新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
蛍袋(ホタルブクロ)
- 2016/07/30 (Sat)
- キキョウ科 |
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うな垂れて蛍袋の片思い
蛍袋(ホタルブクロ)はキキョウ科ホタルブクロ属(カンパヌラ属)の多年草である。
カンパヌラ属は北半球を中心に500種以上が分布する。
また、多くの園芸品種が作出されている。
園芸的にはカンパニュラという英語風の読み方で流通している。
日本にも本種などが分布し、属名の和名はホタルブクロ属という。
本種は北海道から九州にかけて分布し、山野に生える。
また、庭植えや鉢植えなどに利用される。
海外では、朝鮮半島や中国、ロシアにも分布している。
中国名は紫斑風鈴草(zi ban feng ling cao)という。
英名はスポッテッドベルフラワー(spotted bellflower)である。
単にベルフラワー(bell flower)とすると、広くカンパヌラ属を指す言葉になる。
和名の由来については、提灯の古名である火垂(ほたる)からきているなどの説がある。
草丈は30センチから80センチくらいである。
根際から生える葉は卵心形である。
開花時期には枯れる。
茎につく葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
茎につく葉は上部へいくほど小さくなる。
下部では短い柄があり、上部では茎を抱く。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から8月である。
茎先や葉の脇に、長さ4、5センチの釣鐘形の花を下向きにつける。
花の色は、白から濃い紅紫色まである。
花冠の内側には濃い色の斑点がある。
萼片は5枚で、萼片の間に反り返る付属片があるのが本種の特徴である。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
花言葉は「正義」「貞節」「愛らしさ」である。
俳句の季語は夏である。
7月24日の誕生花である。
属名の Campanula はラテン語の「campana(鐘)」の縮小形で小さな鐘を意味する。花冠の形から名づけられた。
種小名と変種名の punctata は「斑点のある」という意味である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Campanula punctata var. punctata
★うな垂れて蛍袋は物思い
独りぽっちで咲くのが厭と
☆頷きて揺れる姿は愛らしく
誰に聴かせる澄んだ音色を
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西洋薄荷(セイヨウハッカ)
- 2016/07/28 (Thu)
- シソ科 |
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西洋薄荷(セイヨウハッカ)はシソ科ハッカ属(メンタ属)の多年草である。
メンタ属は世界に10数種が分布する。
また、多くの栽培品種がある。
日本にも薄荷(ハッカ)が分布し、属名の和名はハッカ属という。
本種は、メンタ・アクアティカ(Mentha aquatica)とスペアミント(Mentha spicata)の自然交雑種である。
原産地はヨーロッパである。
全草にメントール(menthol)を含み、古代ギリシャやローマの時代から栽培され、香料や風味付けとして使用されてきた。
また、薬用にも利用されてきた。
日本へは明治時代に導入されたが、本格的に栽培されるには至らず、ハーブとして家庭用に栽培されてきた。
逸出したものが全国的に野生化している。
英名はペパーミント(peppermint)という。
日本でも別名とされており、この名称のほうが通りがよいかもしれない。
また、YListでは和名を胡椒薄荷(コショウハッカ)としている。
草丈は30センチから100センチくらいである。
葉は楕円形ないし卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月から9月である。
淡い紫色の花を穂状につけるか輪生させる。
花冠は唇形で、雄しべ4本と雌しべ1本がある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
花言葉は「有徳の人」である。
7月22日の誕生花である。
属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。
種小名の piperita は「コショウ属(Piper)のような」という意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Mentha x piperita
★傍に来てペパーミントのこの香り
楽しんでねと花は囁き
☆爽やかな香りは心安らぎて
夏の暑さもしばし忘れて
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アメリカ梯梧(アメリカデイゴ)
- 2016/07/27 (Wed)
- マメ科 |
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アメリカ梯梧(アメリカデイゴ)はマメ科デイゴ属(エリトリナ属)の落葉低木である。
エリトリナ属は世界の熱帯・亜熱帯地域に130種くらいが分布する。
日本にも沖縄と小笠原諸島に梯梧(デイゴ)が分布し、属名の和名をデイゴ属という。
本種の原産地はブラジルである。
和名は海紅豆(カイコウズ)という。
和名は中国名を音読みしたものであるが、実際には中国では海紅豆は別の植物の名で誤用である。
現在ではアメリカ梯梧(アメリカデイゴ)の名称のほうがよく用いられる。
梯梧(デイゴ)の名は沖縄における現地名からきている。
日本へは江戸時代の末期に渡来した。
本種はアルゼンチンとウルグアイの国花で、日本では鹿児島県の県花となっている。
アルゼンチンではセイボ(ceibo)と呼ばれている。
英名はコックスプルコーラルツリー(cockspur coral tree)という。
コックスプルは「雄鶏の蹴爪」が語源で、植物ではアメリカ山査子(アメリカサンザシ)を指す言葉である。
中国名は鶏冠刺桐 (ji guan ci tong)という。
樹高は1メートルから5メートルくらいである。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生え(互生)。
