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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

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ユーカリの木(ユーカリノキ)



ユーカリの木(ユーカリノキ)はフトモモ科ユーカリノキ属(エウカリプツス属)の常緑高木である。
エウカリプツス属はオーストラリアやニューギニアなどに700種以上が分布する。
本種が代表種で、属名の和名もユーカリノキ属という。
YListでは標準和名をユーカリとしている。
属名を英語風に読めばユーカリプタスとなる。
本種の原産地はオーストラリアの南東部である。
コアラが食べる木として知られる。
樹高は日本で20メートルから30メートルになる。
自生地では50メートルを超えるという。
樹皮は灰色で剥がれやすい。
葉は半月状で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚い革質で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の両面ともに粉白色を帯びる。
日本での開花時期は11月ころである。
葉の脇に淡い黄色の花をつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
植物体は香油を多く含む。
ユーカリ油として防腐剤、香料などに使われている。
属名の Eucalyptus はギリシャ語の「eu(良)+calyptos(覆った)」からきている。乾燥地に育って緑に覆われることから名づけられた。
種小名の globulus は「小球形の」という意味である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Eucalyptus globulus

★花の咲く季節まだまだ遠いけど
 写しておこう葉っぱの形



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蝦夷板屋(エゾイタヤ)



板屋楓(イタヤカエデ)カエデ科カエデ属(アーケル属)の落葉高木である。
分類体系によっては(APGIII)ムクロジ科とされる。
アーケル属は北半球の温帯を中心に150種くらいが分布する。
日本にもいろは楓(イロハカエデ)などが分布し、属名の和名をカエデ属という。
楓(カエデ)の名は蛙手(カエルデ)から変化したとする説が有力である。
蝦夷板屋(エゾイタヤ)は板屋楓(イタヤカエデ)の亜種である。
北方領土を含む北海道から本州の北陸地方にかけて分布し、山地に生える。
海外では、朝鮮半島、サハリン、アムール地方にも分布する。
和名の由来は、北海道産の板屋楓(イタヤカエデ)ということからきている。
「板屋」の名の由来は、葉がよく茂り重なって板葺き屋根のようになるからなどの説がある。
樹高は20メートルから25メートルくらいである。
樹皮は暗い灰色である。
葉は長さ5センチから10センチくらいで、手のひら状に5つから7つに裂ける。
開花時期は5月である。
花の色は黄緑色である。
花の後にできる実は翼果である。
秋には黄葉をする。
材は建築材や器具材とされる。
属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語からきている。
種小名の pictum は「彩色された」という意味である。
亜種名の mono は「単一の」という意味である。
写真は10月に北大植物園で撮った。
学名:Acer pictum subsp. mono(syn. Acer mono var. glabrum)

★いろいろな説が乱れているようで
 まとめきれない違いはどこと



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板屋楓(イタヤカエデ)



板屋楓(イタヤカエデ)はカエデ科カエデ属(アーケル属)の落葉高木である。
分類体系によっては(APGIII)ムクロジ科とされる。
アーケル属は北半球の温帯を中心に150種くらいが分布する。
日本にもいろは楓(イロハカエデ)などが分布し、属名の和名をカエデ属という。
楓(カエデ)の名は蛙手(カエルデ)から変化したとする説が有力である。
本種は北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、サハリンにも分布する。
和名の由来は、葉が重なって茂る様子が板葺き屋根のようだからなどの説がある。
樹高は15メートルから20メートルくらいになる。
樹皮は暗い灰色である。
葉は大きめで、7センチから15センチくらいあり、5つから9つに裂ける。
開花時期は4月から5月である。
花の色は黄緑色である。
翼果は直角から鋭角に開き、茶色に熟する。
秋には黄葉をする。
材は建築材や器具材とされる。
属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語からきている。
種小名の pictum は「彩色された」という意味である。
写真は4月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Acer pictum

★楓にもいろんな種類あるんだね
 秋には見たい黄葉するのを



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ストローブ松(ストローブマツ)



ストローブ松(ストローブマツ)はマツ科マツ属(ピヌス属)の常緑高木である。
ピヌス属は北半球の寒帯から熱帯を中心に90種くらいが分布する。
日本にも赤松(アカマツ)などが分布し、属名の和名をマツ属という。
本種の原産地は北アメリカである。
カナダ東部のニューファウンドランド州からアメリカ合衆国のジョージア州にかけて分布する。
日本でも北海道などの寒地で植栽されている。
材が白いことからホワイトパイン(white pine)の英名がある。
ストロブス亜属に含まれ、五葉松(ゴヨウマツ)の仲間である。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(2001, Ver. 3.1)では軽度懸念(LC)に指定されている。
樹高は30メートルから40メートルくらいである。
幹は直径1メートルになる。
樹皮は灰褐色で、樹齢を重ねると鱗片状になる。
葉は柔らかな針形で、5枚ずつ束生する。
球果(マツカサ)は円筒形で曲がっている。
材は建築材や建具とされる。
属名の Pinus はケルト語の「pin(山)」からきたラテン古名である。
種小名の strobus は「球果の」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Pinus strobus

★日本でも植えてるそうだこの松を
 どんどん伸びて巨木になるよ




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立藻(タチモ)



立藻(タチモ)はアリノトウグサ科フサモ属(ミリオフィルム属)の多年草である。
ミリオフィルム属はオーストラリアなどに70種近くが分布する多年生の水生植物の仲間である。
日本にも房藻(フサモ)などが分布し、属名の和名をフサモ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、池沼や湿地に生える。
環境に適応して水中にも湿地にも生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、ウスリー地方、アムール地方などにも分布する。
環境省のレッドリスト(2012)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
水中にあるものは草丈50センチくらいになる。
地上では20センチ止まりである。
水中の葉は羽状に深く裂け、輪生する。
上部につく葉は針形で裂けない。
雌雄異株である。
開花時期は6月から9月くらいである。
花は上部の葉の脇につき、花弁は4枚で淡い紅色をしている。
花の後にできる実は卵円形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
属名の Myriophyllum はギリシャ語の「myrio(数え切れない)+phyllon(葉)」からきている。
種小名の ussuriense は「ウスリー地方の」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Myriophyllum ussuriense

★変幻に姿を変えて適応す
 されど個体は次第に減って



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