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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「オシダ科」の記事一覧

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博多羊歯(ハカタシダ)



博多羊歯(ハカタシダ)はオシダ科カナワラビ属の常緑多年草である。
本州の福島県・新潟県から九州にかけて分布し、林の中や林の縁に生える。
海外では、中国にも分布する。
根茎は短く這う。
葉は長さが80センチくらいある2回奇数羽状複葉である。
鳥の羽のように左右に羽片が並んで先にもう1枚羽片がつき、それがもう1回枝分かれをする。
左右につく羽片は3~5対と少ない。
葉の質は硬い紙質で、濃い緑色をしている。
葉の真ん中に黄色い斑の入るものがあり、これを「博多織」に見立てたのが和名の由来である。
胞子嚢群は小羽片の裏側の中肋と辺縁の間につく。
属名の Arachniodes はギリシャ語の「arachnion(クモの巣)+odes(形状をした)」からきている。
種小名の simplicior は「より単一な」という意味である。
写真は3月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Arachniodes simplicior

★博多織思わすような葉の模様
 きりりと締まりとても粋だね




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藪蘇鉄(ヤブソテツ)



藪蘇鉄(ヤブソテツ)はオシダ科ヤブソテツ属の常緑シダ植物である。
本州の東北地方から九州にかけて分布し、山地の林の中や林の縁に生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、ベトナム、タイなどにも分布する。
草丈は40~80センチくらいである。
葉は長い楕円形で、羽状に裂ける。
葉の色は緑色で、艶はない。
側羽片の形は先の尖った三角形で、10~25対くらいつく。
葉の先のほうでも羽片は小さくならない。
胞子のう群は円形で、葉の裏面に疎らにつく。
属名の Cyrtomium はギリシャ語の「cyrtoma(曲がり)」からきている。羽片が鎌形に曲がることから名づけられた。
種小名の fortunei はイギリス人の植物学者「フォーチュン(Robert Fortune, 1812-1880)さんの」という意味である。インドや中国の植物を多数収集した。
写真は4月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Cyrtomium fortunei

★艶のない葉先の尖る藪蘇鉄
 いろいろあるねオシダの仲間




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紅羊歯(ベニシダ)



紅羊歯(ベニシダ)はオシダ科オシダ属の常緑多年草である。
本州からトカラ列島にかけて分布し、道端や林の中に普通に生える。
海外では、台湾、朝鮮半島、中国、フィリピンなどにも分布する。
葉は2回羽状複葉である。
羽状複葉というのは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成されるもののことである。
それをもう1回繰り返して1枚の葉となる。
葉の質は紙質でやや艶があり、先は次第に狭くなる。
若葉が紅色を帯びるのが特徴で、それが名の由来ともなっている。
若葉では、葉の裏側につく胞子嚢群も鮮やかな紅紫色をしている。
葉の形や大きさには変異が多いという。
葉の長さは30~70センチくらいである。
属名の Dryopteris はギリシャ語の「dry(樫)+pteris(羊歯)」からきている。樫の木に着生するということから名づけられた。
種小名の erythrosora は「赤い胞子嚢群の」という意味である。
写真は3月に国立科学博物館附属目黒自然教育園で撮った。
学名:Dryopteris erythrosora

★ほんのりと紅色帯びるシダだって
 いろいろあるねシダの仲間も




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雄羊歯(オシダ)



雄羊歯(オシダ)はオシダ科オシダ属の常緑多年草である。
北方領土を含む北海道、近畿以北の本州、四国(剣山、石鎚山)に分布し、林の中に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンなどにも分布する。
根茎は太く直立する。
葉は2回羽状複葉で、根際から束になって生える(束生)。
鳥の羽のように左右に羽片がいくつか並んで1枚の葉が構成されたものが1回羽状複葉である。
その枝分かれをもう1回繰り返して1枚の葉となる。
葉の長さは100~150センチくらいになる。
胞子嚢群は球形で、葉の真ん中から先の羽片に2列に並んでつく。
名の由来は、形が大きくて雄大なところからきている。
別名を綿馬(メンマ)という。
これは中国名からきている。
根茎を生薬で綿馬根(めんまこん)といい、条虫駆除に用いる。
属名の Dryopteris はギリシャ語の「dry(樫)+pteris(羊歯)」からきている。樫の木に着生するということから名づけられた。
種小名の crassirhizoma は「太い根」という意味である。
写真は1月に小石川植物園で撮った。
学名:Dryopteris crassirhizoma

★雄大に葉っぱ広げて群生す
 雄羊歯はまるで太古の姿




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大峰岩杪羅(オオミネイワヘゴ)



大峰岩杪羅(オオミネイワヘゴ)はオシダ科オシダ属の常緑多年草である。
奈良県、三重県に分布し、山地の斜面に生えるシダ植物である。
海外では中国にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
三重県の場合、既知の生育地点数は1か所で、個体数は50未満だという。
羽片の切れ込みが深い。
羽片のつけ根の部分ではほとんど全裂となる。
胞子嚢群は羽軸の両側の羽軸寄りに1列に並ぶ。
葉身は葉柄よりわずかに長い。
属名の Dryopteris はギリシャ語の「dry(樫)+pteris(羊歯)」からきている。樫の木に着生するということから名づけられた。
種小名の lunanensis は「(中国の)路南(ルーナン)の」という意味である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Dryopteris lunanensis


★どこがどう違っているかわからぬが
 多様な姿あるほうがよい




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