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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「マメ科」の記事一覧

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大宝冠木(オオホウカンボク)



大宝冠木(オオホウカンボク)はマメ科ブロウネア属の常緑小高木である。
分類の仕方によってはジャケツイバラ科とされる。
ブロウネア属は中南アメリカに30種くらいが分布する。
本種の原産地は南アメリカである。
コロンビア、ベネズエラ、ホンジュラス、エクアドル、ブラジルなどに分布する。
英名はベネズエラのバラ(rose of Venezuela)という。
学名のブロウネア・グランディケプスで表示するものもある。
樹高は3メートルから8メートルくらいである。
葉は偶数羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は長い楕円形である。
開花時期は冬から春である。
葉の脇にくす玉のような花序を出し、濃い赤色の花をたくさんつける。
花序径は12~20センチくらいあり大きいが、実際には100以上の花の集まりである。
花の後にできる実は長さが25センチくらいある豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Brownea はアイルランドの植物学者「ブラウン(Patrick Browne, 1720-1790)さん」の名からきている。
種小名の grandiceps は「大きな頭の」という意味である。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯ドリームセンターで撮った。
学名:Brownea grandiceps

★豪快に咲いた姿を宝冠に
 喩えられしか大宝冠木




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ジリン豆(ジリンマメ)



ジリン豆(ジリンマメ)はマメ科アカハダノキ属(アルキデンドロン属)の常緑高木である。
原産地はミャンマー、タイ、マレーシア、インドネシアなどである。
「ジリン」の名はジャワ島での現地名(Jiring)からきている。
種子にデンプンや油が多く含まれていて食用とされる。
ただし、独特の臭気があって日本人には敬遠されるという。
樹高は10~20メートルくらいである。
樹皮は淡い褐色で、幹には曲がりが多い。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉は長い楕円形である。
花は淡い黄白色のものが枝先に集まってつく。
伸びた糸状のものは雄しべだが、長さは1センチくらいで短い。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)で、長さが15~25センチくらいあり大きく、螺旋状になる。
莢は紫の染料に用いられ、葉は湿布薬などに用いられる。
属名の Archidendron はギリシャ語の「arche(最初の)+dendron(樹木)」からきている。
種小名の pauciflorum は「少数花の」という意味である。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Archidendron pauciflorum(syn. Pithecellobium lobatum)

★とりあえず葉っぱ撮らせてもらったよ
 花と果実はいつ来ればいい




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盾柱木(ジュンケイボク)



盾柱木(ジュンケイボク)はマメ科ペルトフォルム属の落葉高木である。
原産地はベトナム、マレーシア、インドネシア、スリランカ、北オーストラリアなどである。
名は中国名からきており、柱頭が盾形であることから名づけられた。
別名を黄炎木(コウエンボク)という。
日本では沖縄で街路樹として植えられている。
樹高は15~25メートルくらいである。
葉は2回羽状複葉(枝分かれしたそれぞれの先に鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は長い楕円形である。
開花時期は5~9月である。
葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、黄色い蝶形の花をたくさんつける。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)で、莢は紅紫色に熟する。
樹皮は黄褐色染料とされる。
属名の Peltophorum はギリシャ語の「pelte(楯状の)+phoros(身に着ける)」からきている。
種小名の pterocarpum は「翼のある果実の」という意味である。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Peltophorum pterocarpum

★植えられてまで間もない木のようだ
 大きく育てまた見に来るね




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ビルマ合歓(ビルマネム)



ビルマ合歓(ビルマネム)はマメ科ネムノキ属の落葉高木である。
合歓の木(ネムノキ)の仲間で大形である。
原産地はインドシナ半島、マレーシア、インドネシア、インド、南アジア、北アフリカなどである。
また、熱帯・亜熱帯地方の各地で街路樹として植えられている。
日本では、沖縄に明治時代に導入され、植栽されている。
和名の由来は、夕方になると葉が合わさって閉じてしまう様子をたとえたものである。
「ビルマ」がついた由来ははっきりしていないようである。
樹高は15メートルから30メートルくらいである。
葉は2回羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は幅の広い披針形で、葉の質は薄い。
開花時期は4月から5月である。
淡い黄緑色の花が枝先に集まってつく。
長く伸びた糸状のものは雄しべである。
花は夜間になると強い香りがする。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)で、長さが20~30センチあり、長く残る。
属名の Albizia はヨーロッパにこの属を紹介したイタリアの自然科学者「アルビッツィ(Filippo Degli Albizzi, 1700's)さん」の名からきている。
種小名の lebbeck はアラビア名からきている。
写真は12月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Albizia lebbeck

★花の咲く姿も次は見てみたい
 不思議な空間ここは沖縄





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相思樹(ソウシジュ)



相思樹(ソウシジュ)はマメ科アカシア属の常緑高木である。
原産地は台湾、フィリピンである。
日本へは明治時代に小笠原諸島、沖縄に台湾から導入された。
街路樹や公園樹とされる。
別名を台湾アカシア(タイワンアカシア)という。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(Ver. 2.3, 1994)では軽度懸念(LC)に指定されている。
樹高は5~15メートルくらいである。
披針形(笹の葉のような形)で互い違いに生える(互生)葉は仮葉である。
これは葉の柄の変化したものである。
本当の葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)だが、若い枝にしか見られない。
開花時期は4~5月くらいである。
沖縄では12月にも咲いていた。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄色い球状の花(頭花)をつける。
花はたくさんの雄しべからなり、花弁はない。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)で、7~8月に褐色に熟する。
材は建築材、家具材などに利用される。
花言葉は「秘密の愛」である。
属名の Acacia はギリシャ語の「akantha(棘)」からきている。鋭い棘を持つものが多いことから名づけられた。
種小名の confusa は「混乱した」という意味である。
写真は12月に沖縄県本部町の海洋博記念公園で撮った。
学名:Acacia confusa

★その名前わからぬままに撮った花
 いまつながれば笑みのこぼれて




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