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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

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銀厚朴(ギンコウボク)



銀厚朴(ギンコウボク)はモクレン科オガタマノキ属の常緑高木である。
オガタマノキ属はモクレン属に統合する見方もある。
別名を玉蘭(ギョクラン)という。
金厚朴(キンコウボク:Michelia champaca)とミケリア・モンタナ(Michelia montana)との交雑種である。
中国の南部、フィリピン、マレーシアなどで植えられている。
日本でも、沖縄で見られる。
樹高は5~10メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は革質で先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は4~6月くらいである。
花の色は白く、咲き進むと淡い黄白色となる。
花弁数は8~9枚である。
花はよい香りがし、香料を抽出される。
属名の Michelia はフィレンツェの植物学者「ミケーリ(Pietro Antonio Micheli, 1679-1737)さん」の名からきている。
種小名の alba は「白い」という意味である。
写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Michelia x alba(=Magnolia x alba)


★モクレンの仲間はみんなよい香り
 銀香木は中でも香り




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石立蛍袋(イシダテホタルブクロ)



石立蛍袋(イシダテホタルブクロ)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草である。
徳島県の石立山の石灰岩地に稀に生える。
徳島県のRDBでは絶滅危惧I類(CR+EN)に指定されている。
分類上は、蛍袋(ホタルブクロ)の地域変種とされている。
草丈は10~30センチくらいで、基本種よりも低い。
全体に粗い毛が生える。
葉は長い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には不揃いのぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月くらいである。
長さ3~4センチの釣鐘形の淡い紫色をした花をつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名の punctata は「斑点のある」という意味である。
変種名の kurokawae は人名由来のようだが調べ切れなかった。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Campanula punctata var. kurokawae


★その名前ずっと前から聞いていた
 花に出合えば疲れも忘れ




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エンキクリア・タンペンシス



エンキクリア・タンペンシスはラン科エンキクリア属の多年草である。
属名の読み方は「エンシクリア」とするものもある。
エンキクリア属は中南アメリカに1000種以上分布する着生種である。
分類の仕方によっては、エピデンドルム属(Epidendrum)に統合されることもある。
本種の原産地はフロリダ州やバハマである。
標高0~25メートルの湿った林の中に生える着生種である。
草丈は70センチくらいになる。
葉は線形で革質である。
開花時期は春から夏である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径4センチくらいの黄緑色の花を数輪つける。
唇弁の色は白い。
先が紅紫色のスポットとなるものもある。
花はよい香りがする。
属名の Encyclia はギリシャ語の「enkykleomai(取り囲む)」からきている。
種小名の tampensis は「(フロリダ州の)タンパ市(Tampa)の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Encyclia tampensis


★アメリカの林の中が棲家だよ
 タンペンシスは飾らない花




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チャービル



チャービル(chervil)はセリ科シャク属の一年草である。
原産地はロシア南部と西アジアである。
葉が食用とされ、「美食家のパセリ」とも呼ばれている。
和名は茴香芹(ウイキョウゼリ)である。
仏名をセルフィーユ(cerfeuil)という。
草丈は20~60センチくらいである。
葉は羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉は細かく切れ込む。
開花時期は5~7月くらいである。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を組み合わせて出し、白い小さな5弁花をたくさんつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
属名の Anthriscus はある種のセリ科植物のギリシャ名(anthriskon)からきている。
種小名の cerefolium は「ろう質の葉の」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Anthriscus cereifolium(=Anthriscus scandicina)


★葉の味を想像しつつ花を見る
 咲いてしまえば終わりというが




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丸葉萵苣の木(マルバチシャノキ)



丸葉萵苣の木(マルバチシャノキ)はムラサキ科チシャノキ属の落葉高木である。
本州の千葉県から沖縄にかけて分布し、山中に生える。
また、庭木とされる。
海外では、台湾や中国にも分布する。
「萵苣」というのはキク科の野菜で、サラダ菜やレタスなどがその仲間である。
萵苣の木(チシャノキ)は若葉を食用にするが、味が似ているというのが名の由来である。
本種は葉の幅が広いので「丸葉」とされた。
樹高は5~10メートルくらいである。
樹皮は灰白色で、縦に割れ目が入る。
葉は幅の広い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鋭く尖り、縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面には剛毛があってざらつく。
開花時期は6~7月である。
枝先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花径は5ミリくらいで、花冠は5つに裂ける。
萼片は緑色で5枚である。
雄しべは5本である。
花の後にできる実は直径4~5ミリの核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、9~10月ころに黄橙色に熟する。
実は食べられる。
属名の Ehretia はドイツの植物学者「エーレット(Georg Dionysius Ehret, 1708-1770)さん」の名からきている。
種小名の dicksonii はイギリスの植物学者「ディクソン(James Dickson, 1738-1822)さんの」という意味である。
変種名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Ehretia dicksonii var. japonica


★丸い葉に触れてざらつき確かめる
 肌に記憶を刻むがごとく




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