新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
大粟還り(オオアワガエリ)
- 2012/07/03 (Tue)
- イネ科 |
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大粟還り(オオアワガエリ)はイネ科アワガエリ属の多年草である。
英名をチモシー(timothy)という。
原産地はヨーロッパとアジア北部である。
アジア、オセアニア、南北アメリカなどで牧草として栽培されている。
日本へは明治時代の初期に渡来し、牧草として北海道で試植された。
現在では野生化して、全国各地の道端や野原などに生える。
草丈は50~100センチくらいである。
葉は線形で柔らかく、数枚が互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~8月である。
茎先に淡い緑色をした円柱形の花穂をつける。
花は小さく目立たない。
結実期は7~9月である。
花の後にできる実はえい果(イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着している)である。
種子を水盤の脱脂綿にまいて萌え出た苗を絹糸草(キヌイトソウ)という。
俳句では「絹糸草」が夏の季語である。
属名の Phleum はギリシャ語の「phleos(葦の一種の名)」からきている。
種小名の pratense は「草原に生える」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Phleum pratense
★名前だけ知っていたけどチモシーは
こんな穂なのかと頷きながら
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狗尾草(エノコログサ)
- 2012/07/02 (Mon)
- イネ科 |
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狗尾草(エノコログサ)はイネ科エノコログサ属の一年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、荒れ地や道端、畑などに生える。
海外でも、温帯地域に広く分布する。
草丈は40~70センチくらいである。
葉は線状の披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉には両面ともに毛は生えていない。
開花時期は6~9月くらいである。
子犬の尾に似た緑色の花穂をつける。
穂の長さは3~6センチで、直立していて大きく垂れることはない。
名の由来は「いぬころ(子犬)+草」で、穂の形が子犬の尻尾に似ているからきている。
また、猫じゃらし(ネコジャラシ)とも呼ばれるが、これはこの穂で猫をじゃれさせて遊んだことに由来する。
英名はフォックステイルグラス(foxtail grass)である。
俳句では「狗尾草」や「猫じゃらし」が秋の季語である。
属名の Setaria はラテン語の「seta(剛毛)」からきている。小穂のつけ根を剛毛が囲むことから名づけられた。
種小名の viridis は「緑色の」という意味である。
写真は8月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Setaria viridis
★猫じゃらし見上げる空に雲白く
辿る先には追憶の時
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浅間黄萓(アサマキスゲ)
- 2012/07/01 (Sun)
- ユリ科 |
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浅間黄萓(アサマキスゲ)はユリ科ワスレグサ属の多年草である。
分類体系によってはワスレグサ科とされる。
黄萓(キスゲ)の中で浅間山地方に咲くものが浅間黄萓(アサマキスゲ)と呼ばれる。
自生のものがほとんど姿を消したために、軽井沢町では復元作業中なのだと聞いた。
ただし、黄萓(キスゲ)=夕萓(ユウスゲ)と同一とする見解もある。
草丈は100~150センチくらいある。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は6~7月である。
花の色は黄色で、花被片が6枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Hemerocallis はギリシャ語の「hemera(一日)+callos(美)」からきている。この属の植物の花は一日でしぼむことから名づけられた。
種小名の citrina には「シトロンのような色の」という意味である。
変種名の vespertina は「夕方の」という意味である。
写真は7月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Hemerocallis citrina var. vespertina
★夕暮れを静かに待ちて淡き色
浅間黄萓は闇に焦がれて
☆闇の中浮かび上がりし花ひとつ
浅間黄萓の黄は冴え渡り
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深山黒萱(ミヤマクロスゲ)
- 2012/06/23 (Sat)
- カヤツリグサ科 |
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深山黒萱(ミヤマクロスゲ)はカヤツリグサ科スゲ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、高山の草地や砂礫地に生える。
草丈は10~25センチくらいである。
葉は線形で艶があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6~7月である。
茎先に花穂を2つから5つくらいつける。
鱗片は濃い紫褐色ないし黒紫色をしており、垂れ下がることが多い。
雄花はクリーム色の雄しべが鱗片から伸びる。
雌花は白っぽい雌しべの柱頭が鱗片の間から出てくる。
花の後にできる実は小堅果である。
属名の Carex はギリシャ語の「keirein(切る)」からきている。葉が鋭いことから名づけられた。
種小名の flavocuspis は「突出部が黄色の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Carex flavocuspis
★黒っぽい花穂の色とクリームの
雄しべの色が目にも鮮やか
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米萱(コメガヤ)
- 2012/06/22 (Fri)
- イネ科 |
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米萱(コメガヤ)はイネ科コメガヤ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山麓や山地の林の中や林の縁に生える。
海外では、北半球の温帯地域に広く分布する。
別名を雀の米(スズメノコメ)ともいう。
草丈は15~50センチくらいである。
葉は線形で、つけ根の部分には筒形の葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)があり、紫色を帯びている。
開花時期は5~7月である。
米粒に似た小穂を10個くらい片側につけ、弓なりになる。
小穂は長さが5~8ミリくらいで、白緑色で横向きにつく。
色は褐色を帯びるものもある。
花の後にできる実はえい果(イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着している)である。
属名の Melica はギリシャ語の「melica(キビ)」が語源で転用された。
種小名の nutans は「頭を垂れた」という意味である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Melica nutans
★米粒を思わすような穂の形
愛嬌あるね雀の米は
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