新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
カテゴリー「セリ科」の記事一覧
- 2024.11.26
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- 2009.08.20
芹(セリ)
- 2009.08.19
志村人参(シムラニンジン)
- 2009.08.18
鎧草(ヨロイグサ)
- 2009.08.17
深山当帰(ミヤマトウキ)
- 2009.08.16
細葉当帰(ホソバトウキ)
芹(セリ)
芹(セリ)はセリ科セリ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、湿地や畦道、溝などに生える。
海外では、北半球一帯とオーストラリアに広く分布する。
草丈は20~50センチくらいである。
葉は1~2回羽状複葉である。
鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成され、枝分かれをして羽状複葉をつける場合もある。
小葉は卵形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~8月である。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、白い小さな花を10~20個くらいずつつける。
花は5弁花で、花弁は内側に曲がる。
春の七草の1つで、若い茎葉は食用とされる。
開花した後のものは硬くて食用に向かない。
俳句の季語は春である。
写真は7月に向島百花園で撮った。
学名:Oenanthe javanica
★花と咲く夢は芹とて変わらぬと
呟くごとく傘を広げて
花図鑑
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志村人参(シムラニンジン)
志村人参(シムラニンジン)はセリ科シムラニンジン属の多年草である。
1属1種である。
栃木、千葉、熊本、大分の4県に分布し、関東では低地、九州では高原地帯の湿地に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
名の由来は、板橋区志村で発見されたことからきている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は1~2メートルくらいである。
葉は1~2回3出羽状複葉である。
1つの葉は3枚ないし9枚の小さな葉で構成される。
小葉の形は線形である。
開花時期は8~9月である。
茎先に複散形花序を出し、白い小さな花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
写真は8月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Pterygopleurum neurophyllum
★故郷に咲かせたいとの願い込め
いま甦る志村人参
花図鑑
鎧草(ヨロイグサ)
鎧草(ヨロイグサ)はセリ科シシウド属の多年草である。
本州の中国地方と九州に分布し、山地に稀に生える。
また、北海道と奈良県で薬用として栽培される。
根を生薬の白苫(びゃくし)といい、解熱、鎮痛、解毒などの薬効がある。
草丈は1~2メートルである。
茎は太く中空で、上部で枝分かれをする。
葉は羽状複葉である。
開花時期は6~7月である。
白い小花を散形につける。
根は太くて短く、主根から枝分かれしてたくさんの副根を出す。
近縁種に蝦夷鎧草(エゾノヨロイグサ=Angelica anomala)がある。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Angelica dahurica
★戦国の時代思わす鎧草
太く短い根が薬草に
花図鑑
深山当帰(ミヤマトウキ)
深山当帰(ミヤマトウキ)はセリ科シシウド属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、高山や亜高山の岩場や礫地に生える。
分類上は、低地に生える当帰(トウキ)の高山型の変種とされている。
別名を南部当帰(ナンブトウキ)ともいう。
草丈は20~50センチくらいである。
全体に毛は生えていない。
茎や葉を切ったり揉んだりすると強い香りがする。
葉は1~3回3出複葉である。
基本種に比べると小葉の幅が広い。
葉の質は厚く、艶がある。
葉の縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)があり、柄のつけ根の部分は鞘となる。
開花時期は6~8月である。
枝先に複数の組み合わさった散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花径は3ミリくらいでね花弁は5枚である。
写真は8月に山形市植物園で撮った。
学名:Angelica acutiloba var. iwatensis
★東北の強い連携示すよう
名札を見れば南部当帰と
花図鑑
細葉当帰(ホソバトウキ)
細葉当帰(ホソバトウキ)はセリ科シシウド属の多年草である。
北海道の固有種である。
アポイ岳や夕張岳などに分布し、蛇紋岩地に生える。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は20~50センチくらいである。
全体に紫色を帯びている。
葉は2~3回羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成されるのが羽状複葉で、それを2~3回枝分かれさせて1枚の葉となる。
小葉は細い線状となって先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~8月である。
茎先に複散形花序を出し、白い小さな花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん枝分かれさせた先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
花びらは5枚で内側に巻き込む。
写真は7月に仙台市野草園で撮った。
学名:Angelica stenoloba(=Angelica acutiloba subsp. lineariloba)
★北国のごく限られた山に咲く
花に出合える不思議な思い
花図鑑
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