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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

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ペトラエオビテクス・バンブセトルム



ペトラエオビテクス・バンブセトルムはクマツヅラ科ペトラエオビテクス属の蔓性常緑多年草である。
分類体系によっては(APGIII)シソ科とされる。
ペトラエオビテクス属は東南アジアや南太平洋などに8種くらいが分布する。
本種の原産地はマレー半島、カリマンタン島である。
日本ではゴールデンシャワーの名で流通しているが、この名は南蛮さいかち(ナンバンサイカチ:Cassia fistula)にも用いられるので注意が必要である。
草丈は90センチから120センチくらいである。
茎の断面は四角形である。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6月から11月くらいである。
花序は垂れ下がり、長さが50センチくらいになる。
苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)は黄色く目立つ。
花冠は筒状で淡い黄白色をしており、先は5つに裂ける。
花はすぐに散るが、苞は長く残る。
属名の Petraeovitex はギリシャ語の「petraeus(岩地を好む)+vieo(結ぶ)」からきている。
種小名の bambusetorum は「竹のように貫通した」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Petraeovitex bambusetorum

★藤棚を思わすほどになるらしい
 そんな姿も眺めてみたい




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百足葛(ムカデカズラ)



百足葛(ムカデカズラ)はヒカゲノカズラ科コスギラン属(フペルジア属)の多年草である。
フペルジア属は世界に400種くらい分布するシダ類である。
日本にも小杉蘭(コスギラン)などが分布し、属名の和名はコスギラン属という。
本種の原産地は台湾、東南アジア、南太平洋、オーストラリア、アフリカなどで、湿り気のある樹木や岩の上に育つ着生植物である。
別名を南洋杉葛(ナンヨウスギカズラ)という。
また、学名のフペルジア・スクアロサで表示されることもある。
なお、同属は最近までヒカゲノカズラ属(リコポディウム属)に含まれていた。
そのため、リコポディウム・スクアロスムの名で表示されることもある。
草丈は30~180センチくらいである。
先端で数回枝分かれをする。
葉は黄緑色で硬く、ブラシ状になる。
属名の Huperzia はドイツ人の植物学者「フペル(Johann Peter Huperz, 1771-1816)さん」の名からきている。
種小名の squarrosa は「開出した突起などで表面が平坦でない」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Huperzia squarrosa(syn. Lycopodium squarrosum)

★百足とは気の毒な名をもらったね
 細い葉っぱが可愛いのにね




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カッシネ・クロケア



カッシネ・クロケアはニシキギ科カッシネ属の常緑高木である。
カッシネ属は世界に60種くらいが分布する。
本種の原産地はアフリカの南部で、海岸沿いや森林の縁に生える。
樹高は5~15メートルくらいである。
樹皮は灰色がかった褐色で、直立する。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質は革質で濃い緑色をしており、艶がある。
開花時期は秋である。
花径3ミリくらいの緑白色をした目立たない花を数輪つける。
花弁は4枚で横に開く。
萼片も4枚、雄しべも4本である。
花の後にできる実は楕円形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、黄白色に熟する。
属名の Cassine はネイティブアメリカンの言葉「Cassena(Ilex vomitoriaを指す)」からきている。
種小名の crocera は「サフラン黄色の」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Cassine crocea(syn. Elaeodendron croceum)

★学名が一字違っていたようだ
 どんな木なのかやっと謎解け




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子持ち七化け羊歯(コモチナナバケシダ)



子持ち七化け羊歯(コモチナナバケシダ)はオシダ科ナナバケシダ属(テクタリア属)の常緑多年草である。
テクタリア属は世界に200種くらいが分布する。
日本にも七化け羊歯(ナナバケシダ)などが分布し、属名の和名をナナバケシダ属という。
本種は徳之島、沖永良部島、沖縄本島に分布し、石灰岩地の湿った林の中に生える。
環境省のレッドデータブックでは、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
海外では、台湾、タイ、ミャンマー、インドにも分布する。
葉柄は長さが30~60センチくらいある。
下部には幅の狭い翼があり、つけ根の部分には鱗片がある。
葉身は単葉ないし単羽状で、長さは40センチくらいになる。
胞子嚢群は葉の裏に散在する。
「七化け」の由来は、葉の形が多様であることからきている。
属名の Tectaria はラテン語の「tectum(屋根)」からきている。
種小名の fauriei は明治時代のフランス人宣教師で日本の植物を採集した「フォーリー(Urbain Faurie, 1846-1915)さんの」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Tectaria fauriei

★名も不思議姿も不思議に輝いて
 南の島の不思議の世界




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九州猪の手(キュウシュウイノデ)



九州猪の手(キュウシュウイノデ)はオシダ科イノデ属(ポリスティクム属)の常緑多年草である。
ポリスティクム属は世界に260種くらいが分布する。
日本にも猪の手(イノデ)などが分布するので、属名の和名をイノデ属という。
本種の原産地は九州の熊本県と鹿児島県で、低地の林の中に生える。
日本固有種と考えられていたが、台湾や中国南西部に分布するものと同一であることがわかり、学名も変更された。
環境省のレッドリスト(2012)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
鹿の食害で数を減らしているという。
葉の柄は長さが30センチから50センチで、やや密に鱗片をつける。
葉身は2回羽状複葉で、長さが50センチから90センチである。
上部の羽片が急に短くなるので、葉身はほこ形にみえる。
胞子嚢群は小羽片の中肋と辺縁の中間に1列に並ぶか、列外にも散らばる。
小さい円形で、包膜はない。
和名の由来は、茶色い鱗片に覆われた新芽の様子を「猪の手」にたとえたもので、九州に産することから名づけられた。
属名の Polystichum はギリシャ語の「polys(多)+stichos(列)」からきている。この属の1種の胞子嚢群が多くの列をなしていることから名づけら
種小名の grandifrons は「大形の葉身の」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Polystichum grandifrons(syn. Polystichum kiusiuense)

★少しずついろんな謎が解けていく
 外野席だが役に立てれば








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