える。
葉の脇にはムカゴをつける。
これが「子持ち」の名の由来である。
「万年草」のほうは、強く枯れないというところからつけられた名である。
開花時期は5月から7月くらいである。
花径4ミリから8ミリくらいの黄色い花をつける。
花びらは5枚あり、中央に雌しべが5本ある。
実はつかず、ムカゴで繁殖する。
写真は6月に練馬区内で撮った。
学名:Sedum bulbiferum


★この花はさて何かなと葉を見れば
 小さなムカゴ見つけにっこり


子持ち万年草(コモチマンネングサ)

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蔓万年草(ツルマンネングサ)

蔓万年草(ツルマンネングサ)

蔓万年草(ツルマンネングサ)はベンケイソウ科マンネングサ属の多年草である。
原産地は朝鮮半島と中国の東北部である。
日本へは古い時代に観賞用として渡来したものが逸出し、人里近くで野生化している。
草丈は10センチから20センチくらいである。
全体が無毛で多肉質である。
茎は紅色を帯びている。
花をつけない茎は長く地を這う。
葉はへら形で、普通は3枚が輪生する。
葉の色は淡い緑色ないし濃い黄緑色である。
開花時期は5月から6月である。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、黄色い小さな花をたくさんつける。
花径は15ミリくらいで、花弁は5枚である。
花弁は星形に横に開く。
萼片は5枚である。
雄しべは10本である。
葯(雄しべの花粉を入れる袋)は橙赤色である。
写真は5月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Sedum sarmentosum


★葉を見れば3枚ずつが輪のように
 これでわかるね蔓万年草と


蔓万年草(ツルマンネングサ)

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浜万年草(ハママンネングサ)

浜万年草(ハママンネングサ)

浜万年草(ハママンネングサ)はベンケイソウ科マンンネングサ属の多年草である。
九州の南部から沖縄にかけて分布し、海岸近くの崖地やサンゴ礁石灰岩に生える。
海外では、台湾にも分布する。
別名を島万年草(シママンネングサ)、高砂万年草(タカサゴマンネングサ)という。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は10センチから20センチくらいである。
茎は多肉化して太く、赤みを帯びる。
よく枝分かれをする。
葉はへら形で、疎らに互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚く、艶がある。
葉の先は丸みを帯びる。
開花時期は4月から6月くらいである。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、黄色い小さな5弁花をたくさんつける。
花弁は斜めに開き、葉状の苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)がたくさんある。
写真は5月につくば植物園の「琉球の植物展」で撮った。
学名:Sedum formasanum


★波洗う崖地に似合う姿して
 賑わい開く浜万年草


浜万年草(ハママンネングサ)

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麒麟草(キリンソウ)

麒麟草(キリンソウ)

麒麟草(キリンソウ)はベンケイソウ科キリンソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の岩場や林の縁などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリアなどにも分布する。
草丈は10センチから30センチくらいである。
太い根茎を持つ。
葉は肉厚の長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には葉先側にのみ鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から8月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、10輪から30輪の黄色い小さな花をつける。
花弁は5枚で先が尖る。
萼片も5枚、雄しべは10本で、雌しべの先は尖る。
もともとは「黄輪草」としていたようだが、牧野図鑑などでは「麒麟草」とされている。
俳句の季語は夏である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Sedum aizoon var. floribundum


★岩の上金の鱗に覆われて
 麒麟草這う山に涼風


麒麟草(キリンソウ)

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大唐米(タイトゴメ)

大唐米(タイトゴメ)

大唐米(タイトゴメ)はベンケイソウ科キリンソウ属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、海岸の岩場に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
「大唐米」というのは高知県柏島の方言で、あまり上等ではない米のことだそうである。
多肉質で米粒状をした葉の様子を譬えたものと考えられている。
草丈は5センチから12センチくらいである。
茎は多肉質で、枝分かれをしながら岩上を這って伸び、先のほうで立ち上がる。
葉も多肉質で、米粒状の円柱形をしており、互い違いに生える(互生)。
葉の色は通常は緑色だが、赤味を帯びるものもある。
開花時期は5月から7月である。
花は花径1センチくらいの黄色い5弁花で、茎の上部に密生してつく。
写真は6月に氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Sedum oryzifolium(=Sedum uniflorum subsp. oryzifolium)


★めずらしい名前の由来紐解けば
 これが葉っぱと笑みのこぼれて


大唐米(タイトゴメ)

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