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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「イネ科」の記事一覧

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真竹(マダケ)



真竹(マダケ)はイネ科マダケ属の常緑高木である。
本州から沖縄にかけて分布するタケ類である。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
中国原産説と日本自生説がある。
タケノコにやや苦味があることから苦竹(ニガタケ)の別名がある。
樹高は10メートルから20メートルくらいである。
稈は濃い緑色で節があり、節から枝が2本伸びる。
葉は幅の広い披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は初夏だが、開花するのは稀である。
材は細工物や工芸品などに広く用いられる。
属名の Phyllostachys はギリシャ語の「phullon(葉)+ stachys(穂)」からきている。葉片のついた苞に包まれた花穂の形から名づけられた。
種小名の reticulata は「網状の」という意味である。
写真は3月に市川市万葉植物園で撮った。
学名:Phyllostachys reticulata

★北国で育ったために見ることも
 稀であったがどこか親しく




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寿衛子笹(スエコザサ)



寿衛子笹(スエコザサ)はイネ科アズマザサ属の多年草である。
日本固有種である。
宮城県以北の本州に分布し、平地や低山の林の縁などに稀に生えるササ類である。
分類上は、東笹(アズマザサ)の変種とされている。
基本種と同様に1つの節から1本の枝を分枝させる。
葉の片側の縁が裏に巻き、縦にナマコ状の皺があるのが特徴である。
草丈は1~2メートルである。
葉は長さ10センチくらいの披針形(笹の葉のような形)である。
葉の表面には白くて長い毛が散在する。
葉の裏面は有毛だが、鞘には毛がない。
和名の由来は、発見者の牧野富太郎博士の妻の名にちなむ。
昭和2年に仙台市で発見し、昭和3年に亡くなった妻に感謝して捧げられたものである。
墓碑には「世の中のあらん限りやスエコザサ」と刻まれている。
属名の Sasaella は「Sasa(ササ属)」の縮小形である。
種小名の ramosa は「枝分かれした」という意味である。
変種名の suwekoana は「牧野寿衛子さんの」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Sasaella ramosa var. suwekoana

★妻の名を刻めどキザに見えぬほど
 学びの道を究めてみたく




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鈴子業平(スズコナリヒラ)



鈴子業平(スズコナリヒラ)はイネ科トウチク属の常緑小高木である。
中国の南部や台湾を原産地とする唐竹(トウチク)の園芸品種である。
観賞用として庭園や公園などに植えられている。
和名の由来は美男の代名詞である在原業平にちなむ。
鈴子が何を意味するかはまだ解明できていないが、縞模様を何かにたとえたものであろう。
鈴の中に入れる玉を鈴子というそうだが関連があるのだろうか。
別名を縞唐竹(シマトウチク)という。
樹高は5~8メートルである。
葉は披針形(笹の葉のような形)である。
葉に黄白色の筋が入るのが特徴である。
属名の Sinobambusa はギリシャ語の「sino(中国の)+Bambusa(ホウライチク属)」からきている。
種小名の tootsik はトウチクのことである。
写真は1月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Sinobambusa tootsik 'Suzukonarihira'

★美しい葉っぱの姿目を惹くよ
 気品備えた鈴子業平




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大麻竹(ダイマチク)



大麻竹(ダイマチク)はイネ科マチク属の常緑高木である。
世界最大のタケ類である。
原産地は、中国、ミャンマー、タイ、ブータンなどである。
別名を巨竹(キョチク)、象竹(ゾウタケ)という。
英名はジャイアントバンブー(Giant Bamboo)である。
樹高は25~35メートルに達する。
直径も15~30センチくらいになる。
観賞用としての植栽されるほか、食用ともされる。
また、材質がよく、建築材や器具材などさまざまな用途に利用される。
属名の Dendrocalamus はギリシャ語の「dendron(樹)+ calamos(管)」からきている。
種小名の giganteus は「巨大な」という意味である。
写真は1月につくば植物園で撮った。
学名:Dendrocalamus giganteus

★引いたとて抜けそうにない筍に
 描きたくなるね物語の絵




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九枚笹(クマイザサ)



九枚笹(クマイザサ)はイネ科ササ属の常緑多年草である。
漢字では「供米笹」とも書く。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、平地や山地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、サハリンにもわずかに分布するという。
別名を信濃笹(シナノザサ)という。
草丈は30~200センチくらいである。
葉は3枚から9枚くらいつく。
披針形(笹の葉のような形)の葉はやや幅が広く、裏には軟毛が生える。
開花時期は5~6月である。
背の高い花茎を伸ばし、円錐状にたくさんの花をつける。
タケノコは食用になる。
属名の Sasa は日本名の「ササ(笹)」からきている。
種小名の senanensis は「信州の」という意味である。
写真は8月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Sasa senanensis

★分類もさまざまらしい笹の葉は
 どう見分けるのと楽しみ増えて




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