小葉の形は卵形である。
葉の柄や葉の裏面などに棘がある。
開花時期は6月から9月である。
雌雄同株である。
新しい枝の先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、鮮紅色の蝶形の花をつける。
雄しべは先のほうまで合着し、そこで分かれる。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
細葉梯梧(ホソバデイコ)の別名がある。
「細葉」と言われると「はてな?」と思うかもしれない。
栽培品種の丸葉梯梧(マルバデイゴ)と比べて葉の先がわずかに尖っていることからつけられた名である。
花言葉は「夢」「童心」である。
7月20日の誕生花である。
属名の Erythrina はギリシャ語の「erythros(赤)」からきている。花の色からつけられた名である。
種小名の crista-galli は「鶏の鶏冠」という意味である。反り返る花弁の姿を鶏冠に見立てたものである。
写真は6月に向島百花園で撮った。
学名:Erythrina crista-galli
★鮮やかでエキゾチックな花つけて
アメリカ梯梧は目にも眩しく
☆艶やかな真紅の花は零れ落ち
紅い絨毯アメリカ梯梧
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フレンチマリーゴールド
- 2016/07/26 (Tue)
- キク科 |
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フレンチマリーゴールド(French marigold)はキク科センジュギク属(タゲテス属)の一年草である。
タゲテス属はメキシコなどに30種くらい分布する。
同属のアフリカンマリーゴールド(African marigold)に千寿菊(センジュギク)の和名があり、属名の和名はセンジュギク属という。
本種の和名は紅黄草(コウオウソウ)というが、現代ではあまり使われていない。
花の色からつけられた名前である。
孔雀草(クジャクソウ)や万寿菊(マンジュギク)の名でも流通している。
本種の原産地はメキシコである。
フレンチの名がつくのは、パリから広がったことによる。
日本へは江戸時代に渡来した。
1695年に三之丞伊藤伊兵衛が著した「花壇地錦抄」に紅黄草(コウオウソウ)の名で記載がある。
草丈は30センチから50センチくらいである。
よく枝分かれをして横に広がる。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は線形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6月から11月である。
茎先に花径5センチくらいの頭花を1つずつつける。
花の色は、黄色や橙色のほかに赤や斑入りのものもあり多彩である。
また、一重咲き、八重咲き、二色咲きなどのものがある。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
花言葉は「変わらぬ愛」などである。
7月18日の誕生花である。
属名の Tagetes はギリシャ神話に登場する神の名「タゲース(Tages)」からきている。
種小名の patula は「やや開出した」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
品種名は上がボナンザ・イエロー、下がボナンザ・ボレロである。
学名:Tagetes patula
★開発の手を休めずに次々と
生まれる花が花壇を飾り
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麦藁菊(ムギワラギク)
- 2016/07/25 (Mon)
- キク科 |
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麦藁菊(ムギワラギク)はキク科ムギワラギク属(キセロクリスム属)の多年草である。
キセロクリスム属はオーストラリアに7種くらいが分布する。
本種が代表種で、属名の和名はムギワラギク属という。
この属は、かつてはヘリクリスム属に含まれていた。
ヘリクリスム属は南半球やユーラシア大陸に600種くらいが分布する。
日本ではまだ本種をヘリクリスム属に含める例が多い。
しかし、YListでは既にキセロクリスム属のほうを採用しており、Catalogue of Life: 2016 Annual Checklist もキセロクリスム属を正名としている。
日本でもいずれ変更されていくことものと思われる。
本種の原産地はオーストラリアである。
英名はストローフラワー(strawflower)という。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
学名からヘリクリサムの名でも流通し、庭植え、鉢植え、切り花などで愛好されている。
草丈は30センチから100センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
開花時期は5月から9月である。
茎先に1輪ずつ花(頭花)をつける。
特徴は頭花を包む総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)が花弁状に発達していることである。
その部分がかさかさとして、ドライフラワーに適している。
花の真ん中にある筒状花は黄色い。
総苞片の色は黄色、橙色、淡い紅色、クリーム色、白などさまざまである。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
花言葉は「永遠の輝き」「真実」である。
7月17日の誕生花である。
属名の Xerochrysum はギリシャ語の「xeros(乾燥した)+chrysos(金色)」からきている。
属名の Helichrysum はギリシャ語の「helios(太陽)+chrysos(金色)」からきている。
種小名の bracteatum は「苞葉のある」という意味である。
写真は6月に野田市の清水公園花ファンタジアで撮った。
ドリームタイム・ジャンボイエローという園芸品種で、大輪である。
学名:Xerochrysum bracteatum(異名:Helichrysum bracteatum)
★手触りがとても不思議なヘリクリサム
雨が降ったら眠るといいよ
☆カサカサと音たて咲いたヘリクリサム
ずっとそのまま君と一緒に
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