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新・花の仲間調べ

仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。

カテゴリー「セリ科」の記事一覧

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白根せんきゅう(シラネセンキュウ)

白根せんきゅう(シラネセンキュウ)


白根せんきゅう(シラネセンキュウ)はセリ科シシウド属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の湿り気のある林の中や林の縁に生える。
海外では、朝鮮半島や中国の東北部にも分布する。
草丈は80~150センチくらいである。
葉は3~4回3出複葉である。
3出複葉というのは1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形のことである。
枝分かれを3~4回繰り返して、先にそれぞれ三つ葉をつけて1枚の葉となる。
小葉には深い切れ込みがあり、更に裂片の縁にもぎざぎざ(鋸歯)のある重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)である。
猪独活(シシウド)に似ているが、葉の質が薄く、葉の縁のぎざぎざ(鋸歯)が深い。
また、上部の葉は柄が発達していて、ふくらんで茎を包んでいるのが特徴である。
開花時期は9~10月である。
大型のセリ科植物の中では花期は遅いほうである。
花序は径が20センチくらいになるが、枝の数は20~40本くらいで少ない。
名の由来は、薬用植物のせんきゅう(センキュウ)に似ていて日光の白根山で発見されたことからきている。
センキュウは漢字では、センが川、キュウはクサカンムリに弓と書く。
別名を鈴鹿芹(スズカゼリ)ともいう。
写真は9月に信州の上高地で撮った。
学名:Angelica polymorpha


★似ていると思うだろうが調べてよ
 シラネセンキュウここに咲くから



白根せんきゅう(シラネセンキュウ)


花図鑑
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大深当帰(オオブカトウキ)

大深当帰(オオブカトウキ)


大深当帰(オオブカトウキ)はセリ科シシウド属の多年草である。
奈良県の大深地方で栽培されていたのが名の由来である。
野生種の深山当帰(ミヤマトウキ)の栽培化されたものと言われる。
草丈は40~90センチくらいである。
開花時期は7~9月くらいである。
茎先に複散形花序を1個出し、花径5~6ミリの白い小さな花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
根を乾燥させたものを生薬で当帰(とうき)と言い、婦人病を始め頭痛、しもやけ、ひび・あかぎれなどに薬効がある。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Angelica acutiloba


★古の語り伝えにある如く
 当に帰るの薬効ありて



大深当帰(オオブカトウキ)


花図鑑

猪独活(シシウド)

猪独活(シシウド)


猪独活(シシウド)はセリ科シシウド属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地の草原に生える。
草丈は100~200センチくらいである。
茎は中空で、毛が生えている。
茎は直立し、上部で別枝分かれをする。
葉は2~3回羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
羽状複葉というのは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成されるもののことである。
本種は2~3回枝分かれをし、それぞれの先に羽状複葉をつけて1枚の葉となる。
小 葉の形は細長い長楕円形で先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~11月である。
小さな白い小さな花を複散形花序につけ、花火が開いたように見える。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
花弁は5枚で内側に曲がる。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
根を乾燥させるたものは、風邪やむくみの薬になる。
名の由来は、独活(ウド)に似るが食用にならないというところからきている。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Angelica pubescens


★猪独活の白いパラソルそこここに
 薄野原の緑に映えて



猪独活(シシウド)


花図鑑

明日葉(アシタバ)

明日葉(アシタバ)


明日葉(アシタバ)はセリ科シシウド属の多年草である。
房総半島から紀伊半島にかけての太平洋岸の暖地や伊豆七島に分布し、海岸に生える。
草丈は100~200センチくらいである。
葉は大きな羽状複葉で、厚く柔らかい。
若葉を食用とする。
発育が速くて、今日摘んでも明日には新芽が出るというのが名の由来である。
八丈島が主な産地ということで、八丈草(ハチジョウソウ)の別名もある。
開花時期は8~10月である。
クリーム色の花を傘状につける。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Angelica keiskei


★逞しく育つ明日葉見つめつつ
 島の暮らしに思いを馳せて



明日葉(アシタバ)


花図鑑

牡丹防風(ボタンボウフウ)

牡丹防風(ボタンボウフウ)


牡丹防風(ボタンボウフウ)はセリ科カワラボウフウ属の多年草である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、海岸の砂地や岩の隙間などに生える。
名の由来は、葉の形が牡丹(ボタン)に似ているというところからきている。
草丈は50~100センチくらいである。
茎は枝分かれをして大きな株となる。
葉は1~2回3出複葉で、小さな葉が3枚ないし9枚で1組となる。
小葉には長い柄があり、先は2つか3つに裂ける。
葉の質は厚く、白みを帯びた緑色をしている。
開花時期は7~9月である。
茎先に複散形花序を出し、白い小さな花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
若い葉や根は食用になる。
沖縄では「1株食べると1日長生きする」といわれ、長命草(チョーミーグサ)と呼ばれてきた。
葉には滋養強壮の薬効があり、根には鎮咳、鎮静、利尿、強壮などの薬効があるという。
健康茶、健康酒などにも利用されている。
江戸時代には、許しを得て根を朝鮮人参の代用品として使うことができたとのことで、御赦免人参(ゴシャメンニンジン)と呼ばれていたという。
写真は8月に筑波実験植物園で撮った。
学名:Peucedanum japonicum


★長命の霊験ありと知られたる
 牡丹防風味はいかがか



牡丹防風(ボタンボウフウ)


花図鑑

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