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カテゴリー「ウマノスズクサ科」の記事一覧

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越の寒葵(コシノカンアオイ)

越の寒葵(コシノカンアオイ)

越の寒葵(コシノカンアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
日本海要素と呼ばれる植物である。
本州の山形県から福井県にかけて分布し、山地の林の中や林の縁に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は5~10センチくらいである。
地表近くに生える葉は心形で、艶があり黒味を帯びている。
開花時期は2~5月くらいである。
花は肉厚で花径が30~40ミリもあり大形である。
近縁種の寒葵(カンアオイ)の倍くらいある。
萼は横に平らに開く。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の megacalyx は「大きな萼の」という意味である。
写真は2月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Asarum megacalyx


★雪深い山の斜面に咲くという
 花はおどろな越の寒葵


越の寒葵(コシノカンアオイ)

植物図鑑
花図鑑






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姫寒葵(ヒメカンアオイ)

姫寒葵(ヒメカンアオイ)

姫寒葵(ヒメカンアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草である。
日本固有種である。
本州の東北地方から近畿地方にかけてと四国に分布し、山地の林の中に生える。
草丈は10~20センチくらいである。
葉は卵円形ないし腎円形で、長さは4~8センチくらいある。
葉の表面には白い斑が入る。
近縁種の寒葵(カンアオイ)よりも葉は丸い。
和名は葉が葵(アオイ)に似ており、常緑であることからきている。
開花時期は11~3月である。
茎は長く地面にを這い、花は地面に埋もれるように咲く。
葉の下に隠れるように咲くのは、受粉を助け種子を運んでくれるアリのためである。
花径は15ミリくらいで、萼筒の長さも10ミリくらいと小さい。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の takaoi は人名由来と思われるがはっきりしない。
写真は12月に小石川植物園で撮った。
学名:Asarum takaoi


★どこかなと土をつまんでそっとよけ
 探してみよう姫寒葵


姫寒葵(ヒメカンアオイ)

植物図鑑
花図鑑






寒葵(カンアオイ)

寒葵(カンアオイ)

寒葵(カンアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草である。
本州の関東地方から中部地方にかけて分布し、山地の木陰に生える。
別名を関東寒葵(カントウカンアオイ)という。
草丈は10センチくらいである。
茎は短く、地上を這う。
根茎から柄の長い葉が数枚出る。
分厚く、表面に不規則な白斑があり、長さが6~10センチ、幅が5~7センチのハート形をしている。
開花時期は10~4月である。
半ば土に埋もれるようにして、筒形で先が3つに裂けた暗い紫色の花をつける。
和名の由来は、冬でも葉が緑色おしており、葉の形が葵(アオイ)に似ていることからきている。
根茎を干したものを生薬の土細辛(どさいしん)といい、鎮痛、鎮静などの薬効がある。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の nipponicum は「日本の」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Asarum nipponicum


★土の中潜り込み咲く寒葵
 渋い色だがシックに見えて


寒葵(カンアオイ)

植物図鑑
花図鑑






笑窪細辛(エクボサイシン)

笑窪細辛(エクボサイシン)

笑窪細辛(エクボサイシン)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
沖縄県の西表島の固有種で、山地の林の中に生える。
草丈は15センチくらいである。
葉は卵心形である。
葉先はやや尖り、裏面は紫色を帯びる。
自生地での開花時期は1~4月くらいである。
花の色は暗い紫色である。
花弁はなく、3枚の萼片からなる。
つけ根の部分の萼筒は長さ1センチくらいで短い。
別名を笑窪寒葵(エクボカンアオイ)ともいう。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の gelasinum の由来はまだ解明できていない。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Asarum gelasinum


★踏み入るを阻むがごとき西表
 あの島に咲く笑窪細辛
☆隠れ蓑誰も咲きしを知りもせず
 時を刻むよ独り静かに


笑窪細辛(エクボサイシン)

植物図鑑
花図鑑





八重山寒葵(ヤエヤマカンアオイ)

八重山寒葵(ヤエヤマカンアオイ)

八重山寒葵(ヤエヤマカンアオイ)はウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草である。
沖縄県西表島の固有種である。
林の中のやや湿った場所に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は15~20センチくらいである。
葉は幅の広い卵形である。
葉の質は革質で艶があり、斑は入らない。
開花時期は12~3月くらいである。
花の色は緑紫色で、萼筒の上部がくびれる。
萼片の内側は紫褐色である。
花は大形である。
属名の Asarum はギリシャ語の「asaron(枝を打たぬ)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の yaeyamensis は「八重山の」という意味である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Asarum yaeyamensis


★土地土地で姿を変える寒葵
 南の島ではこんな姿に


八重山寒葵(ヤエヤマカンアオイ)

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