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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「シソ科」の記事一覧

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サルビア・チリイフォリア



サルビア・チリイフォリアはシソ科アキギリ属の多年草である。
種小名の読み方は「ティリフォリア」とするものもある。
原産地はメキシコである。
英名はリンデンリーフ・セージ(lindenleaf sage)である。
リンデンリーフはシナノキの仲間の葉のことである。
草丈は1メートルくらいである。
茎の断面は四角形である。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には皺がたくさんあり、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は夏から秋である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、青紫色の唇形をした花をたくさんつける。
花のつけ根で赤く咲いているように見えるのは萼である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。
種小名の tiliifolia は「シナノキ属(Tilia)のような葉の」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Salvia tiliifolia


★紫の色が高貴なサルビアは
 葉も柔らかくしっとり咲いて




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サルビア・ネモロサ



サルビア・ネモロサはシソ科アキギリ属の多年草である。
原産地はヨーロッパの中央部から西アジアにかけてである。
一般名はウッドランドセージ(Woodland sage)である。
ウッドランドは森林地帯のことである。
耐寒性が強く宿根サルビア(シュッコンサルビア)とも呼ばれている。
草丈は40~60センチくらいである。
全体に毛が生えている。
葉は長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~10月くらいである。
茎先に穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、濃い紫色をした筒状の花をつける。
園芸品種には、花の色が白、空色、紅紫色などのものがある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。
種小名の nemorasa は「森林に生える」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Salvia nemorosa


★小さくてあまり目立たぬ花だけど
 数では負けぬとぎっしりつけて




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金瘡小草(キランソウ)



金瘡小草(キランソウ)はシソ科キランソウ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、陽当たりのよい土手や道端などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は3~5センチくらいである。
地際にロゼット状にへら形の葉をつける。
葉の色は少し赤みを帯びている。
茎につく葉は互い違いに生え、長楕円形のをしている。
葉の縁は波状で、裏側は紫色をしている。
開花時期は3~5月である。
30センチくらいになる茎を数本横に伸ばし、濃い紫色をした唇形の花を咲かせる。
下の唇が発達していて、3つに分かれている。
上の唇は2つに分かれている。
雄しべは4本あり、そのうち2本が長くなっている。
萼には毛がある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
漢字では「金襴草」とか「綺蘭草」とも書く。
キというのは紫を表す古語で、ランは藍色のことだとか。
葉が地面に張り付くように生えるところから地獄の釜の蓋(ジゴクノカマノフタ)の別名もある。
また、弘法大師がが薬用になることを教えたところから弘法草(コウボウソウ)の名もある。
胃腸病、胆石、神経痛、咳止めなどに薬効があるようである。
属名の Ajuga はギリシャ語の「a(無)+jugos(束縛)」からきている。花冠の形状を表したものである。
種小名の decumbens は「横臥した」という意味である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Ajuga decumbens


★この蓋は開けてならじとへばりつく
 唇の色藍に染まって
☆恐ろしき名は知らずとも紫の
 花は可憐に金瘡小草咲く




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サルビア・カドミカ

サルビア・カドミカ

サルビア・カドミカはシソ科アキギリ属の多年草である。
原産地はギリシャ、トルコである。
乾燥に強く、耐寒性がある。
草丈は60~80センチくらいである。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~10月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、紅紫色をした唇形の花をつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。
種小名の cadmica の意味は解明できていない。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Salvia cadmica


★何処より訪れ来しかカドミカは
 夏の盛りも花は枯れずに


サルビア・カドミカ

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ジャーマンダーセージ

ジャーマンダーセージ

ジャーマンダーセージ(germander sage)はシソ科サルビア属(アキギリ属)の多年草である。
原産地は北アメリカのテキサス州からメキシコにかけてである。
名の由来はウォールジャーマンダーに似るというところからきている。
別名をメキシカンブルーセージ(Mexican blue sage)ともいう。
学名のサルビア・カマエドリオイデスでも流通している。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉や茎は銀白色を帯びる。
開花時期は5~10月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、鮮やかなスカイブルーの唇形の花をつける。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
観賞用とするほかポプリとしても利用される。
属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。
種小名の chamaedryoides は「(シソ科ニガクサ属の) ウォールジャーマンダーに似た」という意味である。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Salvia chamaedryoides


★シルバーの葉っぱの色と花の青
 よくマッチして涼しげに咲き


ジャーマンダーセージ

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