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カテゴリー「マメ科」の記事一覧

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弱草藤(ナヨクサフジ)

弱草藤(ナヨクサフジ)

弱草藤(ナヨクサフジ)はマメ科ソラマメ属の一年草ないし越年草である。
原産地はヨーロッパである。
肥料や飼料用として輸入されたものが野生化した。
日本全土に分布し、人里、田畑、河原、草原などに生える。
蔓性で草丈は80センチから150センチくらいである。
茎は細く無毛で、よく枝分かれする。
近縁種の草藤(クサフジ)より弱弱しい感じがするというのが名の由来である。
葉は互い違いに生え、小葉は10対くらいで1組になる。
先は巻きひげとなっている。
開花時期は6月から8月である。
花の色は青紫色で筒形をしている。
花は10輪から30輪くらい固まって咲き、穂をつくる。
花の長さは草藤(クサフジ)の倍くらいある。
写真は6月に関越道の駒寄パーキングエリアで撮った。
学名:Vicia dasycarpa var. glabrescens


★鮮やかな紫の色敷き詰めて
 花の宴か弱草藤は


弱草藤(ナヨクサフジ)

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白花南天萩(シロバナナンテンハギ)

白花南天萩(シロバナナンテンハギ)

南天萩(ナンテンハギ)はマメ科ソラマメ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、山地の草原に生える。
和名の由来は、葉の形が南天(ナンテン)に似ていて、花の形が萩(ハギ)に似ていることからきている。
稀に花の色の白いものもあり、白花南天萩(シロバナナンテンハギ)という。
草丈は50センチから100センチくらいである。
葉は2枚の小葉からなる羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉は卵形をしており、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉には毛が生えている。
開花時期は6月から10月くらいである。
葉の脇に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、細長い蝶形をした白い花をたくさんつける。
花の後には、長さ3センチくらいの豆果(莢の中に種子が入るもの)をつける。
写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Vicia unijuga form. albiflora


★真っ白におめかしすればその姿
 違って見える自然の不思議


白花南天萩(シロバナナンテンハギ)

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南天萩(ナンテンハギ)

南天萩(ナンテンハギ)

南天萩(ナンテンハギ)はマメ科ソラマメ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、山地の草原に生える。
海外では、朝鮮半島や中国、サハリン、シベリア東部などにも分布する。
和名の由来は、葉の形が南天(ナンテン)に似ていて、花の形が萩(ハギ)に似ていることからきている。
草丈は50センチから100センチくらいである。
葉は2枚の小葉からなる羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉は卵形をしており、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉には毛が生えている。
開花時期は6月から10月くらいである。
葉の脇に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、紅紫色ないし青紫色をした細長い蝶形の花をたくさんつける。
花の色には白いものもあり、白花南天萩(シロバナナンテンハギ)という。
花の後には、長さ3センチくらいの豆果(莢の中に種子が入るもの)をつける。
別名を二葉萩(フタバハギ)という。
若い芽を小豆菜(アズキナ)と称し、おひたし、てんぷら、和え物などに用いる。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Vicia unijuga


★野にありてふらりふらふら花つけて
 南天萩のおめかしいかが


南天萩(ナンテンハギ)

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草藤(クサフジ)

草藤(クサフジ)

草藤(クサフジ)はマメ科ソラマメ属の蔓性多年草である。
北海道と本州、九州に分布し、日当たりのよい草地や林の縁などに生える。
海外では、北半球の温帯、亜寒帯地域に広く分布する。
名の由来は、藤(フジ)に似た花をつけるところからきているが、藤(フジ)とは異なり花序は上向きに咲く。
草丈は80センチから150センチくらいである。
葉は8対から13対の羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
先端は巻き髭になっていて、長く伸びて枝分かれをする。
小葉の形は幅の狭い卵形で、長さは15ミリから30ミリくらいである。
開花時期は5月から9月である。
上部の葉の脇に腋に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな青紫色の蝶形をした花をたくさんつける。
中国では薬用に用い、生薬名を透骨草(とうこつそう)と呼ぶ。
リューマチなどの痛みや皮膚病に効果があるという。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Vicia cracca


★草むらにふと目をやれば紫の
 蝶舞うように草藤の咲き


草藤(クサフジ)

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苦参(クララ)

苦参(クララ)

苦参(クララ)はマメ科クララ属の多年草である。
別名を草槐(クサエンジュ)という。
本州から九州にかけて分布し、草地や川原などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は80センチから150センチくらいである。
茎は円柱形で毛が生えており、つけ根の部分は木質化する。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の数は15枚から35枚くらいである。
小葉の形は長い楕円形で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5月から7月である。
茎先に長さ10センチから20センチくらいの総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、長さ15ミリから20ミリくらいで蝶形をした淡い黄色の花をたくさんつける。
花の後には、長さが7、8センチくらいある円柱形の豆果(莢の中に種子が入るもの)ができる。
名の由来は、眩草(クララグサ)がつまったものである。
根を噛むと目が眩むほど苦いことからきているという。
漢方では根を乾燥したものを苦参(くじん)と言い、健胃、利尿、解熱・鎮痛などの薬効がある。
また、駆虫薬として、家畜の寄生虫を駆除するためにも使用され、有毒である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Sophora flavescens


★苦くってくらっとするからクララだと
 ネーミングにはいろいろあるね


苦参(クララ)

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