新・花の仲間調べ
仲間ごとに分類して季節の花をお届けします。
鏡草(カガミグサ)
- 2012/07/21 (Sat)
- ブドウ科 |
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鏡草(カガミグサ)はブドウ科ノブドウ属の蔓性落葉低木である。
原産地は中国である。
日本へは江戸時代に薬用として渡来した。
その割には種小名はヤポニカである。
根茎を生薬で白斂(びゃくれん)といい、腫れ物や打撲傷、火傷の止痛などに用いられる。
根が紡錘形に肥厚し、中が白いことからきた名である。
蔓は10メートルくらいまで伸びる。
葉は手のひら状に裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~7月である。
淡い緑色の地味な花をつける。
花の後には白、紫色、青など色とりどりの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)ができる。
そのため観賞用としても栽培される。
属名の Ampelopsis はギリシャ語の「amperos(ブドウ)+opsis(外観)」からきている。ブドウに外観が似たという意味で名づけられた。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Ampelopsis japonica
★でこぼこで色とりどりの実を結び
葡萄のようで葡萄でなくて
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鷺菅(サギスゲ)
- 2012/07/20 (Fri)
- カヤツリグサ科 |
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鷺菅(サギスゲ)はカヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草である。
北海道から本州の近畿地方にかけて分布し、北海道では低地に、本州では高層湿原に生える。
海外では、北半球に広く分布する。
草丈は30~50センチくらいである。
長い走出枝があり群生する。
葉は線形である。
近縁種の綿菅(ワタスゲ)の場合は葉は退化している。
開花時期は6~8月くらいである。
茎先に数個の花序を出し、数個の小穂をつける。
花の色は黄色である。
花が終わると絹糸状の花被片が長さ2センチくらいに伸び、白い綿毛を束ねたような花穂になる。
和名の由来は、この花穂を白鷺に見立てたものである。
属名の Eriophorum はギリシャ語の「erion(軟毛)+phoros(身に着ける)」からきている。果穂に白毛があることから名づけられた。
種小名の gracile は「細長い」という意味である。
写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。
学名:Eriophorum gracile
★白鷺の舞うがごとくと見立てたる
花穂ぽつんと風に揺られて
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銀盃草(ギンパイソウ)
- 2012/07/19 (Thu)
- ナス科 |
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銀盃草(ギンパイソウ)はナス科アマモドキ属(ニーレンベルギア属)の多年草である。
漢字では「銀杯草」とも書く。
原産地はアルゼンチン、チリである。
日本へは明治時代の末期に渡来した。
草丈は5~10センチくらいである。
茎は地を這って広がる。
葉はへら形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~8月である。
花径3~4センチの乳白色の花を上向きにつける。。
花冠は筒状で、先が5つに裂けて広がり、盃のような形になる。
花冠には皺が寄っている。
花の真ん中は黄色い。
雄しべは4本、仮雄しべが1本ある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Nierembergia はスペインの植物学者「ニーレンベルク(J. E. Nieremberg)さん」の名からきている。
種小名の repens は「匍匐する」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Nierembergia repens
★銀杯に受ける滴は銀の雨
しばし宿りて地を潤わせ
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稗(ヒエ)
- 2012/07/18 (Wed)
- イネ科 |
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稗(ヒエ)はイネ科ヒエ属の一年草である。
原産地はインドである。
日本へは縄文時代に北アジアから伝来し、粟(アワ)とともに主食とされた。
しかし、現在では水田の雑草ともなっている。
草丈は100~150センチくらいである。
茎は直立する。
葉は線形で、両面ともに毛は生えていない。
イネは葉と葉鞘の境目に葉耳という毛が生えているが、ヒエにはない。
また葉舌という膜状の突起もない。
開花時期は夏である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、紫褐色を帯びた小穂をたくさんつける。
花の後にできる実はえい果(イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着している)である。
かつては重要な主食穀物であったが、昭和期に米が増産されるとともに廃れた。
現代では、小鳥の餌など飼料用としての利用が多いが、健康食品として見直されつつある。
俳句の季語は秋である。
属名の Echinochloa はギリシャ語の「echinoa(ウニ)+chloa(草)」からきている。芒(のぎ)の形から名づけられた。
種小名の esculenta は「食用になる」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Echinochloa esculenta
★今一度見直されるか稗の実は
黄金の色に輝き見せて
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黍(キビ)
- 2012/07/17 (Tue)
- イネ科 |
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黍(キビ)はイネ科キビ属の一年草である。
原産地はインドだと推定されている。
ヨ-ロッパやエジプト、中国などで古くから栽培されてきた。
日本へは弥生時代に中国から渡来したと考えられている。
五穀と呼ばれる穀類の1つである。
和名の由来は、黄実(きみ)の転訛したものという説が有力である。
草丈は1メートルくらいになる。
葉は線形である。
夏から秋にかけて茎先に20センチくらいの穂ができて、垂れ下がる。
実は粟(アワ)よりも少し大きい。
食料や飼料として用いられるが、栽培地は減っており、北海道や岡山などで地域特産物としてつくられているのが現況である。
属名の Panicum はラテン語の「panus(キビの穂)」からきている。
種小名の miliaceum は「(イネ科の)イブキヌカボ属(Milium)のような」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Panicum miliaceum
★黍飯も今ではこれを看板に
商いをする店も現れ
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