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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

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寿衛子笹(スエコザサ)



寿衛子笹(スエコザサ)はイネ科アズマザサ属の多年草である。
日本固有種である。
宮城県以北の本州に分布し、平地や低山の林の縁などに稀に生えるササ類である。
分類上は、東笹(アズマザサ)の変種とされている。
基本種と同様に1つの節から1本の枝を分枝させる。
葉の片側の縁が裏に巻き、縦にナマコ状の皺があるのが特徴である。
草丈は1~2メートルである。
葉は長さ10センチくらいの披針形(笹の葉のような形)である。
葉の表面には白くて長い毛が散在する。
葉の裏面は有毛だが、鞘には毛がない。
和名の由来は、発見者の牧野富太郎博士の妻の名にちなむ。
昭和2年に仙台市で発見し、昭和3年に亡くなった妻に感謝して捧げられたものである。
墓碑には「世の中のあらん限りやスエコザサ」と刻まれている。
属名の Sasaella は「Sasa(ササ属)」の縮小形である。
種小名の ramosa は「枝分かれした」という意味である。
変種名の suwekoana は「牧野寿衛子さんの」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Sasaella ramosa var. suwekoana

★妻の名を刻めどキザに見えぬほど
 学びの道を究めてみたく




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犬梅擬き(イヌウメモドキ)



犬梅擬き(イヌウメモドキ)はモチノキ科モチノキ属の落葉低木である。
日本固有種である。
本州から九州にかけて分布し、山地の湿地に生える。
本種は西日本に多い。
分類上は梅擬き(ウメモドキ)の品種の1つとされている。
特徴は枝葉に毛がないことである。
基本種と区別をしない見解もある。
樹高は2~3メートルである。
枝は細く、よく枝分かれをする。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には小さな尖ったぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
雌雄異株である。
葉の脇に淡い紫色の小さな花をつける。
花弁数は4枚である。
雄花には4本の雄しべがある。
雌花には雌しべと一緒に小さな雄しべが4本ある。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、秋には真っ赤に熟する。
属名の Ilex はラテン語の「ilex(セイヨウヒイラギ)」からきている。
種小名の serrata は「鋸歯のある」という意味である。
品種名の argutidens は「鋭く尖った鋸歯の」という意味である。
写真は10月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Ilex serrata f. argutidens

★陽光を浴びて輝く小さな実
 犬と言うけど違いはどこに




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鈴子業平(スズコナリヒラ)



鈴子業平(スズコナリヒラ)はイネ科トウチク属の常緑小高木である。
中国の南部や台湾を原産地とする唐竹(トウチク)の園芸品種である。
観賞用として庭園や公園などに植えられている。
和名の由来は美男の代名詞である在原業平にちなむ。
鈴子が何を意味するかはまだ解明できていないが、縞模様を何かにたとえたものであろう。
鈴の中に入れる玉を鈴子というそうだが関連があるのだろうか。
別名を縞唐竹(シマトウチク)という。
樹高は5~8メートルである。
葉は披針形(笹の葉のような形)である。
葉に黄白色の筋が入るのが特徴である。
属名の Sinobambusa はギリシャ語の「sino(中国の)+Bambusa(ホウライチク属)」からきている。
種小名の tootsik はトウチクのことである。
写真は1月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Sinobambusa tootsik 'Suzukonarihira'

★美しい葉っぱの姿目を惹くよ
 気品備えた鈴子業平




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エスキナンツス・パラシティクス



エスキナンツス・パラシティクスはイワタバコ科ナガミカズラ属(エスキナンツス属)の常緑小低木である。
インド、ヒマラヤに分布する着生種である。
別名をエスキナンツス・グランディフロルス(Aeschynanthus grandiflorus)という。
草丈は50センチくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の質は厚く艶がある。
開花時期は8月から10月くらいである。
茎先に散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、赤橙色の筒状花をつける。
花冠は長さが5~7センチくらいあり、先は唇形に裂ける。
上唇は2つに裂け、下唇は3つに裂ける。
雄しべと雌しべが花冠から飛び出している。
萼片は黄橙色である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Aeschynanthus はギリシャ語の「aischuno(恥ずかしい)+anthos(花)」からきている。赤い花をたとえたものである。
種小名の parasiticus は「寄生する」という意味である。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Aeschynanthus parasiticus

★赤々と燃える炎が天を衝き
 鮮烈に咲くパラシティクスは




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大房藻(オオフサモ)



大房藻(オオフサモ)はアリノトウグサ科フサモ属の抽水性(根が完全に水面下にあり、茎や葉が水中から水面上に伸びる)の多年草である。
原産地は南アメリカのアマゾン川である。
現在では世界各地に帰化している。
日本へは大正時代にドイツ人が観賞用に持ち込んだものが逸出して帰化している(雌株のみ)。
北海道から沖縄にかけて分布し、湖沼、池、川などに群生する。
現在では、外来生物法によって特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止されている。
また、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。
北海道のブルーリストではA3ランク(北海道に定着しており、生態系等への影響が報告または懸念されている外来種)に選定されている。
茎の長さは50~100センチくらいである。
泥の中や水中に茎を枝分かれさせながら繁茂する。
水上に抜け出た茎は直立する。
葉は3~7枚が輪になって生え、羽状に裂ける。
開花時期は4~6月である。
葉のつけ根に小さな白い花を咲かせる。
花は結実はしないが、匍匐茎を伸ばしたり切れ藻から再生するなどして繁殖する。
属名の Myriophyllum はギリシャ語の「myrio(数え切れない)+phyllon(葉)」からきている。
種小名の aquaticum は「水生の」という意味である。
写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Myriophyllum aquaticum

★涼しげな姿なれども大房藻
 根を張るゆえに忌み嫌われて




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